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文語体で
家を守っている(過去から現在まで)人 ということを文語体で表すと 家を守りし人 でいいでしょうか?
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「し」は、勿論、助動詞「き」の連体形なのですが、この「き」について、「岩波古語辞典」を見てみました。すると、 ・「『き』の承ける事柄が、確実に記憶にあると言うことである。」 ・「自己の体験の記憶を表明する場合が多い」 ・「自ら目撃していない伝聞でも、自己の記憶にしっかりと刻み込まれているような場合には、『き』」を用いて、『…だったそうだ』の意味を表現した。」 等の説明がありました。どうやら、「き」、自分の確実な記憶に基づいて過去に発生した事柄を述べる点に主眼を置くようです。「現在まで継続中」という意識は希薄なのかも知れません。 すなわち、「家を守りし人」というと、「私が『あの人は、確かに、家を守った』と記憶している、その人」と言うようなニュアンスになるようです。平たく言えば、「家を守った人」と似たような意味なんでしょう。 現在まで継続していると言うことであれば、 「家を守りたる人」 の方が良いような気がします。「たり」は、動作の進行、持続を示す助動詞です。
お礼
お礼が大変遅くなりました。 詳しくご回答いただきありがとうございました。 勉強になりました。