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原発について知ってほしい?おかしい点とは?
- 原発について知ってほしいという文章におかしい点はありません。
- この文章は平井憲夫さんのものであり、反原発の会が執筆した可能性はないことがわかります。
- また、リンク先がないことも気になる点です。
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回答番号:ANo.1の続きです。 ●内部被爆が一番怖い >原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。 ↓ 原子炉圧力容器の中であれば、その様な事もありますが、圧力容器と格納容器という二重の壁によって炉芯から隔てられた、格納容器の外では、建屋内であっても、変わり方は激しくないと思います。(或いは、殆ど変わらないかも知れません) 又、元素の中でも、水素、ヘリウム、炭素、ホウ素、酸素、等の元素は、放射性物質に変わる事は殆どありませんから、これらの元素のみからなる物質(ポリプロピレン等のプラスチックの一部や、水、油、炭素繊維、等々)は、放射性物質に変わる心配はありません。 >どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。 ↓ α線は厚紙1枚程度すら透過する事は出来ません。 β線は厚さ数mmの金属の薄板で遮蔽する事が出来ます。 γ線の中でも、比較的高いエネルギーを持つナトリウム24から放出されたγ線でも、厚さ54cmの鉄、或いは厚さ75cmのコンクリートを透過すると、放射線の量は100万分の1にまで減少します。 核分裂の際に放出される中性子線は、鉄では遮蔽する事は難しいのですが、水素の様な軽い原子核を持つ物質によって遮られ易いため、大半は原子炉内の冷却水によって遮蔽されます。(それでも、多少は原子炉の外に漏れる事もある様です) >どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。 ↓ 確かに、放射線による人体細胞内のDNAの損傷は蓄積し易いですし、ストロンチウム90の様に放射性物質の種類によっては、人体に蓄積し易い放射性物質もあります。 しかし、セシウム137の様に、体内に入っても、比較的排出され易い放射性物質や、クリプトン85の様に、そもそも被曝しても人体内に入り込み難い放射性物質もあります。 ●びっくりした美浜原発細管破断事故! >日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。 ↓ 一歩間違えれば、そうなったかも知れませんが、(今回の福島第一原子力発電所の事故も含めて)今の処は、放出された放射性物質の量から考えて、チェルノブイリには匹敵していないと思います。(スリーマイル島と比較すれば同等以上) ●日本のプルトニウムがフランスの核兵器に? >どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。 ↓ 放射性物質が単位時間内に放出する放射線粒子の数は、その放射性物質の半減期が短い程、多くなります。 そのため、放射性物質の放射能の強さは、半減期が短い程、強くなる傾向があります。(1個の放射線粒子が持つエネルギーが、放射性物質の種類によって異なるため、例外もあります) プルトニウム(正確にはプルトニウム239)は半減期が241100年ですから、半減期が7億380万年のウラン235と比べれば、29191倍も強い放射能を持ちますが、核分裂によって生じた放射性物質の中には、プルトニウムよりも遥かに半減期が短く、それ故に放射能も、比較にならない位、強い放射性物質も沢山あります。 その様な放射性物質は、ウランの核分裂によっても生じますし、プルトニウムが核分裂した際に、特に多く生じる訳でもありませんから、原子炉に使用する際に、プルトニウムの毒性を問題視するのはナンセンスだと思います。 >プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だから原爆の材料にしているわけですから。 ↓ プルトニウム239は高エネルギーの中性子によって核分裂を起こした際に、放出する中性子の平均的な個数が、ウラン235よりも少し多いため、プルトニウム239の方が核分裂し易いとは言えますが、桁違いと言うのは言い過ぎです。 又、原子炉内で核分裂した際に放出されるエネルギーも、ウラン235が195MeVであるのに対し、プルトニウム239が202MeVと大差ありません。 【参考URL】 http://www.iae.or.jp/publish/kihou/25-2/08.html 原子爆弾に使用される理由は、 プルトニウムを精製する方が、高濃縮ウランを製造するより簡単である事や、 プルトニウムは高圧では、より高密度の結晶構造になる性質があるため、インプロージョン式原子爆弾に使用した場合、少ない量で、爆発させる事が出来るためです。
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- jkpawapuro
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>私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。 東海村の黒鉛減速ガス冷却炉が日本最初の商用炉です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80 ここに書いてあるように、基本的なブロック改造を四角形から六角形に変えてまで耐震設計をしています。 本人はなんら根拠なしに書いていますが、どこをどうとらえれば地震のことなど真面目に考えていなかったのでしょうか? >5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、5では止まらない可能性もあるということなんです。 論理が破たんしていて意味不明。安全設計をする場合、安全側に余裕を持つのは自然なことです。 そもそも震度自体曖昧な尺度で、明確な物理量により定められる尺度ではありません。 それを震度だけで論じようとは、悪意を感じます。 >つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。 あほですか?防護服は一定程度の放射線の遮蔽と、”放射性物質を体内に取り込まないための装備”です。 >冬に定検工事をすることが多いのですが、 一般論として、原発を止めるのは需要の少ない春と秋です。 今回も福島第一は半分の炉が停止していました。 こんなことそこそこ新聞読んでいれば分かると思うのですが? >これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。 >排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。 具体的な数字を出せないところをみると、逆に安心しそうですね。
お礼
回答ありがとうございます。 >地震のことなど真面目に考えていなかったのです。 という言葉は考え方のちがいでどちらともいえると思います。 確かに耐震設計はされたのでしょう。 しかし、浜岡原発は600ガル、その他の原発は400ガルの耐震性だという動画をみました。 しかし関東大震災は900ガル、阪神大震災は820ガルなので この規模の地震には耐えられないようです。 >地震のことなど真面目に考えていなかったのです。 という言葉はそういったところからくるのかもしれませんね。 >本人はなんら根拠なしに書いていますが、 そうですね、根拠を書くべきだとおもいます。 >安全設計をする場合、安全側に余裕を持つのは自然なことです。 なるほど。 そもそも震度自体曖昧な尺度で、明確な物理量により定められる尺度ではありません。 それを震度だけで論じようとは、悪意を感じます。 >つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。 あほですか?防護服は一定程度の放射線の遮蔽と、”放射性物質を体内に取り込まないための装備”です。 >一般論として、原発を止めるのは需要の少ない春と秋です。 そうなんですね。 >排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。 そうですね、確かに具体的な数字を示すべきだと思います。 たいへん勉強になりました。感謝します。
- masa2211
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つづき。 >これではダメだということで、みんな作り直させました。 信じられません。みんな作りなおす理由が不明。100本のうち、1本か2本作り直せばよいから。 ついでに、 >特別に作った配管 たぶん、鉄管(鋼管)の曲がり管で、90度とか45度とかの決まった角度以外の管のこと。 基本的にはその都度図面を引いて作る、1品生産モノであるため。 特別に作った、というほどでもないんだけど。(あくまで、用水の場合はそう。 でも、特製品と既製品を混ぜて使っているみたいだから、原発の場合も用水と同じ可能性が大。) ということで、 平井さんの本業である配管工事についての内容がアヤフヤなのに、 本業ではない部分の内容は更に信用できないとしか言えません。 しかも、自分自身で、 >一作業員は何十年いても分かりません。 と書いています。平井さん自身の論理により自爆します。
お礼
何度も回答ありがとうございます。 細かい点をいろいろ指摘いただきましてありがとうございます。 やはり、この文章は平井さんが記されたものではなく、知識のない方が平井さんよりヒアリングしたものを文章にしたのではないか、と思いました。
- masa2211
- ベストアンサー率43% (178/411)
まずは、平井さんの肩書き。 >1級プラント配管技能士 (これ以外は資格ではないので省略。) 実在する国家資格です。したがって、この部分はそのとおりとします。 ただし、事実とすると大いなる疑問が発生。資格持ちなら最上位資格を書く、という一般常識 どおりだとすると、配管技能士の上位資格にあたる1級管工事施工管理技士を取得していないことがほぼ確定。 >私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。 ここは疑問なし。資格と一致している。 >二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。 これは一応納得。 公共工事の配管工事の現場には、配管技能士の常駐が必要。 (厳密には、電力会社は官庁ではないので該当しない。が、おそらく準拠している。) ※常駐とは24時間いるという意味でなく、別の現場との掛け持ちができないという意味。 http://www.kensetsu-sanda.ac.jp/ginoushi/ginoushi-merit.htm >一作業負(原文ママ)だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働き 平井さんは、まさに一作業員の立場じゃないの??? これが大疑問です。 公共工事の場合、現場監督になるには1級管工事施工管理技士が必要。持っていないのになぜ現場監督? ※電力会社は官庁ではないので該当しないから管施工を持ってなくてもかまわない、と言われれば それまで。でも、そんなことするか?? というわけで、経歴詐称の可能性あり。絶対だという確証はないけど。 次に、平井さんの本業としての配管技能士の知識。 本当に配管させて大丈夫か不安になる記述があります。 >書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。 ちょっと待て、それは変。 以下、一般の用水パイプラインの場合。原発の場合は知らないけど、一般用水よりイイカゲンということはないでしょう。 配管の場合で大口径の管(直径80cm以上)の場合、継ぎ目ごとに水圧をかけて水漏れ検査を行います。 小口径の場合は、全体をまとめて水漏れ検査をします。 書類さえ整っていれば、というのは、こういう試験をした書類がある、ということを意味します。 そういう意味では、書類さえ整っていれば、と言えるけど、 文脈上、そういう検査をしていない、という意味に読者が受け取ることを期待した文章じゃないの? 文章を書く上での反則です。 >検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。 あれ? 溶接の検査は、超音波とかX線とか、そういうもので検査するんじゃなかった? >「配管がどうしても合わないから来てくれ」という。行って見ますと、特別に作った配管も既製品の配管も>すべて図面どおり、寸法通りになっている。でも、合わない。どうして合わないのか、いろいろ考えました>が、なかなか分からなかった。一晩考えてようやく分かりました。もんじゅは、日立、東芝、三菱、 >富士電機などの寄せ集めのメーカーで造ったもので、それぞれの会社の設計基準が違っていたのです。 >図面を引くときに、〇・五mm切り捨てたり切上げたり、メーカーによりいろいろ。 >百カ所も集まると大変な違いになるのです。 統計の知識が全く無いことがバレバレです。 0.5mmが100箇所集まったときの誤差ですが、 切り上げと切り捨てが約半々に混じったときで、0.5mm*√100で5mm。 全部が切り上げ(切り捨て)の場合で、0.5mm*100で5cm。 寄せ集めメーカーということが有利に働いています。 まあ、ここまでは知らなくてもいいか。 で、配管の場合。配管工や配管設計者なら絶対に知っている事項のはずなのに知っていない。 継ぎ目100箇所ということは、全長で100~500mくらい。 これだけあれば、温度による収縮などもバカにならないので、伸縮継手といって、ある程度伸び縮みが可能な 場所を用意します。 また、既製品の配管ですが、1本(管の種類によるが、4~6mくらい。)の長さの規格上の誤差は1cmくらい。 0.5mmの誤差はますます、どうでも良い話です。 通常考えられるのは以下の3通り。 1.施工ミス。伸縮継手の部分を最後に作るところ、そうなっていない。 以下、伸縮継手で吸収できないほどの差異があったとして、 2.制作ミス。曲がり管の角度を間違えた。 3.設計ミス。管の長さの計算違い。 特に、3.はチェックしなかったの? 図面どおりで合わないなら、最初に疑うべきものはコレ。 配管工として落第レベル。
お礼
回答ありがとうございます。 すでに死亡された方とはいえ、人の名誉にかかわることですから 経歴詐称かどうかの発言は慎重に行うべきです。 もちろん回答者さまもそうお考えだと思います。 理解力不足ですいません。 1級プラント配管技能士 の上に、1級管工事施工管理技士という資格があるんですか? >書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。 おそらく検査はしているでしょう。 個人的な意見ですが、検査をするのが施工会社だというのが問題だと思います。 他の方のお礼にも書いたんですが、私は建材メーカーで仕事をしていたことがあるんですが 上司が設計事務所に提出する強度の資料の数字は書き換えていました。 それで、悪いことをしているという意識がまるでないんです。 そういうことをいいたいのだろうな、と思いました。 >文脈上、そういう検査をしていない、という意味に読者が受け取ることを期待した文章じゃないの? そうとる人がいないとはいえないですね。 もっと正確な文章を書く必要があるでしょう。 溶接の検査は、超音波とかX線などでするんですね。 また、0.5mmの誤差は大した問題ではない。 なぜ設計ミスを疑わないのかと。 たいへん参考になりました。
- kagakusuki
- ベストアンサー率51% (2610/5101)
概ね正しい意見だと思いますし、大半は私も賛成です。 尤も、重箱の隅をつつけば、枝葉末節の部分で、誤っていたり、おかしいと感じる部分はあります。 20年間、原子力発電所の現場で働いていた方という事ですが、私の様な一般人にも判る様な誤りもあるという事は、平井憲夫氏の意見を、咀嚼せずに鵜呑みにする事は、リスクを伴うと思います。 ●名ばかりの検査・検査官 >現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。 ↓ 「現場のたたき上げの職人」であれば、確かに施工の不具合や手抜き工事を見つける事は出来ると思いますが、 設計上のミスまでは見つける事が難しいかと思います。 ですから、「現場のたたき上げの職人」にだけ検査を任せるのではなく、「現場のたたき上げ」という点では共通している、「設計」、「施工」、「運用」の3分野、それぞれのベテランが、少なくとも1名ずつセットになり、 施工のベテランが、施工上の不具合の有無と、設計図通りに施工されているのかをチェックし、 設計のベテランが、設計上の問題の有無をチェックし、 運用のベテランが、運用する上での問題がないかどうかをチェックする という体制にした方が良いのではないかと思います。 本当は、「設計」、「施工」、「運用」の全てに渡って精通した人物が検査を行えば、最も良いのでしょうが、その様な人材は存在しないと思います。 ●定期点検工事も素人が >防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。 ↓ 防護服は、中性子線やγ線を防ぐ働きは弱いため、体を守るためには充分ではない事は確かですが、放射性物質が身体に付着したり、呼吸によって体内に放射性物質が入り込む事を防ぐ働きがありますから、単なる作業着と言うのは間違いだと思います。 もし、単なる作業着と言うのが正しいのであれば、あの様な動き難いものなど着用せずに、それこそ、本当に只の作業着で作業を行い、作業終了後に、着衣を全て(下着も)脱いで、全身を洗浄してから、別の着衣に着替えれば同じという事になってしまいますが、実際には、その様な事はありません。 ●放射能垂れ流しの海 >定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。 ↓ 放射性物質を含んだ水の量が問題なのではなく、その水に含まれている放射性物質の総量が問題なのです。 その水のトン当たりに含まれている放射性物質の量を表記せずに、水の量だけを問題にしても意味はありません。 例えば、1リットル当たり10億Bq(ラジウム約0.027gに相当)の放射性物質を含んだ水を10kg流す場合と、1リットル当たり1Bqの放射性物質を含んだ水を100トン流す場合を比較すると、放出される放射性物質の総量は、前者が100億Bq、後者が10万Bqになりますから、前者の方が10万倍も大量の放射性物質を放出する事になります。 >原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。 ↓ 日本で使用されている発電用原子炉の全てでは、原子炉を冷却するのは真水か、或いはホウ酸を溶かした水で、海水は原子炉内で加熱された冷却水や、水蒸気を冷却するために使われているだけです。 冷却水と海水が混ざり合う訳ではありませんから、原子力発電所の温排水に放射性物質は、殆ど含まれてはいません。(海水には元々自然界に存在している放射性物質が含まれていますが、原子炉とは無関係です) 物質に中性子線やα線を照射すると、新たに放射性物質が生成する事はありますが、中性子線は冷却水配管からは殆ど放出されませんし、α線は配管の金属を透過する事は出来ませんから、海水に含まれている物質が、原子炉の放射線によって、放射性物質に変わる事もありません。 ※回答欄の入力可能文字数を超えるため、このサイトの規則には少々反しますが、この続きは後の回答で述べさせて頂きます。
お礼
大変丁寧な回答を下さりありがとうございました。 これだけの文章を書くためにはたいへんな時間を要したこととお察しいたします。 心より感謝いたします。 (1)名ばかりの検査・検査官 この文章では「メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする」検査のあり方を批判しています。 私もかつて建材メーカーに勤めていたことがありますが、平気で強度についてのデータの改ざんを行っているのを見て背筋が凍る思いをしたことがあります。 回答者さまも、このような検査のあり方を問題視しておられるのですね。 この文章では施工のベテランにチェックさせるべきとしていますが、それだけでは十分ではなく、「設計」「施工」「運用」の3分野のベテランが指導するべきではないかということですね。 内部の人間ではなく、外部の人間がチェックするというのもありかもしれません。 (2)防護服 防護服は、中性子線やγ線を防ぐ働きは弱いんですね。 しかし着用することによっていくらかの効果はあると。 防護服か単なる作業着であるかは、考え方によってちがってくるかもしれませんね。 作業される方にとっては中性子線やγ線を防ぐ働きは弱いというのは大変不安だと思います。 その気持ちから「単なる作業着」だと発言されたのかもしれません。 (3)放射能垂れ流しの海 この部分に明らかな間違いがあるのですね。 >放射性物質を含んだ水の量が問題なのではなく、その水に含まれている放射性物質の総量が問題なのです。 なるほど。 確かに数値で表すべきだと思いました。 >原発はすごい熱を出すので、日本では【海水】で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。 これは間違いで、正しくは 原子炉・・・真水かホウ酸を溶かした水でを冷却している。 原子炉内で加熱された冷却水や、水蒸気・・・海水で冷却 >物質に中性子線やα線を照射すると、新たに放射性物質が生成する事はありますが、中性子線は冷却水配管からは殆ど放出されませんし、α線は配管の金属を透過する事は出来ませんから、海水に含まれている物質が、原子炉の放射線によって、放射性物質に変わる事もありません。 なるほど、よくわかりました。
お礼
自分なりにまとめてみました。 原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わる・・・× 格納容器の外では、建屋内であっても、変わり方は激しくない。または殆ど変わらない・・・○ 水素、ヘリウム、炭素、ホウ素、酸素、等の元素のみからなる物質(ポリプロピレン等のプラスチックの一部や、水、油、炭素繊維、等々)は、放射性物質に変わらない。・・・○ どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜ける・・・× α線は厚紙1枚で遮ることができる。・・・○ β線は厚さ数mmの金属の薄板で遮ることができる。・・・○ ナトリウム24から放出されたγ線でも、厚さ54cmの鉄、或いは厚さ75cmのコンクリートでかなり遮ることができる。・・・○ 核分裂の際に放出される中性子線の大半は原子炉内の冷却水によって遮ることができる。(多少は漏れる)・・・○ 微量でも、体の中に蓄積される。・・・× 人体に蓄積し易い放射性物質もある(例/ストロンチウム90) 比較的排出され易い放射性物質もある(例/セシウム137) 人体内に入り込み難い放射性物質もある(例/クリプトン85)・・・○ プルトニウムはこの世で一番危険なもの・・・× 核分裂によって生じた放射性物質の中には、プルトニウムよりも遥かに半減期が短く、それ故に放射能も、比較にならない位、強い放射性物質も沢山ある。・・・○ プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きい。・・・× 原子炉内で核分裂した際に放出されるエネルギーはウラン235が195MeVであるのに対し、プルトニウム239が202MeVである。・・・○ だから原爆の材料にしている・・・× 原子爆弾に使用される理由は、 (1)プルトニウムを精製する方が、高濃縮ウランを製造するより簡単である。 (2)プルトニウムは高圧では、より高密度の結晶構造になる性質があるため、インプロージョン式原子爆弾に使用した場合、少ない量で、爆発させる事が出来るため。・・・○ なるほど、たいへん勉強になりました。 原発が危険なものであるというのはそのとおりだと思いますが もう少し丁寧に書かなければ信用性が薄れますね。 やはり、平井氏ではなく、反原発団体によって記されたものではないか、と思いました。 たいへん面白い授業を受けさせていただいたと思っています。 ありがとうございました。
補足
何度もありがとうございます。 たいへん丁寧で、質問の趣旨に適った回答でたいへん感謝しています。 じっくり読んでみて、明日にでも再度お礼いたします。