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比較文化
日本の幽霊とアイルランドの妖精の共通点、違いは何なのでしょうか??
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noname#118466
回答No.1
詳しく研究したことはありませんが、アイルランド(ケルト民族)の妖精の方が種類が多いのではないかと思います。 *古代の神々 *土地の精霊 *自然現象の擬人化 *自然界の精霊 *死者の魂 日本の幽霊は主に最後の死者の魂、すなわち仏法の力で成仏していない魂がこの世をさまよっているという考え方から来ていると思われます。その他の自然現象の擬人化(雷様など)や自然界の霊は幽霊とは区別され「神」として信仰の対象になっています。つまり、仏教渡来以前の姿はケルトの神話の世界に近く、仏教渡来で幽霊が活躍を始めたと理解しています。 アイルランド人の父とギリシャ人の母を持つ小泉八雲 (ラフカディオ・ハーン)は日本人と結婚し14年間 暮らした間に『怪談』という妖怪や幽霊を扱った作品を書き残しています。ギリシャ神話と妖精の世界で育った彼は日本の幽霊や妖怪の世界にすぐ溶け込めたようです。 幽霊と妖精の共通点はどちらも人間が作った精神世界の創造物だといえます。人間を助けたりときに悪さをします。基本的な違いは妖精はどちらかといえば明るく幽霊は暗いといえるでしょう。妖精の世界はキリスト教到来によって忘れ去られましたが、その一部は今日でもハロウイーンに姿を変えて残っています。妖精は『ハリーポッター』にも登場しています。ケルト族の方が万物に宿る霊を擬人化し、人間の身近に暮らす 妖精としたのに対し、日本では霊は自然界に属するものとして距離を置きながら敬う対象としている点も異なります。