こんにちは。
私は、自称「歴史作家」です。
>>「俸」と「禄」の違いがわかりません…。
どちらも主人から与えられた給与を指します。
違いはありません。
「俸」と「禄」を切り離してしまうので、訳が分からなくなるだけで、通常は「俸禄」(ほうろく)と呼びます。
また、「禄」は「禄高」などと給与の額を言います。
「俸禄」は「家禄」と「職禄」の合計で、家禄は先祖の功績によって決められます。足高(たしだか)制導入後は各役職の規定職禄以下の家禄の当主に家禄との差額分を在職中のみ支給した。
*足高とは、「家禄」と「職務給与」との差額を言います。
例えば、1,000石の旗本が町奉行に就任したような時は、町奉行の職務給与は3,000石ですから、2,000石を足して支給しました。
>>「知行」「扶持」「切米」など
知行・・・武士が主君から給付・安堵(保証)された所領地のこと。「知行地」と言う。
扶持・・・主君から家臣に給与した俸禄で、現代で言えば「家族手当」のようなもの。「基本給」に+「家族手当」を支給するもの。「扶持米」と言う。江戸時代では、男に対する「扶持米」は一日5合で、女には一日3合で計算された。
ただし、誰でもがもらえるわけではありません。「禄高」の低い者に対して特別に支給されたもので、奉行所の町方同心の場合には30俵2人扶持・・・と決められていました。
切米・・・江戸時代では,将軍や大名が給地を持たない家臣に支給した俸禄(ほうろく)米。蔵米(くらまい)ともいう。
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