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与えるとお金は殖えるのか?
米国のスピリチュアル系の一部に、「他人にお金を与えると返ってくるから与えなさい」 「お金を追い求めるな、お金は結果である」という考え方があるようですが、 この考え方はキリスト教と関係があるとお考えになりますか? 地上の物質は神によって与えられており、個人の意志のみで追求しても無駄であるという発想なのでしょうか。 米国の寄付文化も「富は神によって与えられた」ので自分だけの力では無いという判断から生じたものなのでしょうか。
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貨幣とは、生産と消費の需給をつなぐ情報に過ぎません。 つまり、使わずに死蔵したのでは、不景気になり、利益も 目減りします。 「与える」というのが相互に行われる時、貨幣は“奪い合う 労力”を経ずに、最も与えられる所=最大の生産性に配分 されます。 また、その延長上に、お金は手段であり、結果は精神的な 喜びであるという考えにおいて、「与える」という行為自体が、 既に助け合う社会の基盤としての安寧につながる、最高の 「結果」であると言えます。
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スピリチュアリズムは、科学的研究精神に立った結果得られた霊言の中から、高級霊と思われる霊からの霊言を取り上げ、数多くの霊が共通した世界を別角度から表現していると考え、それらの共通性を思想としてまとめたものと思われます。現在のキリスト教との関係はないでしょう。むしろスピリチュアリズムは現在のキリスト教を形骸として批判しています。ですが、ナザレのイエスその人とは関係があります。スピリチュアリズムの動きを指導しているのはイエスのようです。イエスは人霊で最高の霊格を持つそうです。イエスはさらに上の神の媒体となって自分より下級の人霊に働き、善のエネルギーを下へ下へと広めようとして行きます。 因果律は仏教的色彩のある言葉ですが、これはスピリチュアリズム7大綱領の一つです。自分が何かをした分だけ自分に同じことが返ってくるというものです。ところで、それは現実にやったことがそのまま自分に返ってくるんだと短絡的に考えてはならないと思われます。カルマが働くキーポイントはあくまで精神の方にあります。現実に何かを施したとしても、その動機に利己主義があったとしたら、誰かの利己主義を見せつけられるという学びとなって返ってきます。真心の施しがあって初めて、本当の良きカルマの返済がある訳です。例えば「お金が返ってくる」と期待して施しをしても、誰かの汚い下心を見せつけられるだけの学びとなります。ところで、普通の人は利己主義と真心が複雑に入り混じっています。なかなか思うように行かないのは、利己主義が動機に混じる比重が高いからでしょう。真心の比重が高いほど、実利的結果もついて来がちでしょう。ただ、真心があるほど、お金の回転も良くなる可能性が高いですが、それ以前にお金のことが気にならなくなるので、そんなことは関係なくなるのです。 質問のセリフにはこのような意味が隠されていると思われます。 地上の物質は、無限の霊の高み(西洋スピリチュアリズムでは大霊などと称しています。日本では天照大御神までが人霊に感識出来る霊の高みであり、それを最高神と呼んでいます)から、魂の修行の場として仕組まれた世界です。個人の意思は重要ですが、結果は個人の意思のみでは決まりません。高い世界からの学びの仕組みが、どんな結果をもたらすか決めるのでしょう。 他に、現世は魂の修行のために用意された苦しみの世界です。悪い霊が力を持つ場でもあります。悪賢い者が得をする世界の中で、それぞれの魂が自分を磨いていくのです。悪賢い者は実利を引き寄せる力がとても強いです。しかし、いつかその鼻柱がへし折られ、自らが積み重ねたカルマの返済をする時期が訪れます。現世では魂の後輩が上に立ちオイシイ思いをして、魂の先輩がより苦しんでいるという場面もあります。色んなケースがあるので一概には言えませんが。 果たしてアメリカの寄付文化とやらが、ここまでの霊的真理を理解したうえで遂行されているのか分かりませんが。
お礼
>自分が何かをした分だけ自分に同じことが返ってくるというものです。ところで、それは現実にやったことがそのまま自分に返ってくるんだと短絡的に考えてはならないと思われます。 nande11ii様、ご回答ありがとうございます。興味深い教えですね。
- tabasuko_otoko
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まあ、要は「情けは人のためならず」ということです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E3%81%91%E3%81%AF%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%82%BA%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%9A
お礼
tabasuko otoko様、ご回答ありがとうございます。 情けは自分にかえってくる、お金と同様にということでしょうか。
お礼
>また、その延長上に、お金は手段であり、結果は精神的な 喜びであるという考えにおいて、「与える」という行為自体が、 既に助け合う社会の基盤としての安寧につながる、最高の 「結果」であると言えます。 psvtex様、経済論と精神論に跨るご回答ありがとうございました。