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「タタ」と「カカ」と神道について

先日、「タタ」と「カカ」が神道と関係があると聞き、 少しネットで調べてみました。 しかし、宗教関係のことであり、難解な説明もあることから、 どれが正しくて、どれが怪しいのかよくわかりません。 大筋では次のような説明になるのだろうと思います。 ■古来、父上のことを「タタさま」と呼び、母上のことを「カカさま」と呼び習わすのもこれから来ているのです。 http://www.arigatougozaimasu.com/free/ooharai/ooharai2.html ■これは「タカタカ」という言霊で「タタ」「カカ」のことであり、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、神皇産霊神(かむみむすびのかみ)を表わしております。 http://beauty.geocities.jp/shumeic300/sintou.html こういった説明でいいのでしょうか。 宗教・神道ともに素人です。よろしくお願いします。

みんなの回答

回答No.5

 No.1です。  あらたまった回答ではありませんが ハ行子音の音韻としての変遷についておぎないます。  簡単に述べたことは 次のようでしたが(そしてそこにも おぎないを添えますが) その次のようにきちんと述べておぎないます。  ☆☆(回答No.1) ~~~      ハ行子音の歴史的変化として      ・*h → *p → F[Φ] → h    (註)1. しるしの * は 推定によるという意味です。       2. F[Φ] は 上下の唇を合わせ突き放すようにして出す息の音です。英語の f のように上の歯で下唇を噛むようにして出すまでには至っていないかたちです。  ~~~~~~~~~~~~~  ○ (ハ行子音の変遷) ~~~~~~   (1) まったくの仮説をも交えてですが つぎのごとく見ます。    ・*h → *F → *p → F → h   ・*p の音は 琉球に残る。花=パナ( pana )   ・F[Φ] の音が 古代において万葉集のころには現われていた。   (2) 語中・語尾のハ行音はさらにワ行音へと変化した。    ・川:かは → かわ    ・皮:かは → かわ    ・縄:なは → なわ 〔∵ 綯う ← なふ〕    ▲ (ヰキぺ:ハ行転呼)~~~~~~~~~~~~~~~~    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E8%A1%8C%E8%BB%A2%E5%91%BC     ・恋;こひ([koɸi])→こゐ(こひ)([koɰi])、     ・上;うへ([uɸe])→うゑ(うへ)([uɰe])、     ・顔;かほ([kaɸo])→かを(かほ)([kaɰo])    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   (3) ▲ (同上ヰキぺ) 助詞の「は」「へ」は一語であるが、語尾に準じて転呼し、ワ行音となっている。   (4) ▲ (同上) ~~~~~~~~~~~~~~~      特殊な例として「はは(母)」のように一旦、「はわ」に変化したのち、再び「はは」に戻ったものもある。      これは「ちち(父)」「ぢぢ(爺)」の対応する「はは(母)」「ばば(婆)」の体系を維持しようとして引き起こされた変化と考えられる。        ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   (5) なお 《ハ行転呼》を考えると つまり《恋;こひ([koɸi])→こゐ(こひ)([koɰi])》などの事例を考えると 日本語では ハ行は一たんワ行に変わって ア行の音と同じになったのだと見られる。  その意味は フランス語のように ハ行の子音を――アッシュ・アスピレをも含めて――いっさい発音しないというのとは 違っているように思われる。   (6) 万葉集の万葉仮名の発音としては F[Φ]が対応すると思われる。   ▼ (万葉集 巻19/4164番) ~~~~    知智乃實乃 父能美許等 波播蘇葉乃 母能美己等    ・《父および母》の文字は 訓読みしている。その前に 《知智 および 波播》という音読みさせる文字があるから 分かるゆえだとも考えられる。    ・発音は 《波播= FaFa 》だとされる。   (7) 古代の発音にかんして 次のように復元されているようです。   ▲ (ヰキぺ:上代日本語)    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E4%BB%A3%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E        ・その§4 音声・音韻 に五十音図としての音韻表があります。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

回答No.4

補足というか、蛇足のようなものですが、、、   前の回答で【「古来」はないでしょう】を連発しました。 人間の集団が継続している中では、父や母、子などを呼ぶ言葉や表現はかなり早期からあったはずです。   文字を新たに作るとか、文字を他の言語圏から借用して文字を使用する場合、それまで日常的に使用していた言葉をその文字で表すことになります。後代、その使用されていた文字をみることができますが、発音は聞くことはできません。ただ、色々と分析解釈していけば、文字で表記された当時の発音を復元することは可能です。   日本での文字使用は漢字の借用使用で、漢字の意味を使っている場合もありますが、その当時の発音に合わせて、漢字を使っていたことが多いです。 万葉仮名のような使い方です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E5%89%A3%E3%83%BB%E9%89%84%E5%88%80%E9%8A%98%E6%96%87 子のことは「児」と表記しています。児は「こ」の発音です。 http://www6.airnet.ne.jp/manyo/main/kana/home.html   万葉集を見ると、意味でfatherは「父」、motherは「母」という漢字を使っていて(これは当時の中国の漢字の使い方と同じです)、発音は父は「ちち」、母は「はは」と使っていたことがわかります。 知智(ちち)波播(はは)子(こ) 「訓読 ちちの実の 父の命 ははそ葉の 母の命 おほろかに 心尽して 思ふらむ その子なれやも」 http://infux03.inf.edu.yamaguchi-u.ac.jp/~manyou/ver2_2/manyou_kekka2.php?kekka=19/4164 文字を日常の歌を表すときに、ちち、ははと、8世紀には書いていたのですから、おそらく古代でも、そのように言っていたのだと思います。   たた、かか、とと、てて、パパ、ママなどの用法が日本にあったとしても、それは、相当に新しいのではないかと思います。   なお詳しく知りませんが、アイヌで方言?なのか、いつの時代なのかわかりませんが、次のように呼ぶ地方もあったそうです。 母= totto hapo、 父= hapo、acapo、hanpe、hampe http://blogs.yahoo.co.jp/rayciska/archive/2011/11/11   琉球、熊襲(隼人)、高句麗、高麗、百済、新羅なども調べると、もっと色々とあるかもしれません。

回答No.3

なにかおかしい気がします。 「古来、父上のことを「タタさま」と呼び、母上のことを「カカさま」と呼び習わすのもこれから来ているのです。」   1)尊称のような形で、接尾語に「さま」をつけるようになったのは近世(せいぜい室町時代)らしいです。「古来」はないでしょう。   2)神道という統一的なイメージのものが全国的な広がりをもったのも結構新しいものです。(呪術や祭祀を行い神を招いて祭り祈るところは各地にあり、そのところには祭祀の役をする人がいましたが)天皇、公家、武家が国家行事として神社を参拝したり、神社側で専業の神職ができたのは11世紀頃(中世の始まり)らしいです。卜部兼倶が唯一神道を創始し「唯一神道名法要集」「神道大意」などで全国の多くの神社に教義らしきものや、神道体系を伝え始めたのは15世紀です。その時に宗教教義体系だけでなく、家族内で幼児が父母を呼ぶ言葉が伝わったと考えるのも無理だと思います。「古来」はどちらにしてもないでしょう。   3)「おたあさま」「おたたさま」は母親の呼び名として使われ、そのような場合は父親は「おもうさま」のようです(一般的ではなく、ある階層ですが)。一般に近い階層では父のことを「とと」「てて」「とう」「おとと」「おとう」ということはありますが、父を「たた」とはいわないでしょう。   4)高皇産霊神、神皇産霊神(日本書紀)は、セットで男女の「むすび」を象徴する神になるので、高タカ(皇産霊神みむすびのかみ)、神カミ(皇産霊神みむすびのかみ)から、タタ、カカに転化するというのは、眉唾ではないでしょうか。 (そもそも父をタタとはいわない)   5)「かか」「かかあ」は、蛇の古語の「かか」が転移したという説があり、母を庶民が「かか」と呼ぶようになった時期も江戸時代だそうです。 http://www7a.biglobe.ne.jp/~monadon/books127.htm http://zokugo-dict.com/06ka/kakaa.htm http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%93 「日本の古語ではヘビのことを、カガチ、ハハ、あるいはカ(ハ)等と呼んだ。民俗学者の吉野裕子によれば、これらを語源とする語は多く、鏡(ヘビの目)、鏡餅(ヘビの身=とぐろを巻いた姿の餅)、ウワバミ(ヘビの身、大蛇を指す)、かかし(カガシ)、カガチ(ホオズキの別名、蔓草、実の三角形に近い形状からヘビの体や頭部を連想)等があり、神(カミ=カ「蛇」ミ「身」)もヘビを元にするという。[1] ただし、カガチはホオズキの古語、鏡の語源は「かが(影)+み(見)」、カカシはカガシが古形であり、獣の肉や毛髪を焼いて田畑に掛け、鳥や獣に匂いをカガシて脅しとしたのが始まりであって、それぞれ蛇とは直接の関係はないというのが日本語学界での通説である。ヘビは古来、世界的に信仰の対象であった。各地の原始信仰では、ヘビは大地母神の象徴として多く結びつけられた。山野に棲み、ネズミなどの害獣を獲物とし、また脱皮を行うヘビは、豊穣と多産と永遠の生命力の象徴でもあった。」 「蛇の姿は、男根、剣、金属(鉄)とも結びつけられることから男性神とされる一方、豊穣神・地母神の性格としては女性と見られることも多く、異類婚姻譚の典型である「蛇女房」などにその影響を見ることができる。」

  • michael-m
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回答No.2

説・・というのはあくまでも「説」であり、断定されたものではありません。 従って自分が納得いけばそれを支持してかまいません。 それが学問であり、科学というものの立場です。 従って、一定の学説を以って他の説を否定するほど愚かしいことはありません。 たとえばこれまで宇宙はいずれ膨張をやめ、収縮するといわれていましたが、今ではある時期を機に膨張速度が速まっていると考えられ、やがて破裂するといわれています。 でも、だからといって収縮説を唱えた学者が責任を取ることは絶対にありません。 それどころか一詐欺師に何年も騙され崇拝してきた日本の考古学者の誰一人として、その責任を取っては居ません。それが科学というものです。 ですからこれらも、一つの「説」として捕らえるべきです。 将来、さらに自分を納得させる説が出たら乗り換えればいいだけなのです。

回答No.1

 こんにちは。  参考資料を見ずに取り急ぎつづります。  父ないし男の側は 子音 / t / で 母ないし女の側は 同じく / h / で表わす。この単純な仕分けで成り立っていませんか?  男の側というように言ったのは 血筋をたどる場合でそれは 濁音化が果たします。  それと 母の子音 / h / は やや複雑な歴史があります。  もとは  / p / だったかも知れず しかも その以前にさらに / h / だったかも知れません。それは ハ行の子音 / h / が のどの奥で鋭く息の流れがさえぎられるかたちで発音される子音のカㇵ  / kh / だったかも知れないという事情です。母を かか とも はは とも言いますから。   父:たた・ちち・てて(てて親)・とと(おとうさん) / 爺:ぢぢ   母:かか(おかあさん)・はは / 婆:ばば  中世のころでしたかには   母:はは→ はわ  といった発音もなされたようです。   川:かは→ かわ  のたぐいです。  お応えを受けて また参考資料を読んで 投稿するかも分かりません。

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