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電気回路

RLC並列回路において定常状態の時、電源を直流だとすれば、Lは短絡、Cは開放されるのはなぜでしょうか?

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回答No.2

電気磁気学を復習すると、よく分かると思います。 ここでは、簡単に述べます。 コイルは、単に導線がぐるぐる巻いてあるだけですから、直流は何事もない銅線の中を電流が流れているだけです。 しかし、交流電流の場合は、事情が変わってきます。 コイルの性質は、電流の変化を妨げる向きに起電力を発生します。 交流のように電流が増えようとすると、減るように働き、電流が減っていくと増やそうとします。 変化が激しい交流、つまり、高い周波数の電流ほど、コイルは電流の流れを妨げようと働きます。電流から見ると抵抗のように感じますが、抵抗とは呼ばずに誘導性リアクタンスといいます。 ωL=2πf ですね。 詳しくは、電磁誘導現象、ファラデーの法則、レンツの法則をみてください。 ところが、直流は変化しない電流ですから、コイルは妨げるように働きません。直流は周波数がゼロと考えることができますから、 ωL=0 となり、抵抗のような働きをするリアクタンスがゼロになります。 つまり短絡です。 次にコンデンサですが、長くなったので、もっと簡単に述べます。 コンデンサの構造は、導体、絶縁物、導体というサンドイッチのような構造になっています。 どうですか? 間に電流を流さない絶縁物があるのです。 だから、基本的に電流を流すはずがないのです。ということで、直流電流にしてみれば、開放と同じですね。 ところが交流は、電流を流すようになります。厳密に言うと、電流を流すという表現は適切ではないと思いますが、変位電流といい、普通に流れる電流とはちょっと違います。 少し難しいので、興味があったら調べてみてください。 コイルのときと同様に、コンデンサもリアクタンスを持っており、電流の変化によって、抵抗のようなものが変わっていきます。 1/ωC=1/2πf です。 周波数が高くなると、1/ωC の値は小さくなり、周波数が低いとリアクタンスは大きくなっていきます。 直流は無限大になりますので、まったく電流を流さない、ということになります。

kiyotamakiyota
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回答No.1

まず、定常状態におけるインピーダンスの公式から確認してみましょう。 電流の角周波数ωのときのLのインピーダンスの大きさZはZ=ωLですね。ここで、電源が直流ですからω=0です。従って、Lのインピーダンスはゼロなので、定常状態では短絡になります。 同様に、Cのインピーダンスの大きさはZ=1/ωCですから、ω=0のとき、Zは無限大に発散し、開放状態と同じになります。 逆に、過渡状態では電流を流し始めた時点でのL,Cのインピーダンスがそれぞれ無限大とゼロであるのと対照的ですね。定常状態では、Lの逆起電力がゼロになるのでインピーダンスがゼロになり、Cは満充電状態で電流を受け付けなくなりますから、見かけ上のインピーダンスが無限大になります。

kiyotamakiyota
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