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2自由度集中定数系熱容量の温度
- 2自由度集中定数系熱容量の温度を求める方法について説明します。
- 熱容量C1、C2の温度をθ1(t)、θ2(t)とし、それぞれの温度の初期値をθ10、θ20とします。
- また、熱通過率α1、α2、α3を介して温度がつながっています。微分方程式を立ててラプラス変換を行うことで、解を求めることができます。
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> どこが間違っているのでしょうか? > C1θ1'=Q1-Q2=α1(T1-θ1)-α2(θ1-θ2) (4) > C2θ2'=Q2-Q3=α2(θ1-θ2)-α3(θ2-T2) (5) 質問者さんは,解くべき微分方程式を微分して新しい微分方程式(6)を作ったところで, 無縁解を引き入れてしまったのではないかと思います。 さらに部分分数展開する時の因子は(s+β1)ではなくて(s-β1)のはずです。 この二つにより,発散する解を引き込んでしまったと思います。 もともとが2変数の連立微分方程式ですから, ラプラス変換を使うなら,(4)(5)をまず変換してしまいます。 C1*(θ1*s-θ10)=α1*T1/s -(α1+α2)*θ1 + α2*θ2 C2*(θ2*s-θ20)=α3*T2/s -(α2+α3)*θ2 + α2*θ1 これをθ1とθ2に関する連立方程式として解きます。 θ1(s)=分子1/分母 θ2(s)=分子2/分母 分子1=C1*C2*θ10*s^2 + (C2*α1*T1+C1*(α2+α3)*θ10+C2*α2*θ20)s + α1(α2+α3)T1+α2*α3*T2 分子2=C1*C2*θ20*s^2 + (C1*α3*T2+C2*(α1+α2)*θ20+C1*α2*θ10)s + α1*α2*T1+α3(α1+α2)T2 分母=s*{C1C2s^2 + {C1(α2+α3)+C2(α1+α2)}s+(α1α2+α2α3+α3α1)} 分母にあたる特性方程式 C1C2 s^2 + {C1(α2+α3)+C2(α1+α2)}s+(α1α2+α2α3+α3α1)=0 の2根をβ1,β2とします。 β1,β2は負の実根となるはずです。(でないと発散してしまう) θ1(s),θ2(s)を部分分数展開します。 θ1=分子1/{C1C2*s(s-β1)(s-β2)} =M1/s + M2/(s-β1) + M3/(s-β2) θ2=分子2/{C1C2*s(s-β1)(s-β2)} =M4/s + M5/(s-β1) + M6/(s-β2) M1=(α1(α2+α3)T1+α2*α3*T2)/(α1α2+α2α3+α3α1) M4=(α1*α2*T1+α3(α1+α2)*T2)/(α1α2+α2α3+α3α1) M1とM4は十分時間がたった後の定常温度を表します。 M2={α2*Δθ2-(C1*β2+α1+α2)Δθ1}/{C1(β1-β2)} M3={-α2*Δθ2+(C1*β1+α1+α2)Δθ1}/{C1(β1-β2)} M5={α2*Δθ1-(C2*β2+α2+α3)Δθ2}/{C2(β1-β2)} M6={-α2*Δθ1+(C2*β1+α2+α3)Δθ2}/{C2(β1-β2)} ただし,Δθ1 = θ10-M1,Δθ2 = θ20-M4 これらは初期温度から定常温度までの変化分を表します。 部分分数展開されたθ1(s),θ2(s)を逆ラプラス変換して, θ1(t)=M1 + M2*exp(β1*t) + M3*exp(β2*t) θ2(t)=M4 + M5*exp(β1*t) + M6*exp(β2*t) が答えです。 計算違ってるかもしれませんので,確認下さい。
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- FT56F001
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>各熱容量に対する入力熱量と出力熱量の差が、熱容量*温度変化、となるので、 >C1 dθ1/dt = α1(T1-θ1) - α2(θ2-θ1) >C2 dθ2/dt = α2(θ1-θ2) - α3(T2-θ2) >となるの思うのですが、間違いでしょうか? とはならないです。 通常の熱の流れだと,T1>θ1>θ2>T2の温度分布になりますね。 θ1-θ2(>0)の温度差の分に比例してC1から熱が出て行きます。 また,C2から出て行く熱もθ2-T2(>0)に比例します。 C1 dθ1/dt = α1(T1-θ1) - α2(θ1-θ2) C2 dθ2/dt = α2(θ1-θ2) - α3(θ2-T2) が正しいです。 あと訂正です。先回の回答で「連立同次線形微分方程式」と書きましたが, 定数項α1T1,α3T2があるので,同次ではありませんでした。 α1(T1-θ1) - α2(θ1-θ2)=0 α2(θ1-θ2) - α3(θ2-T2)=0 の解θ1,θ2が,定常状態(t->∞のときの温度)を与えます。 定常状態の温度分だけ,θ1,θ2をずらせると,定数項が消えて, 同次になります。
お礼
ご教授、ありがとうございます。 連立微分方程式をたて、ラプラス変換で解いてみました。 が、エクセルで時間tに対し温度θ1、θ2 と α1、α2、α3を通過する熱量Q1、Q2、Q3のグラフを描いてみたところ、定性的挙動が物理現象と一致せず、うまく解けていないようです。 下記に解法プロセスと結果を示します。 どこが間違っているのでしょうか? 記述を簡単にするため、θ1(t),θ2(t) は θ1,θ2と、 Q1(t),Q2(t),Q3(t) はQ1,Q2,Q3と、 dθ/dt,d2θ/dt2 は θ',θ''と記述します。 Q1=α1(T1-θ1) (1) Q2=α2(θ1-θ2) (2) Q3=α3(θ2-T2) (3) C1θ1'=Q1-Q2=α1(T1-θ1)-α2(θ1-θ2) (4) C2θ2'=Q2-Q3=α2(θ1-θ2)-α3(θ2-T2) (5) まずθ1について求める (4)式より θ2=(α1+α2)/α2*θ1-α1/α2*T1+C1/α2*θ1' (6) (6)式を微分して θ2'=(α1+α2)/α2*θ1'+C1/α2θ1'' (7) (6)を(5)に代入 C2θ2'=α2θ1-(α2+α3){(α1+α2)/α2θ1+C1/α2θ1'-α1/α2T1}+α3T2 (8) (7)を(8)に代入し、θ1'',θ1',θ1について整理すると C1C2/α1*θ1''+{(α1+α2)C2/α2+(α2+α3)C1/α2}θ1'+{(α1+α2)(α2+α3)/α2-α2}θ1-(α2+α3)α1/α2*T1-α3T2=0 (9) 簡単のため各項の係数を A=C1C2/α1 (10) B=(α1+α2)C2/α2+(α2+α3)C1/α2 (11) C=(α1+α2)(α2+α3)/α2-α2 (12) D=(α2+α3)α1/α2*T1+α3T2 (13) とおくと(9)式は Aθ1''+Bθ2'+Cθ1-D=0 (14) θ1''+B/Aθ2'+C/Aθ1-D/A=0 (15) (15)式をラプラス変換する θ10、θ10’は初期値 s2Θ1 + B/AsΘ1 + C/AΘ1 - D/A*1/s - sθ10 - θ10’ - B/Aθ10 =0 (16) (s2+B/A*s+C/A)Θ1=D/A*1/s + θ10(s-B/A)+θ10' (17) θ10'は時間t<=0においてθ10=constでθ10'=0ととし、両辺をs2+B/A*S+C/Aで割ると Θ1=D/A*1/s*1/(s2+B/A*s+C/A) + θ10(s-B/A)*1/(s2+B/A*s+C/A) (18) θ1は安定系であるから特性方程式は異なる2実解を持つ 解をβ1,β2(β2>β1)とする β1,β2は解の公式より β1={-B-√(B^B-4AC)}/2A (19) β2={-B+√(B^B-4AC)}/2A (20) (18)式を部分分数に分解する 右辺係数D/A項について、分子をK0,K1,K3とし K0/s + K1/(s+β1) + K2/(S+β2) = 1/{s(s+β1)(s+β2)} (21) とおき、これを求めると K0=0, K1=-β2/(β2-β1), K2=β1/(β2-β1) (22) θ10の項について、分子をK3,K4とし K3/(s+β1) + K4/(s+β2) = (s+B/A)/{(s+β1)(s+β2)} (23) とおき、これを求めると K3=(B/A-β1)/(β2-β1), K4=-(B/A-β2)/(β2-β1), よって Θ1=D/A{1/s - β2/(β2-β1)*1/(s+β1) + β1/(β2-β1)*1/(s+β2)} +θ10/(β2-β1){(B/A-β1)*1/(s+β1)-(B/A-β2)*1/(s+β2)} (24) Θ1を逆ラプラス変換して θ1=L-1(Θ1)=D/A{1-1/(β2-β1){β2exp(-β1*t)-β1exp(β2*t)}} +θ10/(β2-β1){(B/A-β1)exp(-β1*t)-(B/A-β2)exp(-β2*t} (25) θ2もθ1と同様にして特性方程式の解をβ1',β2'として解くと θ2=D'/A'{1-1/(β2'-β1'){β2exp(-β1'*t)-β1'exp(β2'*t)}} +θ10/(β2'-β1'){(B'/A'-β1')exp(-β1'*t)-(B/A-β2')exp(-β2'*t}(26) 但し A'=C1C2/α1 (27) B'=(α1+α2)C2/α2+(α2+α3)C1/α2 (28) C'=(α1+α2)(α2+α3)/α2-α2 (29) D'=(α1+α2)α3/α2T2+α1T1 (30) β1',β2'は解の公式より β1'={-B'-√(B'^B'-4A'C')}/2A' (31) β2'={-B'+√(B'^B'-4A'C')}/2A' (32) と計算しました。 何度計算しても係数等に間違いはないようで、 解法が間違っているところがあるようです。 どこがおかしいのでしょうか?
- FT56F001
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電気回路に置き換えれば, 一定電圧源T1,T2の間に, コンダクタンスα1,α2,α3が横につながって, コンデンサC1,C2が縦にぶら下がった等価回路で表せます。 (コンデンサの電圧がθ1,θ2) /* 電気回路に置き換えると 見やすくなるか,かえって混乱するか, は人によりますが */ 微分方程式は, C1 dθ1/dt = α1(T1-θ1) + α2(θ2-θ1) C2 dθ2/dt = α2(θ1-θ2) + α3(T2-θ2) となります。 定係数の連立同次線形微分方程式ですから, 係数行列の固有値を求めて,指数関数で表す, という標準的な解き方があります。 例えば http://next1.cc.it-hiroshima.ac.jp/MULTIMEDIA/diffpub/node33.html
お礼
御回答頂まして、有難うございます。 行列は苦手なので、勉強しています。 微分方程式ですが、 各熱容量に対する入力熱量と出力熱量の差が、熱容量*温度変化、となるので、 C1 dθ1/dt = α1(T1-θ1) - α2(θ2-θ1) C2 dθ2/dt = α2(θ1-θ2) - α3(T2-θ2) となるの思うのですが、間違いでしょうか?
お礼
丁寧な回答を頂き、ありがとうございました。 回答を解き、アンサーに入力して頂くだけでも相当の時間を要したと思います。 連立微分方程式を解いたことがなく、独学で勉強していましたので、非常に助かりました。 この2週間悶々としていたのですが、すっきりしそうです。 最後に β1とβ2は負の実根ですから部分分数に分解したときの分母はs+β1とs+β2になると思います。 なぜなら逆ラプラス変換したときに 1/(s+β)はexp(-β*t)に、1/(s-β)はexp(+β*t)とβの符号が逆転するからです。 (exp(-β*t)は収束しますが、exp(+β*t)は発散します。) ともかく、回答の正しいプロセスをご教授頂いたので、丁寧に解き直してみます。 またわからない事があったら教えてください。 どうもありがとうございました。