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感動する話の作り方?
感動する話ってありますよね。 読んだり観たりしていると、いつの間にか目頭が熱くなるような奴です。 単にポンティのドラマティックなシチュエーションを入れとけば感動が生まれるってわけでもなくて、もう少しなにかコツというかルールというかそういう物があるんじゃないかと思うんですが、何か御存じでしたら教えて下さい。
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質問者が選んだベストアンサー
それを知ってれば、いまごろこんな辛気くさいことしてなくて(いや、ここに回答つけることじゃなくて、さっきまでやっていた仕事のことです)、ベストセラー、バンバン書いて、左団扇なんですけど(笑)。 質問者さんは何か書いてみようと考えておられる? それとも文学部関係でレポート・課題関係? あるいはもっと一般的に、文学作品を鑑賞する上での理解の一助として? それによって回答も変わってくると思うんですが。 まず、実作を考えておられるのでしたら、古い本で手に入りにくいんですが、 別冊宝島『シナリオ入門』をおすすめします。 これはアメリカのシナリオライター、Syd Fieldが書いていて、非常に実践的な本です。 戯曲を書くつもりではなくても、 ストーリーを構造的に分析し、 サスペンスをどこで入れるか、 山場をどこに持ってくるか、 導入部で何をあきらかにしなくてはならないか、 といったことが全部書いてあります。 私は戯曲の授業を取っていた時期に古本屋で400円で平積みされてたのを何となく手に取ったんですが、読んでみてすごい本だと思いました。 一種のマニュアル本なんですが、マニュアル本の本家アメリカのものはさすがにすごい! 彼のWeb Siteはここですが、まぁ宣伝が中心です(笑)。部分的におもしろい読み物もあります。 http://www.sydfield.com/splash.htm 文学作品を鑑賞する上で、あるいは本を読んだり、マンガを読んだりする上で、ドラマツルギーの法則性なりなんなりを理解したいと思うのであれば。 ディヴィッド・ロッジの『小説の技巧』(柴田元幸・斉藤兆治訳 白水社)をおススメします。 これはすんごいおもしろい本です(って私がおもしろいと思っただけなんだけど)。 もとはイギリスの新聞連載だったんで、決して学術的な内容でも、専門家向けでもないんですが、書き出しや視点、サスペンスなどを、実例を上げながら説明してあります。 これ読んで感動的な作品が書けるか、っていうと、たぶんそんなことにはならないんだろうけれど、 感動的だと自分が思ったのは、なんでか。 作者がどんなところに技を見せているから、自分は感動したのか。 そんなことがわかってくると思います。 あと、ポンティって言えば、てっきりメルロー・ポンティかと思っちゃったんだけど、ジョルジュ・ポルティ(Gerogis Polti)ですね。 この人は"The Tirty-six Dramatic Situations"っていう本の中で、西洋文学に現れたドラマティックなプロットを36に分類したことで有名なんだけど、まぁそのぐらいです。 実際の作品を読んで、ああ、これは“目的への努力”だな、とわかって、それでどうなる?と、私なんかは思っちゃうんですけどね。 実作の助けになるのかな?それはわかりません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 とりあえず紹介していただいた書籍を読んでみます。 質問は起承転結だとかシンデレラ曲線とかのまとまった物語を作るための技術だけでなくて、感動という点や笑いという点に特に重点を置いて、笑える物語や感動する物語を作成する技術っていうのは紹介されているのか気になったためです。 参考になりました。