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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:「月の井」、「井の月」の初出、元祖は?)

月の井、井の月の初出は?

このQ&Aのポイント
  • 「月の井」や「井の月」を愛でた作品の初出や最も古く登場した作品を探る質問です。
  • 「月の井」や「井の月」は、「月の映える井」や「井に映える月」という意味で、和漢の詩歌や散文で愛でられてきた作品のことを指します。
  • 質問者は、最も古い作品を探るためにみなさんの協力をお願いしています。一発回答で最古まで辿りつかなくても結構ですが、最古の作品を見つけられればありがたいとのことです。

質問者が選んだベストアンサー

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  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.2

そういえば7月7日は井戸替え行事にあたりもします。 「枕草子」には「井はほりかねの井、玉の井、走り井は…」とありますが、「万葉集」でも御井・走井・曝井・堤井などさまざまな井戸が登場します。上代では井は人工のものとは限らず、走り井と呼ばれる天然の泉はもちろん、川を塞き止めた堤井や池などの水を汲み取る処など、ひいては水田の取水口さえも指しているでしょう。その縁組も木製の板井ていどからゴージャスな石組みの石井、また泉屋や泉殿のような建屋レベルまで実に多様だったものでしょう。 その「万葉集 13巻3245」では「月夜見乃 持有越水(月読の持てる変若水)」が出てきます。若返りの水と月の精の関係は、やがて養老の滝や孝子水伝説につながる系譜でしょうか。 節句祭りでの若水汲みの習俗も、もともとは月と関係した聖なる命の水信仰に由来するのでしょうか。 イメージ優先では「和漢朗詠集 禁中」の「鳳池の後面は新秋の月」あたりはいかがでしょう。

sono-higurashi
質問者

お礼

拝読しました。 ・「井」には様々な概念のあることが分かりました。 ・『萬葉集』と『和漢朗詠集』は当該部分だけを小学館の日本古典文学全集で通覧しておきました。 ・「万葉集 13巻3245」、こういう歌が念頭にある方は「月井」や「井月」から「月の映える井」や「井に映える月」ではなく、「月にある井」、「井のある月」を連想するものらしいと感じました。もっともな話です。 有り難うございました。 ・「月井」、「井月」を「月にある井」、「井のある月」と考えるとき、万葉集(13巻3245。783年?、806年?)まで遡れることが分かりました。 ・『和漢朗詠集』から白居易(772年―846年)の作品に「池と月の組み合わせ」を愛でる作品があるのが分かりました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 早くても17(日)24時までは締め切らずにおきます。よろしくお願いします。

sono-higurashi
質問者

補足

締め切るに当たって NO.1、NO.2は甲乙なく有益でした。どちらが気持ちにぴったりするか、月井さんや井月に選んでもらいたいくらいです。NO.1を選ぶような気がしないでもありませんが、質問文に「最も古く登場した作品を探る」とあるのを考慮して、こちらをB.Ans.としました。 お世話になりました。

その他の回答 (1)

回答No.1

和歌ですと なほざりに有るか無きかの影見えて水草(みくさ)に雲る山の井の月 正治二年後鳥羽院御初度百首(1200年) 守覚法親王 むすぶ手にかげみだれゆく山の井のあかでも月の傾きにける 老若五十首歌合(建仁元年(1201年))、新古今集 慈円

sono-higurashi
質問者

お礼

拝読しました。 どちらも「山の井」とありますから「井」は田の謂いでしょうか。「田毎の月」を連想しましたが、これもこの辺りが出所でしょうか。午後にでも、どう鑑賞するべきか、ざっと目を通しておこうと思います。 有り難うございました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今のところ1200年、守覚法親王の和歌まで遡れました。7/17(日)24時まで待ってNo.2以下が寄せられないときは締め切ります。

sono-higurashi
質問者

補足

その後、慈円の歌に関しては小学館の日本古典文学全集『新古今和歌集』を通覧しておきました。これによると「山の井」は「山の泉」が妥当のようです。お礼欄は「田毎の月」に引っ張られすぎているかと反省しています。また、質問文は日本人の姓だから「井は田であるまいか」という先入観が幾分強すぎたかなとも感じています。 守覚法親王作に関しては解説書に出合えていませんが、こちらも「山の泉」かな、と思うようになりました。「水草(みくさ)に雲る」の正体が掴みきれないため「田」とも「泉」とも判断し兼ねています。 それにしても「なほざりに」で始まる歌が実に大量にあって驚きました(角川、『国歌大観』)。枕詞ではないらしいのも意外でした。 以上、後日談みたいなものですからご返事は不要です。 有り難うございました。

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