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LC/MS
LC/MSのESIにネガティブイオンモードとポジティブイオンモードがありますが、この違いは何なのでしょうか? また、生体組織中のエストラジオールやテストステロンを測定しようと思うのですが、文献ではネガティブイオンモードで測定しているものを多く見ました。この理由についても教えていただきたいと思います。 どなたかよろしくお願い致します。
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> この違いは何なのでしょうか? 【ネガティブイオンモード】 ネガティブイオン(負イオン)を検出する。 OH や COOH 等のアニオンを作りやすい官能基がある時に感度が高くなる。 負イオンは正イオンよりもでき難いため,イオン強度は弱くなる。ただし,バックグラウンドノイズがそれ以上に弱くなるため,トータルでの感度は高くなる。 【ポジティブイオンモード】 ポジティブイオン(正イオン)を検出する。 NH2 等の カチオンを作りやすい官能基がある時に感度が高くなる。ただし,CO や OH 等でもプロトン化が起こるため,殆どの有機化合物で測定できる。 上記の事から,正イオンはでき易いのでイオン強度が強く感度は高い。ただし,バックグラウンドノイズもで易い点に注意が必要である。 > この理由についても教えていただきたいと思います。 上に述べた事ですね。それら化合物からネガティブイオンが生成し,そのネガティブイオンを測定する方が高感度で測定できるからです。 詳しくは,多数の成書がでていますので,図書館ででも探してお読み下さい。