- ベストアンサー
漢委奴国王金印の真贋を検査する方法は無いのですか?
漢委奴国王金印は昔から偽造説があるようですが、ならば最近の科学技術(スプリング8等?)で検査すれば良いのではと思うのですが検査する方法はあるのでしょうか?
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
お返事いただいたのでまた来ました。 炭素原子を含む化合物(主に有機物)などでは、放射性同位体C14の半減期を利用して年代測定がかなりできるようになっています。 金属原子に関しては放射性同位体が安定でないものが多かったり、金の場合は他の原子とほとんど反応を起こさないため安定しすぎていて仮に放射性同位体を評価に用いたとしても年代幅が広すぎて炭素ほど時代の絞込みができません。 なので、金属の遺物の場合は、一緒に発掘された周辺の有機物を多く含む副葬品や書物から推定される年代と照らし合わせて判断(貴重なものなので副葬品に金属物の経緯が刻まれていたり書物に記述してあることが多い)します。 また、金属を溶かしてしまうと金属の結晶構造(鋳造状態)が崩れてしまうので、却って判定はしにくくなります。 なので、貴方の提示した方法は現実には判定には使われていません。 結晶構造や成分比などの判定をする場合にも、非破壊検査(X線とか電子顕微鏡とか)が圧倒的に多いです。 ここから判明した不純物の混入率やその成分などを参考に、さらに別の(先に年代特定が出来たもの等)同時代の品物と思われるものと照らし合わせ、鋳造技術のレベルが類似しているとか、不純物の種類、量などを元に判定の基準に使っていることがほとんど全てと言ってよいです。 なので、他の方も書かれているように、金印(に限らず金属遺物)から直接年代を判定する方法はまだシンプルカツ決定的なものは確立されていないといえます。
その他の回答 (4)
- onbase koubou(@onbase)
- ベストアンサー率38% (1995/5206)
No.3の続きです。 ●「金印は金を一旦溶かしたものだから金印からサンプルを採取し検査することでで製造年代を特定できないのですか?」ということです。 ○回答は同じです。 金にしろ鉄にしろ、金属を鋳造した年代を測定する方法は現在のまだ確立されていないはずです。
お礼
回答有難うございます。 >金にしろ鉄にしろ、金属を鋳造した年代を測定する方法は現在のまだ確立されていないはずです。 納得しました。
- onbase koubou(@onbase)
- ベストアンサー率38% (1995/5206)
金属そのもの年代を正確に測る方法は現在のところ確立していないはずですので検査する方法がありません。 金印のように特注の1点ものの場合、成分分析をしても比較検証のしようがありません。
お礼
回答有難うございます。 言葉足らずで申し訳ありません。 私の質問の真意は「金印は金を一旦溶かしたものだから金印からサンプルを採取し検査することでで製造年代を特定できないのですか?」ということです。
- cipher_roy
- ベストアンサー率46% (411/893)
どの位の真贋を見たいのかでも検査する方法は変わってきますし、逆に成分検査では評価できない判定基準もあります。 例えば、本物を作る部署以外の鋳造技術が異なる(または原料の配合比を知らない)ものが作ったことによる真贋の違いであれば、成分検査で見破ることが出来ます。 しかし、本物を作る部署と同じだけの鋳造技術があったり、本物を作る部署が刻印内容だけ贋作にしていた場合は、成分検査をする意味がありません。 今はともかく(全くないわけではありませんが)、昔の場合は王の印のみでなく、貨幣なども鋳造部門の責任者自身が悪事の根源だったりということも珍しくないので、成分検査で評価する意味のない贋作も十二分に考えられるのです。 鋳造以外の段階での真贋を見極めるには、その印がどういう経緯で誰によって作られ、作った側の政治的周辺事情などを全て加味して、検討しなければいけません。 専門家でもそのレベルの判断がつかないということは、それを証明できる決定的な周辺の証拠になるものが見つかっていないということです。
お礼
回答有難うございます。 言葉足らずで申し訳ありません。 私の質問の真意は「金印は金を一旦溶かしたものだから金印からサンプルを採取し検査することでで製造年代を特定できないのですか?」ということです。
- fjnobu
- ベストアンサー率21% (491/2332)
絶対間違いない本物が有れば、判定できますね。
お礼
回答有難うございます。 >金属の遺物の場合は、一緒に発掘された周辺の有機物を多く含む副葬品や書物から推定される年代と照らし合わせて判断(貴重なものなので副葬品に金属物の経緯が刻まれていたり書物に記述してあることが多い)します。 納得しました。