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人間の記憶に時系列が存在しない理由

どのカテゴリーに質問しようか迷いました。 質問はタイトル通りなのですが、私は今まで見てきた映画を日記に記録しています。 しかしAとBという映画があっても、そのどちらを先に見たのか、後に見たのか、日記を参照しなければ記憶の中では判断がつきません。私の記憶の中では両者とも同じ時間軸の中で一様に思い出すことができ、どちらが前後かを感覚で意識するこができません。 (例えば、何か特定の出来事があって、それを基軸に類推して前後関係を考えることはできますが、あくまで推し量るだけであって記憶の中で感覚として前後を意識できているわけではありません) そこで私はこの理由は脳の記憶の仕組みが時間を意識するように出来ていないからだと考えるに至ったのですが、この現象は科学的に証明されているのでしょうか? また、なぜ人の記憶は時間の概念を必要としないのでしょうか? よろしくお願いします。

みんなの回答

回答No.7

脳科学に詳しいわけではないので、私見であることを断っておきます。 ハードディスクにデータを保存する際に、保存した時刻が自動的に記録されますが、人間の記憶はそのような仕組みにはなっていません。保存時刻の情報が、すべての記憶に必要なわけではないからです。 また、脳に記憶される方式として、昔のカセットテープやビデオテープのように順番に時系列に記憶されていくわけではありません。もし、そのような仕組みであれば、記憶を引き出すのに時間がかかって不利です。コンピューターにたとえると、人間の記憶はシーケンシャルファイルではなく、ランダムアクセスファイルと言えます。 人間の記憶は断片の積み重ねに過ぎません。ただし、その断片にはスケールの差があって、受験勉強で身に着けた知識のようにまとまった大きな断片の記憶もあれば、ごく些細な断片の記憶もあります。記憶には時間情報を持ったものもあれば、ないものもあります。ポイントは、本人が興味をひかれた事や強く意識したことが選別されて記憶されるということです。時間に意識が向いていれば、その記憶には時間的な要素も付いてきます。例えば、初めてのデートで見た映画などでは、映画の内容のほか、それを観た時間や場所などの関連情報も併せて記憶され、思い出すことが出来るでしょう。 時間的な要素に意味があれば情報として記憶されるし、意味がなければ記憶されません。脳の効率的な使用という面からも、理にかなっていると思います。

  • ORUKA1951
  • ベストアンサー率45% (5062/11036)
回答No.6

記憶の仕組みは、最初は神経細胞間の電気信号のネットワークですぐ減衰してしまいます。電話をかけようと電話帳を見てダイヤルするまで覚えておけばよい。かけ終わると忘れてしまっている。  それが重要なものなら、繰り返し思い起こすことで電気信号を保持する。数十分程度かな。  もし、もっと重要なものでしたら、再び電話帳を開いてはこれを繰り返す。長期記憶--これは神経細胞自体が枝を伸ばしてシナプスのネットワークができるために、忘れることはありません。  動物は、感覚器官から膨大な情報が入ってきますがそのすべてを記憶することはできません。そのため必要な情報をこのような方法で振り分けています。 ・テスト前日の一夜漬けが効果がないこと ・昔の彼女の電話番号は死んでも忘れない。・・いまは携帯電話なので昔話 ・交通事故を起こしたらその前後の記憶が吹っ飛んだ   ショックで記憶の保持ができなかった  この仕組みから判るように時系列はまったく関係ないのです。思い起こしてみることで固定化するのですからね。重要性と関連性で引き出されてくる。 とっても古い本ですが、とてもわかりやすいですよ。 Amazon.co.jp: ブルーバックス 記憶( http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9+%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E3%83%BB%E5%AD%A6%E3%81%B6%E3%83%BB%E8%A8%98%E6%86%B6%E3%81%99%E3%82%8B&rh=i%3Aaps%2Ck%3A%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9+%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E3%83%BB%E5%AD%A6%E3%81%B6%E3%83%BB%E8%A8%98%E6%86%B6%E3%81%99%E3%82%8B )  どうしたら、覚えられるか・・春の七草に追加して秋の七草を覚えようとしたら、それをメモしてあちこちに貼っておき、何かがあれば口にして、覚えてなければ読む。・・これで一週間もすれば完璧に覚えてしまう。  萩が花、尾花、葛花、撫子が花、女郎花、また藤袴、朝顔の花 ・・

回答No.5

知能(インテリジェンス)にとって事象Aと事象Bの因果関係は重要な情報です。 しかし、因果関係がない独立事象Aと事象Bの具体的な日時(あるいは時刻)は、知能(インテリジェンス)にとってあまり重要ではないので、脳みそ(記憶の仕組み)がそれに最適化してきたのではないかと思います。

noname#194996
noname#194996
回答No.4

人間は言語と文字を覚えてから、そういった補助的な記憶道具をうまく利用することで飛躍的に知恵の蓄積を増やしました。しかし蓄積を増やしても、それらが再利用できなければないも同然です。再利用のポイントはは検索ですが、これらの新たな記憶道具を蓄積する一番簡単な方法が時系列的な蓄積だったわけで(今でもそうです)、その検索の必要性から人間は時系列的な思考をはじめたのではないでしょうか。つまりそれ以前は歴史を省みるとかいうような習慣はなかったのかもしれません。 人間の脳の記憶様式は前の方が仰るように事物の内容本位で、簡単にいえば連想方式で3次元的に連なっているようなものだとおもいます。ですから、人間は今でも時系列的な思考には弱い面があるのでしょう。

noname#175206
noname#175206
回答No.3

 この回答は全て私見ですので、ご承知おきをお願いするとともに、お詫びいたしておきます。  記憶は時系列が重要な要素ではなさそう、そういう傾向はあるようです。  これは記憶の役割に関係すると思われます。記憶とは、生存に役立つこと知識を蓄えることが重要な役割です。必要な知識は直ちに取り出せることが大事です。  いつあったかよりは、何があったかが大事で、時間順序よりは、因果関係が重要です。  映画やTVドラマでも、ストーリーに連続性のあるシリーズ物だったりすると、どういう順番で観たかは容易に覚えられます。しかし、時系列が入り乱れたシリーズ、たとえば前日譚や外伝だったりすると、しばしば観た順番の記憶が混乱します。観た時系列より、物語内での時系列のほうが強い印象になりがちだからですね。  期間が非常に離れていると、時系列を取り違えることは少なくなります。時間を基準にできているからかと言うと、それは疑問が残ります。長い期間があれば、自分は何らかの意味で進歩します。少なくとも経験は蓄積します。経験に差があると、同じことでも違うことのように感じられます。普通は、経験が豊富なほど、物事は理解しやすいといったことがあります。  そういう不可逆なことが、記憶再生に関わるわけですね。何かを思い出すとき、そのこと自体だけでなく、それに関連したことも同時に思い出すのが普通です。何かを思い出したら、関連したことが次々と思い出されることは、よく経験します。それを利用した記憶術があったりします。  何月何日ということは記憶しにくいものです。歴史でも年号を覚えるのは大変で、語呂合わせなどがよく用いられます。でも、たとえば平家滅亡と鎌倉幕府成立の順序を取り違える人は、ほとんどいません。しかし、それと無関係の事、たとえば同時期のヨーロッパの状況といったことは、思い出しにくかったりします。  要は意味づけできるかどうかですね。因果関係があれば意味づけできますが、無関係なことの順序は意味づけできません。意味のあることは覚えやすく、無意味なことは忘れてしまう。これは、大人になるほど、そうなります。それは、何でも平等に記憶できてしまうと、必要な記憶再生が混乱するため、自然に重要度の順位を付けていると考えられます。生きていくためには、必要なことを素早く思い出せる必要がありますが、ネット検索でよく経験するように、要不要と無関係に膨大なことが出て来てしまっては困るわけです。  念のため、繰り返しますが、以上は私見です。記憶を含めた脳機能は、解明が進みつつあるとはいえ、未だに謎だらけです。上記についての確かな証拠はありません。 P.S.  ちなみに、大人になる程、そういう無意味な暗記が苦手になるのは、判断を司る前頭葉が関わっていると推測されています。ある種の脳機能低下で前頭葉だけ支障が出ると、大人でも子どものように何でも暗記できてしまうということが起ることがあります。

noname#194289
noname#194289
回答No.2

、記憶というのはその出来事が今から何年前のことだったかというように時間のことを気にすることが多いと思いますので、記憶と時間の問題は重要だと思います。私は全くの素人ですが、神経回路を基に考えてみたらどうでしょうか。時間の経過そのものに対応する回路というのはごく短いワーキングメモリーと言われているもの以外にはないのではないでしょうか。一つの映画の筋書きの流れは時間の後先に対応していますが、ほかの記憶とは関係がありません。また小学校時代の出来事と中学校時代の出来事も前後関係の判断は学校の順序を基にした間接的なものです。記憶をたどる場合、言葉に頼る限り、一本の時間軸に対応する回路はないと思います。案外言葉が関係しないような記憶には時間的前後関係が直接的に判断できるようなことはないでしょうか。

lugal
質問者

お礼

回答ありがとうございます。参考にさせていただきます。

  • spring135
  • ベストアンサー率44% (1487/3332)
回答No.1

>AとBという映画があっても、そのどちらを先に見たのか、後に見たのか、日記を参照しなければ記憶の中では判断がつきません。 これは誤解です。時間差が少ないときは前後することが多くなるということであって、 昨日見たものと10年前にみたものではその差は明らかで混乱はありません。 したがって、記憶に時系列が存在しないというのは誤解であり、 そんな理由は存在せず、このような議論はナンセンスだと思います。

lugal
質問者

お礼

お礼が遅くなりました。回答ありがとうございます。参考にさせていただきます。

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