建設業経理士検定問題(繰り延べ資産の償却について)
建設経理士検定2級の問題でわからないところがありました。
「2014年度版 スッキリとける問題集 建設業経理士検定2級」という問題集の
繰延資産の償却に関するところで、問題文が下記のものです。
以下の資料により、決算で行う償却仕訳を示し、貸借対照表に計上される金額を求めなさい。
なお、繰り延べ資産は下記に示す期間で定額法により償却する(決算日は×6年3月31日、年1回)
資料
(1)諸勘定の残高(一部)
創立費 500,000円 開業費 1,000,000円 開発費 600,000円
株式交付費 180,000円 社債発行費 360,000円
(2)繰延資産項目の支出日と償却期間は次のとおりである。
(1) 創立費 ×1年4月1日(5年)
(2) 開業費 ×2年4月1日(5年)
(3) 開発費 ×3年4月1日(5年)
(4) 株式交付費 ×5年4月1日(3年)
(5) 社債発行費 ×5年4月1日(3年)
こういう問題なのですが、
費用を償却期間で割って、1年分の償却費を求めて、
その1年分の償却費に決算日までの年数(支出日が全て4月1日なので月割り計算していません)を
かけて解きました。すると、
(1)は500,000÷5で1年分が100,000円。決算日まで5年なので、100,000×5で500,000円。
(2)は1,000,000,÷5で1年分が200,000円。決算日まで4年なので、200,000×4で800,000円。
(3)は600,000÷5で120,000円。決算日まで3年なので、120,000×3で360,000円。
(4)は180,000÷3で60,000円。決算日まで1年なので、60,000×1で60,000円
(5)は360,000÷3で120,000円。決算日まで1年なので、120,000×1で120,000円。
このように償却費を求めて、【借方 ○○償却費 貸方 ○○】このようにして
(1)から(5)までを問題用紙に記入して、残った費用も空白の解答欄に
【創立費 0円 開業費 200,000円】このようにして記入して答え合わせをしたところ…
開業費と開発費だけが間違っているんです。
例えば正解していた創立費については解説では
創立費償却:当期は設立5期のため、全額償却します。
この解説は理解できました。繰延資産の残存価額は0になるので、支出日から5年経ち0ですよね。
しかし、次の開業費のところで
開業費償却:1,000,000円÷2年(当期、次期)=500,000円
開発費のところは
開発費償却:600,000円÷3年(当期、次期、次々期)=200,000円
全く意味がわかりませんでした。繰延資産の償却は残存価額0で定額法ですから
例えば1年分の開業費の償却ですと、5年で償却になるので1,000,000円ある残高は5で割った
値の200,000であるべきですよね?それと支出日が×2年4月1日で×6年3月31日に決算日があり、
年1回とあるわけですから、まず決算日は4年分の償却がされて、次期に残りの分が償却されます
よね?
どういうことか全くわかりません。お手数おかけしますが、わかる方、アドバイスをお願いします。