ビスマルクが制定した社会政策について教えてください！

質問

ビスマルクが制定した社会政策について教えてください！

学校の課題でビスマルクについて調べています。
大まかには把握しているのですがなるべく教科書には載っていないようなことが知りたいです。
（勿論教科書範囲でも構いません）

・現在のドイツに引き継がれているビスマルクの社会政策とは何か？

・また、現在のドイツにビスマルクがどのように影響をしているか？

この二点を知りたいです。
どうか、回答をお願い致しますｍ（－－）ｍ

回答No.3

zep19 · ベストアンサー

ご質問に完全に答えてないみたいなので再度回答致します

ビスマルクの思想や社会政策が引き継がれたかというと難しいところです

ビスマルクの保険制度は帝政時代にも補完されましたが
ヴァイマル共和国時代に保険制度を農業従事者と家事奉公人に対して拡大修正し
ビスマルク時代の保険管理組織は継承されましたが

第一次世界大戦期に生まれヴァイマル共和国時代に成長し
現代ドイツの特徴というべき企業の労使共同経営というシステムは
雇用者の企業内での無制限支配というビスマルクの意図に反するものでした

第二次世界大戦後、暫くはビスマルク時代から修正されながらも受け継がれ社会保障制度と組織を復活させましたが
1957年の新しい年金法で賃金上昇とインフレをリンクさせるという手法でビスマルク時代の保険制度と決別

当時の西ドイツは失業率1%未満という完全雇用をほぼ達成し経済成長も順調だったためそれが可能でした

ビスマルク時代から引き継がれたというのはかなり改編されましたが管理組織というところでしょうか

お礼

日が経ってしまって申し訳ありません;::

ビスマルクが制定した時と、現在ではその背景が全く異なることには、驚きました；；
自分で調べてもここまで詳しく出なかったので、
解説して頂いてとても助かりました！！

本当にありがとうございましたｍ（－－）ｍ

回答No.2

zep19

ビスマルクの時代のドイツでは労働運動とそれを支援する社会民主党が成長していました

ビスマルクはそれらを台頭を抑えるため社会主義者鎮圧法を制定する一方
労働者層の支持を取り付け無産階級の就業を妨げる障害を除去するため
先進的な保険制度を制定しました
それまで職種別の互助組織による任意加入の少額保険制度はありましたが

ビスマルクの保険制度の特徴は
・強制加入であること
・雇用主と被雇用者の拠出金によること
・国家の関与
三点です

疾病保険法(1883年)
・被雇用者は疾病基金で保障
・保険拠出金は雇用者1:被雇用者2
・診療と入院費用無料化
・管理は地域健康保険組合が行う

廃疾・老齢保険法(1889年)
・対象は長期就労不能になった労働者と69歳以上の老齢者
・保険拠出金は雇用者1:被雇用者1
・年金は国家の補助金で増額
・管理は老齢年金機関

労災保険法(1884年)は割愛します

ビスマルクは当初、保険金全額を国家の税負担とし、管理も国家により直接管理し家父長的に支配し
労働者層が国家に恩義を感じるようにしたく
社会保険金目的のためタバコ税を導入しようとしましたが
（ドイツ帝国は連邦制であったため帝国財源は間接税と各旧領邦州の拠出金によった）

保険制度の国家による完全管理を嫌うブルジョア政党優勢な帝国議会の猛反対で取下げました
（現代日本が年金を全額税負担にしようとする議論にシンクロしますね）

ビスマルクの保険制度は各国の保険制度の手本になりましたが

これを越える保険制度は20世紀になるまで出ませんでした

1911年のイギリスの国民保険法
1913年のスウェーデンの国民年金法

この制定によりようやくビスマルクの保険制度で対象から農業従事者など外れていた者に関係なく
全国民を対象に普遍的に行われた保険制度になり
ビスマルクの保険制度を越えたものになりました

長文失礼致しました

お礼

お礼が遅くなってしまってすみません；；；

一つ一つの政策に簡潔かつ分りやすいご説明ありがとうございます！
なかなか理解しづらかった、政策も一つずつきちんと理解することができました！！

本当にありがとうございますｍ（－－）ｍ

回答No.1

Spancilhills

ビスマルクの社会政策

ドイツの労働者に対して、一方では、社会主義鎮圧法により社会主義運動を弾圧をしながら、当時としては、最も完備した社会保障を行っている。

1883年労働者の医療保険法、1884年労働者の災害保険法、1889年老廃疾者保険法、

ビスマルクの影響

別れていた小さな国、プロイセン、バイエルン等を統一し、1871年ドイツ帝国を誕生させた。いろいろな社会政策を実施し、フランスのように下からの革命でなく、上からの革命をなし、同時に工業、経済を発展させてゆく。それまで、ドイツで暮らせず、多くの人がアメリカ、フランスに移民していったが、経済の成長が著しく、ドイツでも暮らせるようになった。遅れた国ドイツが、アフリカにも領土を手に入れ、大英帝国をも追い抜くようになる。英仏とも利害が衝突し、第一次世界大戦の原因ともなってゆく。