- ベストアンサー
日本語に関して
日本語を教えています。 留学生が、あるテストの結果に対して、 「よくないけど、悪くない」という文を作りました。 私は少し変に感じ、「悪くないけど、よくない」のほうが いいと指摘しました。 その子には、どうしてですか?と聞かれますが うまく答えられません。 特に指摘する必要のない文だったのでしょうか? 私には違和感があるように思われたのですが。
- みんなの回答 (8)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
私も違和感を感じます。従って、質問者さんの指摘はもっともだと思います。 「よい」という言葉が、"ほめ言葉として弱めである"ことが理由ではないでしょうか。 "ひかえめの評価である"と言ってもいいでしょう。 「よくない」というと、この「ひかえめの評価」すらも否定していることになります。 ということは自然に、「けっこう悪い評価」が思い浮かびます。 そしてその直後に「悪くない」という言葉を付け加えてしまうと、 「けっこう悪いはずなのに悪くない」という、矛盾した評価が思い浮かびます。 これが違和感の正体ではないでしょうか。 ただ、「よくない」という言葉が「ふつうである」ということを示さないわけではありません。 自然な思考の着地点として「けっこう悪いのかな」という評価が思い浮かぶというだけです。 したがって留学生や他の回答者さんには理解しにくいのでしょう。 理屈としてはっきり間違ってはいませんから。 「よい」の代わりに「すごくよい」を使うならば、留学生の言は 「すごくよくはないけど、悪くない」 という文になります。これには違和感がないように思えます。 なぜなら、「すごくよくはない」というのは「かなりいい評価」の否定ですから、 着地点としては「そこそこいい」「ふつうである」という評価が思い浮かび、 直後の「悪くない」とぶつからないからでしょう。 ではなぜ、「悪くないけど、よくない」には違和感がないのか?ですが、 この場合の「よい」は、「悪い」という言葉の後に続いて使われたから、というのが理由でしょう。 従って自然に、「『悪い』の対比である」「『悪い』の逆である」と認識され、 結果的にこの場合の「よい」は「かなりいい評価なのだな」と思い浮かぶからではないでしょうか。 なぜなら、「悪い評価」の逆ですから。
その他の回答 (7)
- key00001
- ベストアンサー率34% (2878/8340)
> 特に指摘する必要のない文だったのでしょうか? 必要が無いどころが、不適切な指摘ですね。 質問者さんの指導では、文意が正反対になってしまいます。 「うまく答えられない」のは、指摘の根拠が無いからであり当然です。 指導者が、「違和感」程度の感覚で、根拠の無い指摘をしてはいけません。 「AだけどBである」の場合、Aを肯定しつつも、「(だ)けど」と言う接続は『逆接』であり、結論はBです。 質問者さんの違和感の原因は恐らく、 「彼女は美人だけど、性格が悪い。」 「彼女は性格は悪いけど、美人だ。」 の違いです。 前者は彼女に対し否定的意見(悪口)であり、後者は肯定的意見です。 質問文の内容だと「悪くない」で帰結すれば自己満足的で、「良くない」とした方が、日本人好みの謙遜的な表現となると言う点です。 しかし言語学的には、「彼女は~」の文章の通り、逆説文において結論を入れ替えてしまうと、意味が正反対になってしまうと言う点を重要視し、注意すべきです。 留学生が「テストの結果に一応は納得している」と言う意図で作った文であれば、「よくないけど、悪くない」が正しい表現です。 但し、その後文が「だから次回はもっと頑張ろう」などであれば、「よくない」を結論とした方が文脈は整います。 留学生の意図や文脈から、再考の上、指導して下さい。
留学生の文:「よくないけど、悪くない」 「けど」という接続助詞がつく文章は、前にある方(「よくないけど」)が条件や前置きであり、本題や結論は後の句(「悪くない」)になります。 すなわち、この留学生の言い分は「よくはないけど(決して良いとはいえないが)、悪くない(まあまあだ)」ということで、 「悪くない、まあまあだ」と主張しています。 もう少し想像を膨らませて見ますと、留学生は「点数は良くないが、答案内容はまあまあだ」、あるいは「点数は良くないが、他と比べたらそれほど悪くはない」と言っているのかも知れません。 留学生に自己満足の気配が見られます。 質問者さんの文:「悪くないけど、よくない」は留学生の文と逆になり「よくない(悪い)」が結論になります。 留学生の自己満足をたしなめたことになります。 答案の内容がわかりませんので、回答者としては、踏み込んであれこれ言うのは差し控えます。 簡単にまとめると、 接続助詞「けど(けれども)」の付く文は、後の句に主張点があります。 留学生は「悪くない(まあまあだ)」と言い、質問者さんは「よくない(悪い」と言っているのです。 >特に指摘する必要のない文だったのでしょうか? 文例としてはいいと思います。 上述のように、単純化して説明すれば外国人にも分かると思います。
- cxe28284
- ベストアンサー率21% (932/4336)
どういう場面でどういう時に使われるかによってちがうとおもいます。 よくないけど悪くない>よくもないけど悪くもない。良くはないけど悪くはない。 助詞を付けなければ文にはなりません。 先生>君のこの試験の結果は「よくもないけど悪くもない。」「よくはないけど悪くはない。」 もう少し頑張ればよくなる可能性がある。 悪くはないを強調している。 先生>君のこの試験の結果は「悪くもなけれどよくもない」「悪くはないけれどよくはない」 本来ならもっとよいはずだどうして?と云うニュアンス。 よくはないを強調している。 どちらも間違ってはいないけどニュアンスが違うと思います。 部分否定はかなり程度が高いですね。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
教える側の立場として、生徒には安易に満足してほしくなかったからでしょう。 「よくないけど、悪くない」 は、一応は満足していることになります。 そんな甘い自己評価ではいかんよ、という無意識が、 「悪くないけど、よくない」 という、自己に厳しい評価となる表現を勧める結果になったように思われます。 ただ、ご承知とは思いますが、 「悪くはないけど、よくもない」 とするのがベターでしょう。 >特に指摘する必要のない文だったのでしょうか? : これは、生徒自身の甘い自己評価にどう対処するべきか、という問題になりますね。 そのこと(原文のままだと甘い自己評価になるという点)を生徒にわからせた上で、前後を逆にすることによって厳しい自己評価表現になることを教えれば一挙両得でしょう。(教師としての見解と日本語の用法を同時に提示できるので)
- 3nk
- ベストアンサー率28% (619/2184)
>私には違和感があるように思われたのですが。 私は、何故そのように思われるのかわかりません。 「あるテストの結果に対して」ということで、中ぐらいの点数という意味なら 「よくないけど、悪くない」と「悪くないけど、よくない」に違いはないように感じますが 「よくないけど、悪くない」=「まあまあ頑張ったんじゃない」 「悪くないけど、よくない」=「もうちょっと頑張れたんじゃない」 というニュアンスの違いがあると思います。 「よくないけど、悪くない」が変で「悪くないけど、よくない」のほうが良いとは思いません。
日本語を教えていらっしゃる質問者様に対し、無礼になると思いますがご容赦ください。 それを言うなら「良くも悪くもない」という表現が適切なんじゃないか、と思います。「良くないけど悪くない」って何だか変です。それに「悪くないけど、良くない」というのもシックリ来ません。 日本語は難しいですね。本当に。
- marisuka
- ベストアンサー率38% (657/1685)
「悪くない」という言い方は、ときに主観的評価を表すことがあると思います。ほら、外国映画やドラマで「んー、悪くないわね」とか言ってるじゃないですか。正面切って「いいね!」とほめるほどじゃないけど、まあいいんじゃない?くらいの。 に対して「よくない」はなにか基準があって、それに対して下回っている、というか、けっこう客観的評価っぽい。 だから、客観的に「よくない」点数に対して、主観的に「悪くない」と言ったのが、回答者様にはひっかかったのでは。それが違和感の元でしょう。 逆に主観的には「悪くない」と思えても、客観的に見ればやっぱ「よくない」なぁ、というのは、学生さんの自己評価としてはありがちで、望ましい。だからそちらを推奨した、というところじゃないでしょうか。 でも、私が思うに留学生さんはそこまで考えて使ってますかね? まだムリでしょう。単に自分の「ふつう」(良いと悪いの間)の範囲内の真ん中へんだったのではないでしょうか。 だとしたら、特に指摘することもなかったかと。いかがでしょうか。
補足
私が知りたいのは「なぜ」変なのかです。 ちょっと論点がずれています。