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計量言語学における「名詞+する」の扱い
計量言語学/伊藤雅光 を用いて、話し言葉を単位語に分ける試みを行っております。この本では「入牢する」「歓迎する」などの語を動詞一語と扱っているようなのですが、この場合、「名詞+する」とは解釈されないのでしょうか。 また、似たような語ですが、「びっくりする」「発見する」「勘違いする」「アレする」なども、すべて動詞一語と考えてよいのでしょうか。 不勉強で恐縮ですが教えていただければ幸いです。
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「名詞+スル」で一つの動詞と考えるのがいいでしょう。 「名詞+スル」を「名詞」+「動詞」の二語とすると、「名詞」が文中で果たす役割がなくなります。 つまり名詞は文の主語か目的語となるのが基本であるのに、「発見する」の「発見」は主語でも目的語でもありません。 彼は新元素を発見した。 「彼は」:主語 「新元素を」:目的語 「発見した」:動詞 ちょっと変な日本語ですが、「彼は新元素の発見をした。」ですと、 「彼は」:主語 「新元素の発見を」:目的語 「した」:動詞 となります。 「発見する」を一語とすることで、上の文との区別がつきます。 「-スル」は名詞から動詞を作る形態素です。 英語で nationalize を 形容詞 national+動詞 -ize とは普通は考えないのと同じです。
お礼
御礼が遅くなりましたが、回答ありがとうございました。大変すっきりといたしました。深謝いたします。