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動詞について
日本語を勉強している学生です。 日本語の動詞についていくつか分からないところがあるので質問します。 動詞が持つ (1)形態的特徴 (2)意味的特徴 (3)統語的機能 (4)叙述性 とは何のことでしょうか? できれば、例を挙げながら分かりやすく教えてください。 よろしくお願いします。
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1)日本語動詞の形態論で一番重要なことは、日本語の動詞は、その活用から見て「食べる tabe-ru」のような語幹が母音で終わるもの、「読む yom-u」のように語幹が子音で終わるもの、活用が不規則な「する」と「来る」、の三つのタイプに分かれることでしょう。そのほかには印欧語に見られるような性、数の一致を持たないことも形態論的特徴としてあげられます。 2)意味論的特徴としては、まず、時制と時制、アスペクトに関連する性質があげられます。日本語の動詞は時制として「過去」、「非過去」の二つしか持っていません。そして多くの動詞は「非過去形」を取る場合、未来時を指示する場合が多く、現在時を指示するのは、習慣を意味する場合がほとんどです。ただ、存在を表す「いる」、「ある」、必要を意味する「要る」の場合、「非過去形」が指示するのは現在時です。これはロシア語の時制とよく似ています。また、統語論的特徴とも言えますが、「終わる」などの例外を除いて、一つの動詞が自動詞と他動詞両方の意味で用いられることがないことも意味論的特徴と言えるでしょう。さらに、これは形態論的特徴とも言えますが、活用形にモダリティを表すものが多く含まれることも特徴の一つです。 3)統語論的特徴としては、いわゆる間接受動文という特殊な受動文が存在することがあげられます。多くの言語で、受動文は対応する他動詞文を持ち、他動詞文の目的語が自動詞文の主語になるわけですが、日本語の場合、「(私が)マンガを母に捨てられた」のように、対応する他動詞文における目的語の所有者を主語とするような受動文や、「(私が)雨に降られた」のように対応する他動詞文を持たず、自動詞文が対応する受動文があります。 4)叙述性というのは何のことを言っているのかわかりません。言語学ではあまり一般的な概念ではないと思います。誰かがそういう概念を作って何らかの主張をしているのでしょう。その人の論文を当たって、定義を確認する必要があると思います。
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- 45681548
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すみません。訂正です。 3)統語論的特徴としては、いわゆる間接受動文という特殊な受動文が存在することがあげられます。多くの言語で、受動文は対応する他動詞文を持ち、他動詞文の目的語が『自動詞文ではなくて→受動文』の主語になるわけですが、日本語の場合、「(私が)マンガを母に捨てられた」のように、対応する他動詞文における目的語の所有者を主語とするような受動文や、「(私が)雨に降られた」のように対応する他動詞文を持たず、自動詞文が対応する受動文があります。
- SPS700
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下記に動詞の定義があります。自立語で活用があり、動作・作用・存在を表す単語で、述語になる単語。言い切りの形が「ウ」段で終わる。[笑う(u) 書く(ku) 寝る(ru)] http://yslibrary.cool.ne.jp/harojapa006.htm さてご質問ですが。 (1)形態的特徴: 言い切りの形が「ウ」段で終わる。例、笑う、書く、寝る (2)意味的特徴: 動作・作用・存在を表す単語 (3)統語的機能: 述語になる単語。 (4)叙述性: よくわかりませんが、下記にあるように、形容詞と動詞は、ある実体と他の要素との間の関係を表す要素であるがゆえに、その実体を主語とする叙述構造を構成することができる。 http://amigo.hum.fukuoka-u.ac.jp/koga/index.php?language/syntax と言うことかと思います。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。 わかるようになりました。とても参考になりました。
お礼
詳しく教えて頂きましてとても勉強になりました。 本当にありがとうございました。