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三島由紀夫の代表作
三島由紀夫の代表作、必ず読んでおいたほうがいい作品は何ですか?
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三島由紀夫という小説家は、文壇デビュー作の『仮面の告白』以来、生涯を通じて、自分と現実世界との関係のあり方にしか興味も関心も向けようとしなかった、その意味では一種のウルトラ・エゴイストだったような気がします。 小説家や詩人にとっては、自分と現実世界とを結ぶ仲介者とは言葉以外の何者でもありませんから、バカ正直で誠実な作家ほど、必然的に言葉とは何か?とか、言葉を介在させた現実世界と言葉を介在させない現実世界とではどこがどう違うか?とか、そもそも自分にとって小説を書くとはどういうことか?とかという問題ばかりを凝視し、好んでこれをテーマとした小説を書き続けざるを得なかったと考えられます。 ということで、私が三島の代表作としてお薦めいたしたいのは、新潮文庫で読める長篇小説に限定しますと、『禁色』、『金閣寺』、『鏡子の家』、『太陽と鉄』、『豊饒の海』中の「暁の寺」、「天人五衰」といった作品です。
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- sosdada
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三島作品は、『金閣寺』を頂点として、後は下がってゆきます。何が頂点かというと、言葉の遣い方、構成、事実を解体してからの再構築の完成度(特に、何を郭かではなく何を捨てるか)、ラストに向けての話の収束させ具合。 あとは『近代能楽集』「サド侯爵夫人」でしょう。 「いい作品」ではなく「読んでおいたほうがいい作品」というご質問でしたので、まずは最高傑作と、フランスで評判の良い作品を選びました。外人と話しするときに知っておいたほうがよいということも考えて、そして、たとえばノーベル賞をとるにはフランスで評価が高いことが条件であることを踏まえて、この回答をします。 この三作品を知っておけば、まず、大丈夫でしょう。いろいろな場面で。そして三島作品がだいたいどんなものかを知る上で。あくまで大体ですが、ご質問の趣旨はこんなところかと。
仮面の告白 1949 小説家の休暇 1955(日記の体裁の書き下ろしエッセイ集) 憂国 1960(主演・監督した映画も) 午後の曳航 1963 豊穣の海 1965~1970 とりわけ「春の雪」 近代能楽集 1950~1960年(できれば戯曲とともに舞台を、盟友美輪明宏が未だ頑張っている)
- yuyuyunn
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こんにちは 仮面の告白 鹿鳴館 サド伯爵夫人
- Takuya0615
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- takuranke
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禁色
『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』『豊饒の海』四部作などでしょうか。
補足
Wikiepediaの解説が知りたいわけじゃないんです。そんなことも分かりませんか(苦笑)。 ここにいる方々が読んだ生の主観的な意見が知りたいんですよ。