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酸化還元反応式について
- 酸化還元反応式についての理解と、与えられた式から反応式を導く方法について質問があります。
- 質問文章にある酸化還元反応式について、意味や生成物の関係について疑問があります。
- 与えられた式から反応式を導くためには、最初の与式だけではなく、反応物と生成物の関係を覚えておく必要があるのでしょうか。
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(1)(2)のいわゆる半反応式(酸化剤だけ、還元剤だけのイオン反応式)を電子を消去する様に加減して、酸化還元反応のイオン反応式をつくる。ここまではわかってるんですよね? あとは化学的なカンというか、イオンのイメージをもって両辺に加えるイオンを考えていくことになります。 おっと、その前に... 反応したイオンはニクロム酸イオン(酸化剤=還元される)と鉄(II)イオン(還元剤=酸化される)ですからね。 で、酸化還元反応のイオン反応式の左辺を見ます。 >Cr2O7(2-) + 14 H (+) + 6 Fe (2+) これらの相棒になるイオンを両辺に加えて、イオンを物質として表記し、狭義の「化学反応式」にするんですよ。 クロム酸イオンは、ニクロム酸カリウムという物質から生じたのですから、これの相棒はカリウムイオン。2つ要りますね。 水素イオンは、硫酸から生じたものですから、これの相棒は硫酸イオン。2つの水素イオンに対して、1つの硫酸イオンを加えることになります。 鉄(II)イオンの相棒は、「硫酸鉄(II)」となっていますから、これも硫酸イオンですね。2価なので、鉄(II)イオンと1:1。 で、合計すると、両辺にカリウムイオン2つ、硫酸イオン13個加える。これで左辺を物質にできます。 右辺も陽イオンに硫酸イオンをくっつけて物質にします。でもカリウムイオン2個と硫酸イオン1個余るので、これをくっつけて硫酸カリウムにする。 これで完成です。 ですから、最初の(1)(2)式と、「硫酸を少量加えたニクロム酸カリウム水溶液と硫酸鉄 (II)水溶液との~」の文が必要です。イオン反応式だけではイオンを生じた元の物質が特定できませんから。
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- htms42
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#2 >硫酸を少量加えたニクロム酸カリウム水溶液 K2Cr2O7 + 7 H2SO4 + 6 FeSO4 → Cr2(SO4)3 + 7 H2O + 3 Fe2(SO4)3 + K2SO4 これだけの量の硫酸が反応するのです。 「少量だ」なんて言えません。
>左辺, 右辺にも硫化鉄がある まちがい。 そもそもどちらも硫化鉄ではなく硫酸鉄だし。 左辺の硫酸鉄は硫酸鉄(II)で右辺の硫酸鉄は硫酸鉄(III)です。 異なるものを同じ名前で呼んではいけません。 昔は前者を硫酸第一鉄、後者を硫酸第二鉄と呼んでおりました。
お礼
左辺が硫酸鉄(II)、右辺が硫酸鉄(III)ですね。 分かりました。 ありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、まずはそれぞれの物質に対する相棒を見つけることが大事ですね。 それから、それぞれ反応するイオンの数をそれぞれ合わせる。この場合、先に左辺にイオンをそれぞれ加えた後、右辺にイオンを左辺同様にあわせる。この場合、左辺にカリウムイオン2つと、硫酸イオン13個加えたので、右辺にも同様に加える。ここで硫酸イオン1個とカリウムイオンが2つ余るので、それを足して、硫酸カリウムにする。 分かりました。本当に分かりやすい説明をありがとうございます。