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基本的なことなのですが・・・。
ケインズ派と古典派経済学派の違いをきちんと説明することができないことに気がつきました( ̄□ ̄;;) また、マクロとミクロの違いについても、マクロが「国家間、政府について」、ミクロが「需要と供給、消費者と生産者」というようなイメージしかないのですが、正式な違いをポイントを抑えて説明することができません。 な、情けなくて悲しくなってきました・・・。 どなたか説明よろしくお願いします。
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- iwow
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こんにちは. ケインズ経済学と古典派経済学の対比ということですが, 簡単に言うと, ケインズ経済学は,経済の不均衡状態を研究する派(帰結の一つとして政府の経済主体としての意味を擁護することもある.)であり,古典派経済学は,経済の均衡状態を研究する派(よって,市場万能主義.レッセフェール.)です. しかし,古典派と言いますが,現在,その言葉の対比はあまり意味がないと思います. とてもざっくり大まかでいいますが,現在では,それぞれその基本的な研究姿勢をもつ新古典派(アメリカを中心とする優勢な学派で均衡状態が意味をもつ)とポストケインジアン(やや異端で不均衡を追求する.)というような勢力地図になっています.現在の意味で言うと,ミクロが古典派,マクロがケインズであると,誤解しないようにし,特にマクロ経済学が新古典派とポストケインジアンに別れている感じでしょう... ちなみに,新古典派が正統派と呼ばれており,アメリカは,市場のないすべてを,市場化することこそが,世界経済を安定させ均衡状態に向かわせるという思想,つまり,新古典派的な立場にたっています.市場化するという意味で,アメリカは,イラクやアフガンに市場経済を導入するという大義名分はここから来ており,民主化を推し進める基礎と考えています.「衣食足りて礼節を知る」みたいな感じでしょうか.... ミクロマクロの関係で言えるのは,消費者や企業などの個々の経済主体の需要関数や供給関数(ミクロ経済学で導出される)などのミクロの部品を,国家レベルで集計したデータとそのほかのデータの関係,例えば,失業率とインフレの関係などを取り扱う経済学がマクロ経済学です.しかし,近代経済学としてのミクロとマクロは,まだ理論的には統合されていません.そのマクロ経済理論から導きだされる帰結も,社会科学的には個々のミクロ経済主体から説明されなければならず,その守備範囲をマクロ経済学で「ミクロ的基礎」と言っています. 参考になれば幸いです.
- dizzy77
- ベストアンサー率50% (2/4)
shin-eiさんの回答は大変分かりやすいと思いますよ(^_^)お手伝いとして、ポイントを抜き出させてもらいます。 まず、古典派経済学では・・ ●「市場メカニズムによって 需給の不均衡は自動的に調整される。」つまり、政府の介入なしに、自然と需給のバランスが調整されるということですよね? それに対し、ケインズは ●「即ち 政府の政策により需給のバランスをとるという考え方です。」ということから分かるとおり、政府が介入して、需給のバランスが調整されるということだと思います。 このようにみると、 古典派=ミクロ ケインズ派=マクロ とはならないはずだと思いますよ・・? 古典派、ミクロ経済学、ケインズ派、マクロ経済学の四つはどれもイコールで結べるものではありません。 かなりイメージ的な話ですが、 マクロを森と考えれば、ミクロはその中のそれぞれの木々と考えればよいでしょうか? また簡単な例になってしまいますが、ミクロ(木々)が個々の家計をさすとすれば、マクロはそれをすべて総合した大きなひとかたまり(森)・・ということです。 こうゆうイメージをもって、またはポイントを絞ってshin-eiの回答をみると、大変よくわかると思いますよ。がんばってください!!
お礼
なるほど~・・・、そのポイントを押さえて、shin-eiさんの回答を見ると、た、確かに納得できるような・・・(^^;) 自分で言うのもなんですが、古典派=ミクロ、ケインズは=マクロ、という勘違いに気がついただけれも、今回の質問の意味はあったような気がします・・・。 経済学って、一番説明が難しい学問だと思います。経済学を学んでいるのに経済のことよくわかっていない学生が多いのはそのせいでは・・・と思う今日この頃(笑)。 ありがとうございました♪
- shin-ei
- ベストアンサー率15% (6/39)
ごく簡単に説明します。 古典派経済学:国富論のアダム スミスの考えが基本になっています。イギリスの市民革命(17世紀)によって近代民主主義国家が形成され 経済も市場における自由な競争によって社会全体の利益が最大化される 市場メカニズムによって 需給の不均衡は自動的に調整される 例えば 商品の在庫が増えれば価格が下がり 需要が喚起され 価格が上がり生産が増える 賃金 金利も広い意味での価格であり これらが柔軟に動けば 不況 好況が生じても 結局は需給のバランスがとれるという考え方です。 ケインズ経済学:世界恐慌(1929年)では市場の自動調節機能では限界があり不況を克服できず ケインズ経済学が登場しました。即ち 総需要が減少し不況にあるときは政府による財政支出 減税を行い総需要を喚起し 好況時には反対の政策をとる 即ち 政府の政策により需給のバランスをとるという考え方です。しかしSTAGFLATIONに対しては有効な対処方法がなく ケインズ理論の見直しのきっかけとなりました。 マクロ経済学:経済全体の規模 変化 それに影響を与える要因を研究するものです。国民総生産 国民所得 貯蓄 失業率 物価など その相互関係を分析し 財政 金融政策をどのようにしたら良いかを研究するものです。 ミクロ経済学:一つの市場を対象とします。その市場で 需要側と供給側がどのような経済活動をするのか その結果価格にどのような影響が出てくるのか すなわち その市場で得られる満足(効用や利潤)を最大化するために どのような選択や配分をするかを研究します。
お礼
ありがとうございます! 「ごく簡単に」・・・わ、私には結構難しいです・・・(泣)。 説明を読んで、古典派=ミクロ、ケインズ派=マクロ、と考えてもよろしいのでしょうか???そのように解釈しても間違いではないのでしょうか?すいません、あほなもので・・・(T_T)
お礼
ふむふむ・・・(*_*;) 冷や汗タラリといった感じでしょうか・・・(笑)。 NO.1が「経済学」、NO.2が「経済学入門」、今回一気にNO.3「経済学応用」というレベルに達したように感じます・・・。 で、でもまぁ、何とか中身がわかりました。より知識が深まった気がします(・・・錯覚!?)。 ミクロもマクロも経済学で好きな教科ですのでよりがんばりたいと思います!!! ありがとうございました♪