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用語の使い分けについて
(1)「この辺(あた)り」で終わります。=「辺り(あたり)は場所を示す場合に使うのが普通ではないか。 (2)「この辺(へん)」で終わります。=時間的経過を示す場合で、正しい用法だと思いますが・・・・・・ (1)と(2)の使い分けについて具体例を挙げて、その用法の違いをご教示下さい。
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「あたり」は「当り」に由来し、「基準または着目にするものに近い範囲」(「広辞苑」)であり、そのような「指示性」をもっています。 ただ、「あたり」といえば話者の周辺、もしくは話者が想定した範囲を指します。「あたりを見渡す。」「闇があたりを覆い尽くす。」 一方、「へん」には指示性がありません。したがって→「へんを見渡す」「へんを覆い尽くす」とは言えません。 指示性の連体詞「この・その・あの・どの」を冠してはじめて、その範囲全体というよりも、範囲内の外周に近い線上での「辺(ほとり)」が言い表されます。 また、「あたり」にあえて指示性の連体詞が付けることで、「このあたりで切り上げましょう。」「どのあたりをうろついているやら。」などと、聞き手の判断を考慮した、そんな遠慮性の混じった婉曲話法が使えますが、他方「このへん…」「どのへん…」では、あくまでも話者の意向だけの表現に留まってしまっています。 単独でも範囲としての時空間を漠然ながらも表わしうる「あたり」と、指示性の連体詞なしでの単独では範囲や周辺の指示が不明となる「へん」という差異はあるのではないでしょうか。もちろん「辺」を「はて」「ほとり」「あたり」など訓読みすればその限りではないでしょうが。
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- ゆのじ(@u-jk49)
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貴方の使い分けは間違っています。 「あたり」は、「犯行は、このあたりの時間帯ではないのかな?」 と、刑事が捜査の段階で言うケース。これは、時間の流れの中での特定に用いられています。 「へん」も、「このへんで落としたような気がして、戻って来たが、無いんだよ」と、落としてしまった財布を探している場面。これは、勿論、場所ですね。 つまり、貴方の考える使い分けはしませんが、まあ、話し言葉のリズムですね。文語体でも使われますが、やや、不自然と言いますか、上手く無いですね。キチンと結論を出して文章を締めれば、不必要な言葉なのですからね。ですから、話し言葉で主に用いられる言葉と解釈してよろしいわけで、三文字のリズム、二文字のリズムに、日本人は割合敏感ということかと思いますね。和歌(短歌)俳句の文字制限を好む文化でもありますからね。
お礼
思い込みと言うのが怖いですね。 それで、すっきりしました。有難うございました。
補足
要するに、「あたり」と「へん」には厳密な違いはない。話し言葉のリズムに関わることで あまり、神経質にならなくて良いとことだと解釈していいということですか?
お礼
具体例が適切で文法的で論理的な説明で、満足できるご教示に感謝します。 本当に有難うございました。厚く御礼申し上げます。