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ドイツ語・新正書法についての改良点と批判の混乱
- 近年ドイツ語は新正書法に移行し、大文字で書くものが増えたり、エスツェットのルールが変わったりと、それなりに大きな変化があったと思います。
- 一方でドイツ国内では新正書法に批判も多く、更なる修正案や採用しない州が出たりと混乱があるようです。
- 旧正書法で学ばれた方々は、新正書法の改良点や変更すべき点について意見が分かれています。
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・旧正書法では ß の前の母音が長いか短いか見た目では分からない。 読み方の点ではこれがまず何よりだと思います。同じように ch の前の母音は現行の綴りでも長短が分かりませんが、これを「短母音 cch」とするのはどういうわけかこれから先もありえないように思えます。自分でもなぜか違和感があります。 複合語で “つなぎ目” で同じ文字が3つ続くようになりましたが(Schifffahrt, Stillleben usw.)、これは簡単でもとの単語がわかりやすいと思いますが、同じラテン文字が3つ以上続くことに違和感を感じる人はいるでしょう。 ドイツ語の綴りは見て読む分には、上記のように迷う部分はあるにはあるものの、大方読みやすくできている反面、音を聞いただけでは綴りを当てることは難しい(同じ音を表す綴りがいく通りかあるため)という特徴があります。しかしこれを合理化しようとすると、語源的なつながりや一貫性が失われます。合理的綴りの先駆であるオランダ語を見れば lief - liever (D. lieb - lieber) haar - haren (D. Haar - Haare) man - mannen (D. Mann - Manne, Männer) 語尾を付けると語幹が変化しています。こういう風に、綴りの合理化を進めるか語としての自然さを保つかは簡単に決められないところです。それから、アクセント位置も(例外的なものに限るとしても)記号で表すとするとそれを分かりやすいと見るか煩雑と見るか簡単には決められません。
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- wy1
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私は従来の正書法だけでドイツ語を習い、現在でもドイツの友人たちとそのままの綴りでメールや手紙などを交換しえおります。 新正書法と言っても特別嫌だとは思いませんが、”dass”では 見た目でピンときません。 特別綴りをいじることは無かったのではと今でも感じています。むしろ、若いドイツ人大学生でも、勘違いで正しい(いずれの正書法でも)綴りが書けなくなっているようだと聞いたことがありますね。 もっとも、かなり以前から、スイスではエスツェットは採用していませんでしたね。 いずれにしても、外国人である私は、50数年以前に覚えた正書法でドイツ語を書き続けますね。新は読めれば良いだけでしょう。読んでいる本などは私が習ったものとも一寸違う綴りのようです。今の新正書法しか知らないのでは、20世紀の本でも、この単語が辞書にありません、なんてなりませんかね??? sitzenbleiben sitzen bleiben これらの意味の違いが、単独では明確でなくなったのでは? 正直言うと、新正書法の行く末や/現況ににはあまり興味はありません。
お礼
ご回答ありがとうございます。50数年前ですと、いわゆる旧正書法ですね。まあ、前回の改定が1901年と聞きますのでそれ以前の正書法で習った方はほとんどご健在ではないでしょうが。まあ細かい違いはありそうですが。スイスでは ßがssになるのは聞いたことがあります、まあパソコン環境で打てないときはどちらにしてもssになるわけですし、ある意味ネットでは使い勝手が良いのかもしれませんね。 新正書法が曖昧さ(どちらでも良いという部分)を残したり、新たに改正案が出たりと混乱しましたので、ネイティブもどう書けばいいのかわからなくなってるのかもしれません。日本語も送り仮名の振り方などはいまだに世代差や個人差が大きかったりする部分ですが、一部では複数許容されていたりとはっきりしませんね。まあ日本語にはヨーロッパなどで言うような確たる正書法というものが存在しませんし(漢字・ひらがな・カタカナどれを使うかはある程度個人にまかされていますから)、仕方ないのかもしれません。 今はどうか知りませんが、正書法改定前後に出た辞書は旧・正書法でも引けるようになっていますので、今の正書法だけしか知らなくても特に問題はなさそうです。 ただ、追加の改正案などは反映されていない可能性もありますが。でもそれ以外でもしばらくは、辞書にも旧・正書法についてのことは記載されると思いますし、読めなくなるほど大きな違いとは私自身は思っていません。 まあこの改定は反対も多いようなので、、最終的にはかなりが元に戻る可能性もありますので、旧・正書法についてもちゃんと知っておく方が良さそうな感じではありますね。 sitzenbleiben sitzen bleiben この2つはよく挙げられますが、bleibenの方が活用して主節の主動詞として使われる場合は結局、一語でなく二語になって分離しちゃうわけで、その場合は文脈で判断するだけですし、意味も結構違うのでそんなに紛らわしくなることもないと思います。ちなみにこれはさらなる改正案でどちらでも(どちらも離すか、以前のように区別する)良いことになった模様です。
お礼
ßの前の長短ですね。da ßがいい例ですね。子音一つなのだから長母音であってほしいですが、単語によって短かったりもしますからね。cchのつづりは確かに・・・ある意味chが一つの文字扱いでcchとするのは不自然に感じられるとか・・・かといってchchとするわけにも行かない・・・ 複合語で同じ子音3つは確かに意味は分かりやすいですね、ただ見た目とかは特に旧正書法に慣れた方は不自然に感じるのかもしれませんね。確かSchiff-Fahrtのようなハイフンを入れた書き方もできるはずなので、これに統一してくれた方がまだ良かったのかなあなんて思います。子音3つはまだいいんですが、ルーマニア語でiiiのように同じ母音が3つ続くケースがあって(変化した形ですが)、見た目の不思議さとともに、発音はなんかやりにくそうな感じに思えました。 ドイツ語で語末のbやdを残している理由のひとつはやはり語源や変化形での形の一貫性を保つという役割もありますよね。確かにオランダ語の場合は音節が開音節か閉音節かと言った部分で、母音の表記が違う部分が出てくる面で読むのは比較的楽ですが、見た目で同じ語とは判断しにくい場面もありますね。 そんなオランダ語でもoeやeuに関しては長さを区別するのに限界があるようにも思えます。またkomen(ドイツ語kommen)などは活用の上では1人称単数はkomで不定詞は長いのに、変化すると短くなる、でもつづりの上ではむしろ規則的と言った変な現象もあったりして、なかなか完璧な正書法を作るのは大変なんだなあと考えさせられます。ご回答ありがとうございました。