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囚人のジレンマについて
以下の例は囚人のジレンマに当てはまるのか教えてください。 あるひと組のカップルがいます。 男(25歳)はまだ学生で、大学院に通い、アルバイトはしているが収入はあまりない。 女(26歳)は就職していてそれなりの稼ぎがある。 2人が結婚を考えたとき、 男は大学院での研究を続けるまたは就職して彼女を養う 女は男を養うまたは専業主婦になる この条件で囚人のジレンマは考えられるでしょうか。 回答お願いします!
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- kobe2525
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整理すると、次の4通りの選択肢が見えてきます。 (1)男性…研究(裏切り) 女性…働く(協調) (2)男性…働く(協調) 女性…主婦(裏切り) (3)男性…働く(協調) 女性…働く(協調) (4)男性…研究(裏切り) 女性…主婦(裏切り)…ナッシュ均衡 そもそも囚人のジレンマとは、「合理的な各個人が「自分にとって最適な選択」(裏切り)をすることと、「全体として最適な選択」をすることが同時に達成できないジレンマ」のことです。 その意味だけでは、この条件で囚人のジレンマは成立しているかもしれませんね。 しかし、この2人にとって、「互いに協調しあう(最も得な選択肢)」のは、どれなんでしょうか? 囚人のジレンマ風に言えば(3)ですが、実際はどうなのでしょうか? 2人ともが働くことで、(1)、(2)、(4)を選ぶよりも2人ともが幸せになれるのでしょうか? それならば成り立っているでしょう。 それから個人的に「成り立っていない」と思う点を挙げておきます。 まず1点目。 この例の場合は、(4)の「ナッシュ均衡」にあたるものが現実的には起こりえないのではないでしょうか? つまり、囚人は共に裏切っても刑が重くなるだけですが、この2人の場合、この選択肢は破綻を意味するので、そもそも存在しないのではないでしょうか? 2点目。 囚人のジレンマでは、囚人同士がお互いの状況が見えない状態で「協調か裏切りか」を決めるのですが、 この2人の場合は、たくさん話し合いをすることができますよね。 そして、囚人のジレンマの場合、何度も繰り返し行っていると囚人は二人とも裏切りを選ぶという結論に行き着くのですが、この2人の場合はそうはならないですよね。 3点目。 恋愛や結婚はそもそも「自分さえよければいい」という利己的なものでは成り立ちません。 また、子供ができたり、他のやむを得ない状況(たとえば親の介護が必要になる、不幸にして男性が働けなくなるなど)で、自分の夢をあきらめたり、新婚の時は働くつもりがなくても生きていくために働かなければいけなくなったりということも考えられます。 愛の力は経済学者でも想定できない、偉大なる係数ではないでしょうか?? 私の一意見なので、いろんな見方があると思いますよ!