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「をして」の意味とは?
- 「をして」の意味を調べると、さまざまな文脈で使用されていることが分かります。
- 具体的には、命令や許可、能力や要件を表す場合に使用されます。
- しかし、文脈によってその意味が異なることがあり、注意が必要です。
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お考えの通り「主任者をして……させる」は「主任者に……させる」の意味ととらえて問題ないと思います。 使役用法として「をして」を使うのであれば、助動詞「~しむ(しめる)」で結ぶのが本来の用法です。 「AをしてBせしめる」で「AにBさせる」の意味です。 (3)はまさしくその用法で、「語らない者に語らせろ」の意味になります。 なので、本来は「主任者をして……させる」ではなく「主任者をして……せしめる」とすべきであり、主任者に何かを行わせたいのなら「主任者に……を行わしめる」と表現すべきなのです。 ところが、この「しむ(しめる)」という助動詞は現代では一般的に使われる言葉ではなくなっているため、例えば「行わしめる」と書いた場合にこれが「行わせる」のことだと理解してもらえないおそれがあります。 そこで、前段で「をして」を使っていながら最後を「させる」で結ぶという新表現が派生したわけです。 (1)はその典型例ですね。 「に」で済むところでわざわざ「をして」を使っているのは、特に法令や契約書などある程度の威厳を持たせたい文章で昔ながらの表現をついつい取り入れてしまった結果なのでしょう。
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- hakobulu
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「をして」は使役の用法ですが、使役とは、「ある行為を他人に行わせること」です。 「~を使って」と単純にお考えになってよいでしょう。 ただ「使う」には文によっては微妙ですが(意味の違いではなく)ニュアンスの違いが生じるかもしれません。 (1)の場合は、「~を使って」を「~を利用して」と解釈することもできます。 (2)は、「~を使って」のままでも良いでしょうが、「~に頼んで」と考えても良いでしょう。「例の件に関しては、友人を使って断わった」などと同じ用法。 (3)も、「使って」という意味で筋は通ります。箴言的な文なので回りくどい表現になっていますが、使役の用法という点では合致しています。
お礼
文の内容によってニュアンスがだいぶ変わってくるのですね。 英語っぽい言葉だなぁと思いました。 ありがとうございました。
- Pinhole-09
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ニュアンスの問題として、 「厳命して」 「命じて」 「をして」 の順に使役の強さが小さくなるようです。 「をして」は「命じて」をゆるく表現する場合もあると 思います。 「厳命して」は必ず実行させる。 「をして」は「語らざる者をして語らしめよ」のように 「出来るだけ努力せよ」との意味の場合もあると いうことです。
お礼
意味合いに幅がある場合もあるのですね。 お役所言葉は難しくて曖昧です・・・。 参考になりました。 ありがとうございました。
- indigobluet
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>を‐して >[連語]《格助詞「を」+格助詞「して」》(使役表現を伴い、格助詞的に用いて)動作の主体を強調する意を表す。…に。…を。「私―言わしむれば」「彼―走らしむ」 とあるように、単に使役対象を強調しているだけです。 なので基本的には「~に(命じて)・・・させる」で良いと思います。 (2)の用例は「能力を有することを証明せしめた~」とすると意味が通りますね。
お礼
「~せしめた」はたまに聞く言葉なのでイメージがつかめました。 強調するのなら「厳命して」とか書いてくれればわかりやすいのに、 お役所は文章を難しく難しくしようとするのですね。 勉強になりました。 ありがとうございました。
お礼
とてもよくわかりました。 今まで「をして」を使う言葉は 「ズルをしてまで一番になろうと思わない。」 「借金をしてようやく買った。」 「教師をしています。」 のような文しか知らなかったので、とまどってしまいました。 普通に「主任者に行わせること。」と書いてくれればいいのに、 お役所って本当にまどろっこしいですね。 大変たすかりました。 ありがとうございました。