- ベストアンサー
フランス語の否定表現の変化について
- フランス語において否定文では、直接目的語の不定/部分冠詞が「de」に変化します。
- 質問文では、否定文にする際に直接目的語を変えることがあります。
- 今回の問題集の解答では、「une」や「l'」を使うべきとされています。しかし、その理由について説明がありません。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
初級では「否定文で直接目的語の不定/部分冠詞が de に変化する」と教えますが、中級・上級になるとそうではない例がたくさん出てきて、悩むんですよね。 たとえば『星の王子様』の冒頭近くに Mon dessin ne représentait pas un chapeau. という文があります。 このような場合には、「(私の絵は)帽子を描いていた」全体を否定していて、「(私の絵は)帽子を描いていたのではない」と解釈されます。 つまり、直接目的語の存在否定に焦点があるかどうか、がポイントです。 Je ne vais pas lui offrir un collier. Je ne vais pas lui demander de l'argent pour l'essence. → ここでは aller を否定していて、後続の lui offrir un collier/de l'argent は否定の対象外ですので、不定冠詞のままでよい。 ただ、この違いは非常に微妙です。 Je ne veux pas te faire DE LA peine. 「(あなたを苦しませることを)望む」の否定 Je ne veux pas te faire DE peine. 「あなたを苦しませないことを望む」 (本来は従属節の内容を否定で、Je veux ne pas te faire de peine. の否定辞が主節に繰り上がったもの) ほかにも、目的語ではなく、副詞を否定するときにも不定/部分冠詞は de になりません。 Je n'aurai pas DU courage éternellement. 「永久には勇気を持ち続けられない」 (éternellementの否定) On ne dit pas UNE chose comme ça. 「そんなことを言うものではない」 (comme ça の否定) なお、pas un で「ひとつも~ない」という否定に強調になることもあります。 Il n'a pas un seul nuage dans le ciel. 「空には一片の雲もない」
その他の回答 (1)
- ooyama_
- ベストアンサー率27% (61/218)
Q2はde l'argentは否定されてないのでd'argentじゃマズイですけど、Q1は不定冠詞unの捉え方次第だと思いますね。意味的にはともかくde collierも文法的にはアリだとおもいます。
補足
ooyamaさん、はじめまして。 ご回答、ありがとうございます。 回答No.1の方への補足にも書いたとおり、 問題集の解答の方がd'argentになっていたのです。 誤記があって、申し訳ありませんでした。 d'argentでマズくなくなってしまったのですが、 どういった理由からだと思われますか? ご意見をお聞かせいただければ、幸いです。
補足
Piedpipingさん、はじめまして。 この度は、詳細な解説をありがとうございます。 一口に「否定文」と呼んではいるものの、 否定が文のどの要素にかかっているかによって、 【否定のde】対応(?)が大きく変わってくることが、 ご説明を拝読して、よくわかりました。 Q1では、やはり否定はallerにかかっているため、 offrirの直接目的語であるun collierは de collierにはならなかったのですね。 自分の予想していた通りで、安心しました! Q2については、誤記がありました。 せっかく説明して下さったのに、申し訳ありません。 demanderの目的語を存在否定するわけではないので、 否定文に変えても<de l'argent>だろうと思ったのですが、 問題集の解答では<d'argent>となっていたのでした・・・。 Q1と同じ考え方をすると、Q2の説明がつかず、 また新たな疑問が生まれてしまいました。 動詞がdemanderであることと関係あるのでしょうか? 重ねての質問となってしまいましたが、 再度のご説明を頂戴できましたら、幸いです。