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HeLa細胞の物質導入に関する問題とは?
- HeLa細胞の物質導入には細胞の状態が影響する可能性がある。
- 鮮やかに導入できるときもあれば、全く入らないときもある。
- HeLa細胞の形状が丸くなると信ぴょう性が低下するのか?
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HeLa細胞は、シャーレで培養するとすごく広がった様な形になって、 低分子でなくても一般的な遺伝子導入やsiRNAなども導入効率がいいので、そういう細胞でのたんぱく質の曲剤などでも良く使われます。一般的には培養しやすい細胞といわれます。ただし、実際は継代の仕方や細胞密度などで少しくすぶりやすい印象もあるので、普段問題ない程度の薬剤濃度で形が変わったりするような気がするなら起こしなおすのもいいとおもいます。ほかにはNIH3T3とかもたまに見る気がしますけどHeLaのほうが一般的かもしれません。 有機化学が専門とのことですので、その実験の大まかな方向性などはある程度生物(細胞生物学)に馴染んだ人と相談して実験系を構築しているのでしょうか?それならその人に相談するのもありかと思いますが、低分子化合物の取り込みの場合ベクターや高分子のそれとは違って受動拡散などによるので、「取り込み」の解釈が少し曖昧になる可能性もあります。細胞内局在などをみるとかそういう目的にあったものであると思いますが、「結果がぶれる」というのは下手をするとそもそも取り込みがランダムな事象できちんと見たい差異が反映されていない可能性さえあります。まあ、有機系の論文で生物活性を少しというのでしたらあまり細かいものは突っ込まれない(無論、論文のレベルによる)でしょうが、生物系の論文を意識しているなら、系そのものが妥当かどうかもきちんと内容を理解できる分野の人を交えて相談する必要あると思います。 具体的な「もの」がわからないといいのか悪いのかはなんともいえないのですが、一般論としては、できるだけ「ポジコン」と(または)「ネガコン」を置くのが細胞生物学の実験では重要です。化合物系のものなら、活性がほとんどない類似構造のものでは見られない、とか、同じような現象がみられる既知の化合物では蛍光が見られる条件で、自分のものはどうであるなどです。つまり、「実験方法自体の妥当性がある党前提で」という部分が大切で、実験誤差が場合によってはあるかもしれない(たとえばtransfectionの効率が場合によってぶれるとか)なら、それに対する補正などをコントロールとして置いた上で化合物の機能に由来する現象の有無が評価できるのかと思います。 単なる膜透過性という議論ならあれですが、といっても細胞表面にくっついているだけなのか、取り込まれたのかいろいろ考えられる点などは大丈夫か、そういう手法で透過性(取り込み)を議論するのが一般的なのか、取り込まれた細胞は死んだりしているのではないかなどの解釈もあると思います。 的外れな回答でしたら聞き流してください。
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- overthisgraysky
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詳しい方ではないのですが、 細胞が丸くなるのは経験上、死に掛けていたり、細胞周期が停止(セネッセンス)していることが多いです。 HeLaは比較的培養しやすい細胞なので、継代の周期と希釈を一定に守って、細胞の密度をまばら過ぎず密過ぎず(10-90% confluent)に培養していれば健康な細胞がいつでも使えるのではないかと思います。