外国の方ですね.
「早一ヶ月」とは,「早くも1か月」とも言います.
実際に,物理的に1か月の長さはまったく変わりませんし,それが感覚的に短く感じたということでもありません.実際の長さで1カ月です.
しかし,あることからある時間が経過して,振り返った時に,「時間のことを意識しないで今まで来たけれど,あらためて時間のことを意識すると,本来の長さの1か月が経過していたことを認識した」ということです.
その背景として,仕事で多忙だったとか,目の前の日常生活の維持で精いっぱいだったとか,時間を意識できない状況があります.それがある時や,ある瞬間に,気持ちに余裕ができて時間を意識した時にこのような表現になります.「1か月という長さ」が長いとか短いということよりも,実際の長さを思い,「そんなに<長い時間>が経過したのか」と気付いた時の感慨を示す表現になります.
もし,現実に時間の経過が早くなって,1か月の長さが短くなったとしたら,そのような感慨は無いでしょう.