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PETとPENの違いについて
当方文系の人間ですが、化学繊維について勉強する機会があり、表題についての質問を抱きました。 両方ともポリエステルではあるんですよね・・?(こんなレベルですみません・・・) 両者の違いについてわかりやすく教えていただけないでしょうか。 よろしくお願いします。
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noname#210617
回答No.1
PET:Polyethylene terephtalate PEN:Polyethylene naphthalate 分子構造は http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AB に示されています。 PETはベンゼン環がひとつ、PENはベンゼン環が二つつながったナフタレンが主鎖に含まれています。 物性の差は http://www.ecosci.jp/topic/pet_pen.html 融点(融けてしまう温度)はさほど変わりませんが、ガラス転移温度(やわらかくなりはじめる温度)はPENの方が高く、ガスの透過性はPENが低くなっています。 ということはPENのほうがより密な構造になっていると考えられます。 たとえば、丸い金属のリングを繋いだ鎖をぎゅっと押し固めた場合と、長円型のリングの鎖を押し固めた場合とでは、長円形のもののほうがリング同士が重なり合う部分が多く見られるようになるでしょう。 ベンゼン環ひとつよりも、ナフタレン構造があったほうが固体になった場合、ナフタレン構造自体が重なり合うような局所的な規則性が生まれやすく、より密な構造となり、物性に差が現れるのだと思います。