ある研究者らがバクテリアの天然DNA中に人工的に作成したバクテリアの染色体を移植することが成功した記事に対して書かれた論評に
So that the assembled genome would be recogizable as synthetic, four of the ordered DNA sequences contained strings of bases that, in code, spell out an e-mail address, the names of many of the people involved in the project, and a few famous quotations.
という文章がありました。
後半の部分はe-mailアドレスにこのプロジェクトの関与した沢山の人を書きだしたことにより少し有名な引用文になったという解釈ができましたが頭出しがわかりません。
御教授願います。
1)最初の So that the assembled genome would be recognizable as syntheticの部分が目的構文になっています。俗称で、so that ~ may(can, will) 構文と呼ばれるものです。
訳は、「組み合わされた遺伝子が、合成物であると認識されるように」
2)four of the ordered DNA sequences contained strings of bases (that~)
整序されたDNA配列の中の4つは、(that以下の)一連の基部を含んでいた
すみません、素人ですので、内容的には具体的にわかりません。意味が通じますか?
3)that, in code, spell out an e-mail address, the names of many of the people involved in the project, and a few famous quotations.
暗号で、1つのメール・アドレス、プロジェクト・メンバーの何人かの名前、2,3の有名な引用句をなす文字を刻む
4)つなげますと、
組み合わされた遺伝子が、合成物であると認識されるように、整序されたDNA配列の中の4つは、暗号で、1つのメール・アドレス、プロジェクト・メンバーの何人かの名前、2,3の有名な引用句をなす文字を刻む一連の基部を含んでいた。
となります。
要は、合成バクテリアであることをはっきりさせるために、たとえば、Vanitas vanitatum 等の、自然にはあり得ない塩基配列を組み込んだということだと思います。
おもしろいですね。あくまで想像ですが、
>strings of bases that, in code, spell out
basesは塩基の事でしょうから、4つ(ATGC)の塩基を組み合わせてアルファベットとの関連表(例えば、AAAを"A"、AATを"B"、AAGを"C"というような関連表を作り、AAT-AAAーAAG-AAAという塩基で構成されたDNAなら、BACAという文字列を表す こういう操作を in code という英語で表現していると思うのですが)で、e-mail addressとか、人名とかを意味するDNAを作って埋め込んだという事かと。
違ったらごめんなさい。
お礼
完璧な解説ありがとうございます。 構文の意味さえもわからなくて困惑しておりましたのでお陰様で本当に助かりましたお礼が遅くなり申し訳ございません。また御教授の程よろしくお願い申し上げます。