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文章のなかでのウッカリの意味をお教えください。
そこまで書いて私は退屈になって止めたのだった。いつか心持に余裕のできた時にお伽噺(とぎばなし)にでも書きなおそうなどと思っているが、それも今まで忘れていたのだった。球だけ取り脱(はず)して、よく江川の玉乗りの真似などして、「そんなことをすると罰(ばち)が当るぞ」などと祖父から叱られたりしたことを思いだした。 「古い地球儀ですね」 「引越しの時から邪魔だった」 それからまた父の事がうっかり話題になってしまった。 「私はもうお父さんのことはあきらめたよ。家は私ひとりでやって行くよ」と母は堅く決心したらしくきっぱりと言った。
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- key00001
- ベストアンサー率34% (2878/8340)
意味は普通に使う「うっかり」と全く同じです。 「うっかり」と言うのは、「浮かり」が促音化して出来た言葉です。 「浮かり」は、定まった状態では無いとか、うわついた状態です。 それが「注意が行き届かない様子」など、心(精神)の状態を現す「副詞」として定着したものです。 また「うっかりしてちゃダメ!」「うっかり忘れてしまった」みたいに、動詞など主に用言を修飾するので、連用修飾語にも含まれます。 ご質問文の場合、「うっかり話題になってしまった」と言う形で、一見すると「話題」と言う名詞を修飾している格好で、ソコが質問者さんの違和感の原因かと思います。 だから、この「うっかり」は、「話題になってしまった」と言う「述部全体」を修飾していると見れば良いですね。 「うっかりなってしまった」んですよ。「父の事が話題」に。 これだと多少、意味が判り易くなりませんか? もっと普通に「うっかりしちゃって、父の事が話題になってしまった。」と意味は全く同じで、これなら全く違和感はないでしょ? でも、作者は普通には書かなかったんです。 うっかりして、変なトコに「うっかり」を入れたワケではないでしょうから。 この文章の作者独特の表現(言い回し)なので、それはそのまま楽しむべきかと思います。 質問者さんが引っ掛かったり、ちょっと理解に悩むのは、それがそのまま作者の狙い・意図でもあると言っても良いかも知れません。 要は「うっかり」(自分の不注意)を強調したかったんでしょう。 それと「また」「うっかり」「なってしまった」です。 同じ様な不注意を繰り返したことを、とても後悔していると言う感じが伝わりますよね。 「私は先ほど父の話題をしてしまい、母にイヤなコトを思い出させてしまった。 だから「もう父の話題には触れない様にしよう」と心に決めていた。 それにも関わらず、「古い地球儀」で、うっかり父を連想させる言葉を発してしまい・・。 また再び父の事が話題になってしまった。」 これくらいのコトを、短い文章で読者にインスピレーションさせようとした結果、作者は「うっかり話題に」が最適と考えたんだと思いますよ。 国語センスを養う上で、何となく理解して読むよりは、違和感でも何でも「ん?」とか「おっ!」って感じた部分は、掘り下げてみたりするコトは非常に重要で大事ですね。 質問者さんが読んでて感じた違和感は、作者の意図が伝わった証拠でもあると思います。
- P-Tech
- ベストアンサー率54% (144/262)
質問にある文章は、小説か何かの引用でしょうか? ここでの「うっかり」は、書き手の意図としては先行回答者のとおりでしょうが、 本来的な使い方ではないように思います。 「うっかり」の後には、「その人の行為・動作」が来るのが普通です。 「うっかり」というのは、過失・落ち度を意味する言葉だからです。 「私は、昨日出た宿題のノートをうっかり忘れてきてしまった」 ここでは、述語が「話題になる」という、ひとつの現象が書かれていますから、 本来であれば、「図らずも話題に上ってしまった」などの方が適切ではないかと思います。 「図らずも」とは、「意図しないで」または「意図に反して」という意味です。 意図しない結果・意図に反した結果となるのは、必ずしも過失・落ち度によるものとは限りません。 「落ち度があったため、意図した結果が得られなかった」という場合、 「落ち度はなかったが、客観的外部的状況が意図した結果を妨げた」という場合、 「何の意図もなかったが、偶然一定の結果・事態となった」という場合などがあり得ます。 あるいは、父親の話題に戻ってしまったことが自分の失言を契機とする点について、 本人が悔やんでいることを表に表したいのであれば、 「つい口にしたその一言が、また父を話題にするきっかけを作ってしまった。」 という表現方法もありますね。
お礼
ありがとうございました。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
「うっかり」は、 「ぼんやりして注意が行き届かないさま」のように辞書では解説されています。 ご質問文に提示されている範囲内の文で判断するかぎり、 父のことは母の前では話題に上らせたくない事情が過去にあったのだと思われます。 母にとって、夫(=筆者の父)はあまり良い思い出として記憶できない事情があるような印象を受けます。 そういった事情があることは承知していながら、第三者との 「古い地球儀ですね」 「引越しの時から邪魔だった」 という会話をきっかけに、父親のことについ話題が及んでしまったのでしょう。 「母にとって愉快とは言えない父に関する話題」になってしまったことに対して、「ぼんやりして注意が行き届かないことであった」という評価を自分自身に下していることになります。
お礼
ありがとうございました。
- cxe28284
- ベストアンサー率21% (932/4336)
父親についての話題はタブーになっている。 それを知りながら、うっかり>不用意に、不注意に、ぼんやりしていて、 などと同じ意味だと思います。
お礼
ありがとうございました。
- marbleshit
- ベストアンサー率49% (5033/10253)
with no preparation for 準備する間もなく、心構えもない状態で という意味です。
お礼
ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。