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BP曲線が垂直な場合の外生的な理由による右シフト
BP曲線が垂直な場合(変動相場制)に、もしアメリカが好景気でアメリカ向け輸出が急 激に増えたとしますと、BP曲線は右シフトするでしょうか? この時には、黒字化による交換レートの下降によりBPは若干左シフトする一方で、純 輸出が増えることで、ISが右シフトするというシナリオが成り立つでしょうか?
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BP曲線は外貨の需給をみるツールです。 BP曲線が垂直だということは、政府が外貨を完全管理しているので利子率や国民所得に関係なく使える外貨は一定だという前提です。(当然為替レートも一定であると予想されます) ですから外貨規制が行われている状況下では、例え好景気になっても輸入が急増することはないわけですね。 その上で好景気になるということは、発生する事柄はIS曲線の右シフトだけだと思われます。 その結果外貨不足になるわけですが、これは本来これだけ外貨の需要があるのだが、政府が外貨規制しているので輸入ができないという形になると思われます。 曲線がどう動くかという話ですが、国内生産で代替が進めばBP右シフト、進まなければ外貨不足(輸入品需要高供給低)が続くという形になると思われます。 現実で考えると恐らく輸入品の国内価格が急騰するでしょう。 もしかしたらそれは国内の製造業を刺激するかもしれません。国内の製造業が発展すればBPは右シフトします。
お礼
いつも的確な回答ありがとうございます。 今回の問題と関連しまして、ジレンマに陥っております。 アメリカの好景気により日本の輸出増は、外生的な純輸出の増加として、IS曲線を 右シフトとさせるという形を考えてみました。 しかし、この場合に矛盾が生じてしまいました。 ISの右シフトはBPを赤字化することになりますが、輸出増は外貨の増加により黒 字化することと矛盾してしまうことです。 上記の内容を、新たに投稿させていただくことを考えております。