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オチまでの道、花に込めた意味
- O.ヘンリーの短編小説『Schools and Schools』におけるオチの解説と、花に込められた意味について考察します。
- 物語では、新婚の夫婦が結婚式の後に車で帰宅する中で、花の話題が出ます。ハイドランジアとライラックという花が登場し、それぞれが特定の人物を象徴していることが示唆されています。
- また、話の中で暗黙の了解やキャラクターの特徴が描かれており、物語の背景や展開を理解する上での重要なポイントとなっています。
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精読をしていませんので、確信は持ってはいません・・・筋書きは貴兄の理解で正しいと思います。それに加えNevadaは読み書きができないであろう・・・・。 Dad never gave me a day of schooling. I never learned to read or write a darned word. が前提となります。 ネバダがギルバードに手紙の願いにしたがい会いに言ったところのくだりです。 “You wanted me,” said Nevada simply, “and I came. You said so in your letter. What did you send for me for?” “You read my letter?” inquired Gilbert, sparring for wind. 手紙を読んだの? ・・・2つの見方、ほんとに読んだの? 手紙を読んだから来てくれたんだ・・ 後者では無いはず!俺はそんな事言った覚えはない・・・ “Word for word,” said Gilbert, “it was this: ’My dear Miss Warren–You were right about the flower. It was a hydrangea, and not a lilac.’” word for word は 一字一句間違いなく繰り返す http://eow.alc.co.jp/word+for+word/UTF-8/ と言う意味で、彼は、自分がしたためた一語一語繰り返した言葉が You were right about the flower. It was a hydrangea, and not a lilac. から始まる恋文だったと推測するその後を読み続けれはa hydrangea, and not a lilacの意味がわかる・・・読者に解る必要も無い・・・ポイントは バーバラが、恋文を読んで・・・・意訳(違訳)をしてネバダに伝えたということだと・・・様子から、彼女は恋文を読んで自らギルバートへの思いを断ち切るためにネバダにすぐに会いに行けと、伝え、頭痛がすると自分の部屋に戻る・・・・ バーバラが手紙を読みネバダをよこしたことを知ったギルバートは、・・・バーバラが身を引いてくれたのだと理解をして・・・ネバダとの結婚をその時に決めた。 この食い違いを説明しようと、今日送った手紙になんと書いたか知っていると・・・ほんとは12時に来てくれではなく一時一句を言えば You are right about flower........ ネバダは手紙の意味とバーバラの本心がすぐに解った為、"All right," 「もういいわよ。」 The joke's on Barbara, anyway 「ジョークはバーバラなしでは成り立たないんだから!」 ネバダにすれば手紙の内容はどちらかが嘘を言っていることになる。それがギルバートのジョークであろうが、真実であろうが、虚実であっても、バーバラを抜きにしたら何も起こらなかった・・でも、彼女の心を考えれば、手紙の内容が何であれ、いまさらぶり返しても3人のために良いことにはならない。 と、言っているような気がします。
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- juichikumi
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No.2です。 The joke is on Barbara, anyway. にかんして原文を読まないまま(読まなくてもいいのですが)、想像力を働かせて書いていらっしゃる方がいました。たぶん学生であられるあなたも判断に苦しんでいるようですので、まちがったことを覚えてしまわないようにつけ加えます。 意味はわたしがNo.2で挙げたとおりですが、不安を感じておられるかも、との老婆心から、「いろんな辞書にあたってみてください」と昔なら言ったところを、今の時代ですから「以下のURLをご参照ください」と言いかえましょう。 ・・・・・・・・・・・・・・・ ちなみに'joke'は「ジョーク」ではなく「いたずら、からかい」です。 なかなかこのサイトで頑張っているNo.3さんにベストアンサーをあげてね。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 今日は職場で一仕事おえ、10分くらいは時間が取れますから、ひとこと。 あくまで、これは想像ですが、あなたは英文学を大学で学んでおられるかたですか? 今回のご質問で少しわかってきたかも知れませんが、英文学で身を立て、「ひとかどの」学徒になれるかどうかは、現時点であなたの英語力がどれだけあり、周囲の学生をどれだけ凌駕できているかは、あまり関係がありません。 ひとえに、「どれだけ英文学をインプットしてきているか、すり意欲があるか」です。O.Henry を理解するためには、しっかりかれの作品を読むことが当然求められますが、その勉強の合間に、短編の名手サキやウィリアム・トレバーや、売れっ子作家のジェフリー・アーチャーですとか同じファースト・ネームのジェフリー・ディーバですとか(ふたりとも短編がなかなかです)、はては19世紀の(わたしが別口で挙げた)J.オースティンやヘンリー・ジェームズ、そしてアメリカ文学の大御所マーク・トウィエインなどを読んでいくことが大切です。 20代の方でしょうか? できれば英文学でいっぱしの自信をつけたいのであれば、20~30代のうちにペンギン・ブックスの英文学の主要な作品は一通り目を通すようにしましょう。学部の4年間で、一通り目を通していたというK教授(すでに帰天されました)は、さすが超一流の英文学者になりました。 あなたのご質問がきっかけで、わたしはO.ヘンリーの他の作品を読み返したくなり、ネットで彼の短編 Calloway's Code を見つけました。なかなか見つからなかった短編です。いい時代です。いまは、この短編の途中で読むのを打ち切り、ここ3日間くらい作品中の暗号解読に頭を悩ませているところです。
お礼
ご推察の通り、21才の大学生です。専攻は言語学なのですが、英語そのものが出来るようにならないとまずいと感じて文学にも手を出しています。 言語学の論文は決まった言い回ししか出てこないので、楽に読めるのですが、文学は語彙やバックグラウンドが分かっていないと読めないことを痛感しています。2月までかけてO.ヘンリーの短編集を読み切るつもりです。これからも分からないところがあると思いますが、質問したときにはよろしくお願いします。
- juichikumi
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結論からいえば、二つの花を二人の女性たちにかけているというのは、深読みのしすぎでしょう。ただ単に「君の言うとおりだったよ。あれはライラックではなくて、アジサイだった」と手紙で知らせただけ。 この手紙を読むようにネヴァダから言われ、「君の言うとおりだったよ。あれはライラックではなくて、アジサイだった」の文面を読んだとき、はたとバーバラは気づいたのです。「この子は、もしかしたら字が読めないのではないかしら」と。 その部分の前後を読み返してみてください。けっして、バーバラは手紙を読んでショックを受けていません。むしろ、「手袋の外すことに躍起になって、手紙なんてどうでもいいという素振りをしながら私に読んでくれと頼んでいるこの子は、もしかしたら字が読めないんだわ。ちょっとからかってみよう」と、悪戯心が湧いてきたのです。 さて、深夜の式のあと「あなたに打ち明けなくてはいけないことが…。実はわたし学校に行ったことがなくて…」を受けて、ギルバートが自分の書いた手紙の文面を「一字一句」教えてあげます。それを受けてのネヴァダのことばは「もう、いいわ。忘れましょ。笑われるのは、バーバラのほうなんだから」 二つ目のご質問について。 ‘school’ はここでは「流儀、考え方、主義、見解」の意。そして、英語表現で There are teachers, there are teachers. / There are teachers and teachers. などとしてあったら、「世の中、いろんな先生がいるからね」という意味の表現です。しがたって、Schools and schools は「世の中、いろんな考え方やタイプの人がいる」ということから「人それぞれ」となるわけです。
お礼
ありがとうございます。ちゃんと小説の方を読んでいる方なんですね。 ご教示通りの解釈で納得しました。胸のつかえがおりました。ありがとうございます。
- SPS700
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「親愛なるウオレン嬢 あの花について、お考えの通りでした。ライラックではなくアジサイでした」 「あ、そう」とネバダは言った。「忘れましょう。いずれバーバラに跳ね返って行くことだし(=言いつけたって損をしたのは結局バーバラ)」 アジサイの花言葉は下記の通り「移り気」です。それを察して花言葉に託してバーバラがギルバートの注意を喚起しようとするが、ライラックと勘違いした彼には通じず、ネバダにとられると言うオチでしょう。 http://ffj.jp/hanakotoba/azasai.htm タイトルの訳はそれでいいのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。タイトルは上の方もおっしゃっているように、 There are NPs and NPs. NPにもいろいろある、でいいんですね。 ここは間違えていないようで安心しました。ありがとうございました。
お礼
ありがとうございます。そう言う読みが当たっていそうですね。The joke's on Barbara, anyway.の読みは出来ていませんでした。文学も奥が深いですね。