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性淘汰に顕れるハンディキャップの本質?
統計的な根拠は全く無く、経験的な把握にとどまるのですが、健常者と障害者のカップルについて、以下の様に把握しています。 ・身体障害の場合、 A「男性身体障害者‐女性健常者」 B「男性健常者‐女性身体障害者」 いずれも一般的成立例あり。 ・知的障害の場合、 C「男性知的障害者‐女性健常者」 D「男性健常者‐女性知的障害者」 Dは一般的成立例あり。Cは成立例なし。 この Cが一般的に成立しない、その理由について、皆さんのお考えを聞かせてください。 表題の「ハンディキャップ」とは、障害分類において「ディスオーダー(疾病・欠損)」「ディスアビリティ(機能的障害)」「ハンディキャップ(社会的障害)」と使用されるものです。
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- amaguappa
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既に締切済みですが、混乱を招かないように確認事項を補足させていただけますか。 後遺症を除いたいわゆる「知的障害」は、障害(disability) の種類の一つである発達障害(Developemental disorders)において認められる症状を指しています。 まず、「認知の発達に遅れ」がありIQ70に満たないものを、精神遅滞と医学的に診断します。これはIQ50以上では、適応障害やうつを起こしやすい一方、障害をあまり意識せずに生活を営んでいる場合が少なくありません。IQ70以上IQ85未満については境界知能と呼びますが、教育環境が良ければまったく問題のない社会生活を営む力があり、障害を認定しません。 さらに、「社会性の発達に遅れ」がありIQ70に満たないものを、知的障害を伴う広汎性発達障害と呼び、IQ70を超え標準値を超えることも少なくないものを高機能広汎性発達障害と呼びます。アスペルガー症候群と呼ばれるタイプや、カナーが高機能自閉症と呼んだタイプはここに入ります。 下記の障害名のうち、※の付いているものは、発達障害支援法(2005年)以前から知的障害をみとめる症例として日本で障害者手帳が交付されてきました。 障害名はアメリカ精神医学会が定めた診断基準に準拠します(DSM-Ⅳ)。 この診断基準の役割は、発達領域を分類し、disorderの症状を区別することですので、分類にしたがって症状が列記されており、当然、発症においてそれらは重複します。 しかし下記では、「認知の発達の遅れ」「社会性の発達の遅れ」「脳の機能的な連動の障害」に大別した浜松医科大の杉山登志郎氏にしたがって、前二者における知的障害の表れがわかりやすいように列記してみます。 発達障害のIQによる振り分けが、行政における知的障害の線引きとなること、および従来、知的障害の有無が筋原性疾患と神経原性疾患以外の障害認定の基準であったことに留意する必要があると思います。以下ご参考にしてください。 "Developmental disorders" 発達障害 Ⅰ認知の発達の遅れ ---Mental retardation 精神遅滞(※) ---Borderline mentality 境界知能 Ⅱ社会性の発達の遅れ ---Pervasive developmental disorders 広汎性発達障害(※) ---High functioning pervasive developmental disorders 高機能広汎性発達障害 Ⅲ脳の機能的な連動の障害 ---Attention deficit hyperactivity disorders 注意欠陥多動性障害 ---Learning disorders 学習障害 ---Developmental coordination disorders 発達性強調運動障害
- amaguappa
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Cは、知能に殆ど問題が無い場合に関してはありふれた組み合わせです。 しかし、知能に問題があるケースとなると、事件に発展してから露見することが多いでしょう。 しかも、知能が著しく低いのでないかぎり、相手女性は気付かないで結婚してしまうか、目を瞑って結婚してしまいます。そうした場合、女性の生育環境もあまり恵まれたものではかったり、助言者がいなかったり、人を見る目や判断力がなかったり、別の悪環境から逃れるためだったりして、複合的な問題を垣間見せます。 欧米ですが、DV夫が妻と娘を強姦しつづけた結果、隙を狙われて射殺されるなどの事件では、男性の発達障害に起因する人格障害の併発が必ずといっていいほど指摘されます。このように、性犯罪がらみで露見してきますが、そう言ってしまうと、知的障害と性犯罪を短絡的に結びつけてしまう人もいるので、表現には慎重を要します。 日本にもよくみられる、職が続かず働かない夫と働き者の妻の組み合わせも、おおむねCのケースといえますね。また、下町のような閉鎖的なコミュニティで商売を続けられる程度であれば、どうにか商売を継いでいる男性としっかりものの嫁という組み合わせも、相当あるものと思います。 おそらく、Cは全体としてDのケースよりも多いかと思います。精神病の妻を持つ男性ならたくさんいるでしょうが、知的障害の妻を持って離婚せずに家事と育児をフォローしている男性は、数が少ないと思われます。 いずれの場合もそうなのですが、知的障害では特に、親が障害を明らかに認めて障害者手帳をもらうということ自体が回避されていることが多く、公教育では集団からこぼれがちでもまとめて面倒を見てしまいますから、程度が著しく低くない限り、本人が障害というレッテルを持っていないのです。 そうなると、結婚する本人同士や、周りの目で確認するだけですから、障害があっても財産を継いでいるか継ぐ立場にある、また、性交渉があって女性を妊娠させたなど、男性のほうが結婚に近い位置にいるといえます。他に指摘すべき点として、女性の知的障害の場合、風俗に就業していることが多いことがわかっています。
お礼
回答ありがとうございます。 お礼が遅くなってしまって申し訳ありません。 データ不正の指摘ですね。 ですがまず、発達障害と知的障害の定義が混乱しているように読めました。もっとも知的障害は目に見えない障害ですから、境界事例(ボーダー)は沢山あります。境界事例同士のカップルも沢山いますが、知的障害を伴わない所謂発達障害(高機能自閉症・アスペルガー症候群など)は今回の話題には含めていません。 また、障害の秘匿に関してですが、就学前検診などのスクリーニングの強化や、二十程前からの養護学校高等部設置運動、教員の養護学校勤務の義務化、そして支援費制度の導入により、今は判別困難な境界事例以外はほとんど存在しません。 Dで一番多いのは、三十代頃の当事者の母親です。境界事例といえば境界事例が多いですが、明らかに障害であることも多くあります。これは集団就職などの時代のことであり、高校進学率も低かった時代のことです。 知的障害の程度は千差万別で境界事例の多いグラデーション構造ですから、「家事ができない」と決めつけることはできないでしょう。現代的な発見で一番多いのは育児の破綻によるものです。 また、最後のご指摘に関連してまれなケースですが、高齢男性との事例はいくつかあります。 もちろん障害を負った方同士のカップルも大変多く存在します。 一方、挙げられいるCの事例は発達障害の事例です。終身雇用制の下、発達障害を負っていても技術者・職工としてつとめていた方は非常に多いです。まれにですが高学歴の技術者という事例もありますが、いずれも「知的障害」とは異なるものだとご理解いただけると思います。 商売というご示唆は、サラリーマンとの人口比に障害者の割合と性別が乗じられることになりますので、あったとしても非常に特殊な事例ということになります。 ですが、 知能優先社会での知的障害のハンディキャップの大きさを論じるのであれば、身体障害との比較で良いかもしれません。あえてカップルに注目する必要もなく、質問としては羊頭狗肉であったと反省しています。
- kigurumi
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親子だったら同居は可能ではないかと。 しかも親が母親の場合。 といいますのも、重度の知的障害の場合、コントロールが難しいです。 以前 知り合った人に知的障害の施設で働いている人がいて、職員は30才以下ではないと採用しないのだそうです。 どうしてかというと、言葉でコントロールすることができないので、パニックを起こして他害や自害をする人をやめさせるには、力の上で負けないパワーが必要なのだそうです。 暴走しているのでものすごい力で他の人を殴り続けるので、それを引き離すにはものすごい力がいるのだそうです。 「どうしたの? 何が気に入らないの」と話をして落ち着いてもらうことはできず、唸り声を上げる暴れる人を抑えなければならない。 そういった施設は18才くらいで退所しなければならないのですが、現実暴走がひどい場合は、家庭ではみれないので、成人後も18才未満の人が入っている施設に住み続けることになるのだそうです。 噛まれるし殴られる。 危険に対しる認識がないので、あぶないことをしてしまわないよう 常に見ておかなければならず、到底 生活費を稼ぐために、外に働きに出ることはできない。 女性の場合は、興奮したとしても、ものすごい力で家族を殴り続けるということはないし、誘導されたら従いやすいので、結婚も成立するのかもしれません。 また、男女雇用均等法により男女の給料に差はないですが、残業に残業お重ねてやっと30万ほどの給料がもらえる仕事を、女性がするとなると、家のことを誰かやってもらう必要がある。 結局 家に長時間一人にしておけない人がいた場合、他の家族の協力が必要になります。 家族の協力が得られない結婚であった場合、家族は働いている間、障害者の世話をしてくれませんので、パートなどの仕事につくしかないのですが、そうなると月10万ほどで生活苦に陥ってしまいます。 結局は扶養能力なのではないかと。 結婚に関しては愛がある必要は無いですよね。 結婚をすれば扶養の義務が生じる。 扶養できないのに結婚しても、相手を不幸にするし、自分の不幸になる。 ただ、保険金とか障害年金目当てとかで席を入れるってこともあるかもしれません。 ですが、その場合、男が障害を持つ女性と結婚して、利得を得るってパターンであって逆は無いと思える。 男性は力が強いので女性をコントロールできるが、逆は難しい。 ただし、小さいころから育ててきた母親なら、特徴を知っているので、暴走した場合 どう対処すればいいかわかっており、どこまで暴走し どういうことが起こるかもわかっているので、落ち着いて対応できると思います。
お礼
回答ありがとうございます。 ん~… 何から言って良いのか判りませんが、 私、十年知的障害支援の現場にいました。 まず、知的障害には身体障害とおなじように「程度」があります。重度の人がいれば軽度の人もいる。そして細かな状態は個々に違います。 例に挙げられた施設は、重度の入所施設で、かつ行動障害のある方が多いのでしょうか。18歳未満ということは児童施設ですね。軽度で自宅に居る方はその何十倍もいます。 そしてそうした児童施設の入所者の多くは、家庭での養育が困難(虐待など)だったための入所であり、「母親云々」は眉唾です。 技術論的なことをいえば、「言葉でコントロールすることができない」などという支援者は、失格です。まず「コントロールする」という考え方が傲慢だし、発達心理学的・認知心理学的に相手がどの程度の言葉なら理解できるのかを探るのが支援の第一歩です。 30歳以下云々の件は施設経営者の経営的都合(人件費)を失念していると思います。かつ、この都合によって「支援技能」の発展がどれだけ阻害されていることか。若い経験の無い支援者に生活介助のノルマだけ課す経営方針では、「言葉でコントロールすることができない」からの脱却は望めません。 技術論と「母親云々」を掛け合わせると、「母親なら知っている」の件は、医師でもない母親が治療の仕方を知っていると言うのと同等の錯覚だと理解できます。 また、支援上の最大の課題は、「人は誰であれ自立に向かわなければならない」という基本的価値前提に立脚するのであれば、「母子分離」であることもご理解いただけると思います。 … 挙げれば多分きりないです。 せっかく回答いただいたのに、ごめんなさい。 >扶養能力 というご指摘は、二番さんのお礼にも書かせていただいたとうり、その通りであろうと思います。
一般的にカップル間でお互いに求めるものの内容が違う(非対称)ということがあるのではないでしょうか。 お互い性欲は一人前にある。あとはプラスアルファーをどう考えるか。 男性の立場に立てば、美しければ知性が劣っても良いというひとはある程度存在するでしょうし。 そして、やはり女性の方が社会的通念にとらわれる(性欲主体に思われそうで周囲の目が気になる)面が大きいのではと思うのですが。 常識的ですが。
お礼
回答ありがとうございます。 >非対称 そうだと思います。それこそ「性淘汰」の議論です。 「ガラスの天井」を巡る議論では、例えば結婚相談所などのデータから、女性に対する男性の好みは寛容で、男性に対する女性の好みは偏るという傾向が読み取れるようです。 >ある程度存在する というよりは、「基本的に(動物としての人間は)」男性は射精欲、女性は出産・育児欲に支配されているのだろうと考えています。 ここに 「社会は知的能力の優れている者が得をするシステムになっている」 を掛け合わせると、 女性の選択肢としてCが無いことが浮かび上がってくるのでは?と考えています。
- 雪中庵(@psytex)
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Cが成立しないとは思いませんが、何となくイメージが湧きにくいのは、 これまでの日本の文化では、男性の側から求愛しないといけないから ではないでしょうか? 身体に障害があっても求愛はできますが、精神に障害があっては、 求愛行為が順調に行かないように思われます。 でも、今は“グイグイ引っ張っていく”タイプの女性も増えているから、 これからCも事例が増えると思います。
お礼
十年ほど知的障害支援の現場にいた経験で、成立例を見たり聞いたりしたことがありません。 まさに仰るように、 「理屈の上ではあっても良いはずなのに」 と言うところです。 でも、実際に無いのは何故だろう? と考えました。 「求愛が上手くできない」という機能的障害と、「男性から求愛する風潮だったから」という社会的障害である、ということですが、 「ぐいぐいいく女性が、知的障害を負った男性を伴侶に選ぶ一般的理由」についてのお考えをお聞かせいただければ嬉しいです。
補足
お礼の再質問を補足させてください。 ご回答の「求愛が上手くできない」という機能的障害に着目すると、障害支援の理屈では「求愛行動の支援をする」ということになります。これはいわゆるコミュニケーション支援の一環かと思われますが、すでに支援の実行例はあるだろうと思います。
お礼
再回答ありがとうございます。 精神科関係の方なのでしょうか? 福祉分野ではダウン症や発達障害ではない知的障害も支援対象です。 話はズレますが 乏しい経験からですが、 医療と福祉では現状認識にズレがあるように思います。医療は自分たちの優位性を信じて疑いません。看護士に指示を出すように絶対的な権限を振るいたがる傾向が強いです。けれど、人間は病院で暮らすものではありません。障害を負っていても人々の間で暮らすものです。そしてそれに寄り添う時間が一番長いのが福祉です。 施設入所者に向精神薬を過剰に投与するのは、医療の良心のどの部分なのでしょうか。または地域で暮らす知的障害を伴う自閉症の方に、環境が変わって感情をコントロールできなくなったからといって、本人の人生を省みることなく、「母子分離」などの発達課題を省みることもなく、対症療法的に向精神薬を投与してしまうのは、製薬会社への利益誘導ですか。 もちろん佐々木先生のように、発達障害児者の人生そのものを見つめ続けている立派な先生がいることも存じていますが。