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短い作文の修正と要約
- 古い碁盤にひとりで碁石を置きながら窓の外を見る。4月なのに春寒のせいで旺然の人々が地厚なコートを着て、マフラーを巻きたりするけど、みんな賑やかだった。今日は4月の中にも特別な日だった。始業式。そう、今日は新学期が始まる日だった。
- 私はプロの囲碁の棋士になると決めました。それは高校1年生のとき出会った女の子との出来事から始まりました。彼女がひとりの囲碁部にはいるために頑張っている姿を見て、私も囲碁を続けることに決めたのです。
- 彼女との付き合いは一時的ではなく、彼女のおかげで再び碁石を握ることができ、プロの棋士になる夢も持つようになりました。しかし、卒業式の日に私は彼女への恋慕の情を自覚しましたが、すでに彼女は大学進学のために卒業してしまいました。この部室で彼女との思い出を思い出しながら、誰かがノックをしました。
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古い碁盤(ごばん)にひとりで碁石(ごいし)を並べながら窓の外を見る。4月なのに春寒(はるさむ)のせいで大勢の人々が厚手なコートを着て、マフラーを巻いて、賑やかに往来していた。今日は4月の中でも特別な日だった。始業式。そう、今日は新学期が始まる日だ。窓の外の生徒たちを見ていると始業式の季節が実感できた。 私は今年高校3年生になった受験生であり、囲碁部員でもある。ここは囲碁部の部室。 『私はプロの囲碁の棋士(?)になる。』 そう心に決めたのも遡(さかのぼ)れば、高校1年生のある出会いからだった。そのとき私は入学したばかりだった。 家の帰りの途中、廊下の曲がり角で碁石を込めた木箱(箱)を抱えている女の子とぶつかり、木箱が床に落ちてしまった。リボンのネクタイを見ると2年生だと分かった。ごめんなさいを言いながら、散乱した碁石を拾った。割れた碁石もあったけれど、触るとケガをするのではないかとも思ったが、自分のせいでこうなったのだからと構わず拾った。全部拾い終わったあと、彼女の手に赤い血が滲んでいた。その瞬間、私の手であればと思った。これは明らかに私のせいだと思い、女の子を保険室に連れて行った。絆創膏をつけたあと、彼女にもう一度ごめんなさいと言った。彼女は平気だと言ってくれた。それよりも「あなたさえよければ私ひとりの囲碁部にはいてください」と言われた。 私は以前に少し囲碁を学んだことがあったため、初心者のわりに囲碁がなかなか上手だった。囲碁部にはいろいろな学生の出入りが忙しかった。せっかく友達になっても、みんなすぐ飽きてしまい囲碁部をやめていった。さびしい毎日。しかし最後には結局、わたしもやめたくなってしまった。友達との別れを繰り返すうち、わたしも囲碁から心が離れていった。 だけど彼女のわたしを引きとめるふるえた声、せつない瞳を見るとこと辞めることができなかった。私が頷(うなず)いた時の彼女の笑顔は一生忘れられない。 それから彼女とふたりきりで毎日碁を打った。彼女は私よりも上手な高段者(こうだんしゃ)だった。私は一度も彼女に勝てなかった。だけどそれはどうでもいいのだ。彼女との付き合いは一時的ではなかった。彼女のおかげで再び碁石を握られるようになった。プロの棋士になるという夢も持てた。彼女とのキズナは単なる友情だけではない。彼女こそ私のすべて。そう考えたころ、彼女の卒業の数日前。私は彼女への恋慕の情を自覚した。だけどもう間に合わなかった。彼女は卒業し、都会の大学に進学するだろう。 彼女の卒業当日、彼女は笑っていた。その笑顔を見ると涙が出そうだったけど、泣くことはできない。笑顔で別れよう。そう思った。やがてさよらなを告げた。 静かなの部室、この部室はわたしひとりには広すぎた。だけどこの部室は彼女との思い出の空間。苦い初恋に思い巡らせ、懐かしい彼女の顔を心に描いた瞬間、ドアを誰かがノックをした。 いい文章ですね。感動しました。