MnはMnO4-からMn2+(7価から2価)へと考えると
イオン反応式はあっているようですね。
反応溶液中には化学反応するイオンと化学反応をしないイオンがあります。
今回の反応では
K+,MnO4+, H+, SO42-, Fe2+が存在しています。
このうち酸化還元の化学変化を起こすのが、MnO4+, Fe2+です。
イオン反応式が書けたということはこの2つのイオンの処理ができたことになります。
あとは電荷をあわせるために反応に関与していないイオンを書き加えるだけです。
まず左辺でMnO4+がありますが、これはKMnO4だったのでK+を加えます。
次に、8H+ですが、これは本来H2SO4だったので4SO42-を加えます。
Fe2+も本来はFe2SO4だったので5つ分のSO42-を加えます。
結局左辺にはK+を1個とSO42-を9個加えたことになりますね。
左辺にだけK+と9SO42-を加えたのではつりあわないので、右辺にも加えます。
このK+と9SO42-を右辺に順に割り振っていきます。
Mn2+のところにSO42-を1つつけるのはわかりますね。
ところが、Fe3+にSO42-をつけるには硫酸鉄(III)つまりFe2(SO4)3の
形にしなければなりません。
鉄イオン(III)2つで硫酸イオン3つですね。
今回は鉄イオン(III)が5つなので硫酸イオンは7.5個必要ですね。(※)
鉄イオン(III)が5つと硫酸イオン7.5個でFe2(SO4)3が2.5個できます。
付け加えた硫酸イオン9個うち残っているのは9-1-7.5=0.5個。
あとは、K+が1個ですね。これらをあわせて0.5K2SO4になりますね。
これでイオンの過不足なしです。
KMnO4+4H2SO4+5FeSO4→MnSO4+2.5Fe2(SO4)3+0.5KSO4+4H2O
係数に小数が残るのは気持ち悪いので、両辺に2をかけます。
2KMnO4+8H2SO4+10FeSO4→2MnSO4+5Fe2(SO4)3+K2SO4
途中の計算が小数になると気づいた時点(※のところ)で
先に両辺を2倍してもいいですね。
お礼
ああ、H2SO4とFe2SO4の分のSO42-を合わせて9個って意味だったんですね!やっとわかりました、ありがとうございます!!