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誤植の『植』はどういう意味ですか?なぜ『誤って植える』と印刷ミスって意
誤植の『植』はどういう意味ですか?なぜ『誤って植える』と印刷ミスって意味になるのでしょうか?
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- Postizos
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5です。 ちょっと補足しますが、漢字の偏や作りを別々に作ったりはさすがにしません、効率が悪過ぎます。字のバランスもデザインできなくなりますし。 字は全部作って部首別などに分類して棚にストックしておくのです。(もちろん各種の大きさがあります)前のリンクの「文選」をごらんください。 足りない場合はすぐに鋳造します。 活字が今まで無かった字は活字屋に作らせることもできます。 漢字を使う国ではこのストックが膨大になるので活版印刷というのが大規模にならざるをえなかったのです。アルファベットならストックはかなり少なくて済みます。欧文の場合はさらにキーボード操作で自動で活字を鋳造して行く装置もありました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97 なお新聞のように大量に高速で印刷する場合は紙面に組み上がった活字を厚紙に押し付けて雌型を作り、それを鉛板に起こして丸め、輪転機にかけていました。→「紙型」 今は活版印刷はほとんど無いわけですが、誤植という言葉は今後も引き継がれて行くと思われます。そういう言葉は他にもいろいろあります。「印刷」もそうです。 余談ですが、苗の箱は今の田植え機械の都合に合わせた規格であって、前はざるだとかに束で入れる等でそれほど画一的にそろえる準備は必要なかったですね。 http://nosakayama-hodaka.meblog.biz/article/768052.html http://www.pref.akita.jp/fpd/nogu/nogu-003.htm 腰に着けたカゴの中に束ねた苗が入っている。↑
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
- ベストアンサー率20% (605/2887)
昔、どんな印刷物も一字一字の活字を活字箱から拾って、それを字の面を上にして原稿通りにならべていきました。 それは活字を植え込むという作業でした。そこから誤植ってことばが出てきたと存じます。 写植や写真製版はずぅっと後の技術です。 手書きの原稿自体の誤字、脱字を誤植とは言いませんでした。 そして今のワープロなどでの間違いは、誤字、脱字とか、変換ミスとか言うと存じます。 長く付き合っていた友人がこの活字拾いをする人でしたし、50年以上も前、大学の事務やさんでしたが、印刷やさんの現場にはよくいっていました。 極秘(入試問題など)の印刷をするためですが。 それはたいへんなことでした。
お礼
手書きの原稿やワープロなどでの間違いは『誤植』といわないのですね。理屈から言えばそうですね。それらは、活字を植えないから。ということは、これからは『誤植』という言葉自体死語になってしまうかもしれないのですね。大変勉強になりました。回答ありがとうございました。
- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
既に回答に出ている活字棒をまず原稿の通りにそろえて、印面を上にしてゲラという箱に置いて行きます。 で、印刷の版面と同じような状態に作ります。 でさらにそれを大きな平らな板の上に組んで行って締めつけ固定して印刷するわけです。 その様子が稲や作物の苗を田んぼや畑に植えて行くように感じるわけです。 「印」=ハンコを並べて刷るわけです。 http://www.nacos.com/nakanishi/101_museum.html キーワード 植字、ステッキ http://www.robundo.com/adana-press-club/glossary/sa.html 文選 http://www.robundo.com/adana-press-club/glossary/ha.html ゲラ http://www.robundo.com/adana-press-club/glossary/ka.html 活字の棒は四角で、場所を取り違えたり、向きを横倒しにしてしまったり、上下逆さにしてしまったり、うっかりしていればすぐ間違えてしまいます。(版画と同じでひっくり返っているので刷らないと読めません)。そうすると誤植になるわけです。
お礼
活字をまとめた束を入れる箱(ゲラ)を畑や田んぼに植えに行く前の稲や作物の苗が入った箱と例えるところが面白いですね。トラクターで稲の苗を植えるために用意してあった所を見たことがあったのですぐ想像がつきました。そこからのイメージで活字を『植える』ですか。なるほどビックリです。回答ありがとうございました。
- h-seria
- ベストアンサー率44% (198/442)
元々は活版印刷の際、活字の組み込みを誤った際に使われた言葉ですが、文字のピースを一つ一つ組み合わせて作成していたころの名残と言えるでしょう。 一昔前の新聞や町の印刷屋さんでは活字を依頼された通りに作成する為、文字のピース(活字)を植字して作成していました。 植字と言う作業は植字工が正確に活字を植え付ける作業で、その行為が植樹や稲の苗を植えると言う作業の様子と酷似している為、植と言う文字が当てはめられたと言われているそうです。 ただ、それも通説の一つと異論を唱える学者さんもいると聞きます。 誤植は紙による複数出版(重版)文化が始まった時点を期限とし、それに使用された活字が木製であった事も植が当てはめられた理由の一つとされる様です。 かなり大雑把で、割愛部分もあるのですが長くなりそうなので抜粋。 それでは。
お礼
文字のピースを一つ一つ組み合わせて作成していたとは、驚きです。ということは、漢字なら、へんやつくりなどを組み合わせて作っていたのでしょうか。たとえば左右間違えて『誤植』ってことになるのでしょうか。そうでなかったとしても文章を作るのに活字を印刷機に『植え』込んで新聞を作っていたなんて、気が遠くなる大変な作業ですね。回答ありがとうございました。
- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
こんにちは。 植字(しょくじ、ちょくじ、うえじ)という言葉があります。 植字 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E6%A4%8D%E5%AD%97&dtype=0&dname=0na&stype=0&index=11251209263100&pagenum=1 植字を間違えたから誤植です。 旧来の活版印刷は、一字一字が、いわば、直方体のハンコでした。 その一つひとつを印刷機に、はめ込むのですが、その様は苗を植えるような感じだったのです。
お礼
ハンコを印刷機にはめ込む作業を、『植える』っていう感性はすごく面白いと思いました。回答ありがとうございました。
- Tacosan
- ベストアンサー率23% (3656/15482)
活字を使って版面を作る作業を「植字」と呼んだから, でしょう. なぜその作業を「植字」と呼ぶのかは知りませんが....
お礼
字一つ一つのハンコを並べる作業を植字というのですね。根気がいる作業ですね。肩がこりそう。写真で見ることが出来たので分かりやすかったです。回答ありがとうございました。
- samoedowanwan
- ベストアンサー率50% (2/4)
誤植の植は写植の植です。 写植とは写真植字機を用いて、印字することです。 写植は写真植字の略ですが、 文字通り、ぱちぱちと文字を植え付けることです。 ようするに(昔の)印刷方法ですね。 本題の誤植とはこの写真植字を誤る。 誤って植える→誤植となったのです。 そして、現代で印刷技術が発達してもなお 印刷ミス→誤植 というのです。
お礼
昔からの印刷機の名残りで誤植というのですね。写真植字機という物があるとは初めて知りました。字を植えるっていう感性は、面白いですね。回答ありがとうございました。
お礼
漢字の偏や作りを別々に作らず、一つの漢字に一つの活字ってことは、一枚の新聞を刷るのにものすごい数の活字が必要となるってことですね。漢字だけでも多いのに同じ漢字(文字、記号)を複数個用意しなければならないなんて…。そうやって考えてみると、今はプリンターでスラスラ簡単に文章が印刷できるのは、本当にすごいことなんですね。新聞とかの活版印刷の印刷物って、いろいろな努力と根気の結晶だったんですね。少し見る目が変わりました。勉強になりました。ありがとうございます。