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高校化学 理想気体について

高校化学 理想気体について http://www7a.biglobe.ne.jp/~dn_labo/chem/04_shizuokakennritsu_m.pdf 静岡県立大学の理想気体の入試問題で、問3(4)の解答がe となる理由がわかりません。 理想気体のPv/nRTと圧力Pに関するグラフはよくあるですが、 理想気体のPv/nRTと絶対温度Tに関するグラフで悩んでいます。 水素(沸点ー253℃ 標準状態1モルの体積22.424リットル)の pv/nRT(Y軸)、T(X軸)のグラフについて。 絶対温度が下がると、水素のpv/nRTは、分母が減少し、単調減少後に理想気体1.00 に近づく気がします。 なぜ、1.00より下の状態から、単調増加後に1.00に近づくのでしょうか・・・。

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  • Saturn5
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回答No.1

PV/nRTの値は理想気体では常に1.0になりますが、 実在気体ではやや異なった値になります。 (1)分子間力のため、Vが小さくなる (2)分子の排除体積のためVが大きくなる の2種類の理由があり、どちらも分子が接近したときに影響が大きく なりますので、分子量が大きい気体で低温・高圧の場合は PV/nRTが1から大きくずれることになります。 図1の左側でPV/nRTが1よりも小さいのは(1)の影響ですが、 H2は分子量が小さいのであまり分子間力の影響は受けません。 また右側で全てPV/nRTが大きくなるのは高圧で、分子間の スキマが無くなり、(2)の影響が大きくなるのでPV/nRTが 大きくなっていくのです。 >絶対温度が下がると、水素のpv/nRTは、分母が減少し、単調減少後に >理想気体1.00に近づく... 理想気体ではTが小さくなると比例してVも小さくなりますから、 PV/nRTの値は変わりません。実在気体では、Tが小さくなると 分子間が接近するため、分子間力が大きくなり(1)の理由でVはTに 比例した値(理論値)よりも更に小さくなります。逆に高温にすると、 分子間が離れるため、分子間力と排除体積は無視できるようになり、 どんな気体でもPV/nRTは1に近づきます。 水素は沸点が-253℃、二酸化炭素は-78℃なので、それ以下の 温度では液化によりVが急激に小さくなります。図2のグラフの 左側が急に小さくなっているのはそれが原因で、そのポイントがH2は 左側(-253℃)に、CO2はやや右側(-78℃)にあるのです。 ここから温度を上げていくと分子間が離れるため、PV/nRtが1に 近づいていきますが、H2の場合は0℃の体積が理想気体よりも大きい ので、最終的なPV/nRTは1よりも少し大きくなります。CO2は 0℃の体積が理想気体よりも少し小さいので、最終的なPV/nRTは 1よりも少し小さくなります。

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