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誤訳をなくすには?
翻訳は反逆、とか誰か言ったそうですが、意訳で文脈通じさせてしまうのも怖いものです。翻訳が専門と違いますので、ミスはあまり気にしていませんが、それでも言語には興味持っていますので誤訳は嫌なものです。 Time flies like an arrow.を「時蠅矢が好きです」などと翻訳ソフトが以前訳したそうです。今のはそんなことはないかもしれませんが、これは主語や動詞がどれかの読み取りエラーから来ています。こうした文法上、文の構造上の誤訳についてどうしたら誤訳を最低限にできるか、またいつ犯してしまうのか教えてください。 言語はカテゴリー上、英語で和訳とします。
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- CrackerBox
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■補足ありがとうございました。 ■読ませて頂いて改めて思い出したことですが、和文もそうであるように英文にも悪文は結構多い、ということです。「どうしたら誤訳を無くせるか」との問題には答えになってないかも知れません。でも意味が素直に取れないような構文については、誤訳の原因は訳者の責任だけでなく「元々悪文!」という評価が当てはまることも多いかもしれません。 ■米英の違いもそうですが、新聞記事などにおける構文の取り方などは英国の方が素直なものが多いような気が致します。米国の新聞より日本人には読みやすいのでは? ■過去に暫く米国に居ましたが、New York Timesの記事でも書き手によって結構幅がありました。さらにNew York Post(これはどちらかというとクオリティーペーパーとは言いがたいですが)になるとちょっと集中してないと何を言ってるのかぼやけてしまうぐらいクセがあるように感じられました。 ■最後にお示しの例(1)についてですが、that節が重なっている複々文ですよね。thatが重なって鬱陶しいですが、このthatは新聞の定例的な表現、ということでこれはこれで良いのでは。 ■翻訳に携わっておられる諸賢のご意見、私も聞いて見たいと思うところです。
- CrackerBox
- ベストアンサー率62% (23/37)
■いつもご回答を拝見してます。circle314さんクラスの方から出ているご質問ですので、求めておられるような回答をするには深い洞察が必要だと思うし、私如きが出る幕じゃないかも知れませんが… ■個人的には誤訳のパターンに多いのは「文脈に対する思い込みに基く解釈」に尽きるのではないかと思います。その結果キーワードの正しい解釈が全くできないため惨めな結果になっている、というパターン。で、自分への諌めとしても解釈に変な予断が無いようにすることを心がけてます。 ■お尋ねのポイントは文の構造上の誤訳ということですが、やはり『文法が本来許さないような意味を思いこみで与えてしまう』ということかと思います。文法には忠実に、ということに尽きるんでしょうか? ■翻訳に関する考察としてはやはり別宮貞徳さんの一連の著作がとても興味深いですね。きっとお読みになったことがあると思います。「後で通して読み返して見てその箇所だけ何だかよく分からない」というような箇所は間違い無く誤訳だ、というのが氏の主張のエッセンスですね。 ■文の構造という高級な間違いではないですが、個人的には歌のタイトル"We are all alone."を「みんなひとりぼっち」とやらかしてしまった例がとても気に入っています。何だかニヤけて来ちゃいます(笑) ■circle314さんの問題意識の出所にはとても興味を覚えました。宜しければ折返しもう少しお話いただければ、と思います。
補足
きっと頓珍漢な(とんちんかん、ってこんな漢字書くのですね。IMEに<m(__)m>)回答ばかりで恥ずかしいしだいです。私のような質問にお時間割いていただきありがとうございます。書いてから、一般的過ぎる質問かなあって反省していました。補足要求と言うことですが、私の意見でなく、皆さんのご意見をお聞きしたかったのです。この質問は最近、誤訳するケースが多いのでそのことが気になってこんな愚問をしてしまいました。 そこで、私の質問は漠然としているようなので次の点にポイントを絞りたいです。 「文法には忠実に」 以下はニューヨークタイムズ紙(http://www.nytimes.com/は無料ですが閲覧には登録必須)の2003年7月10日からのサイトからの記事です。すべては引用できませんので、可能な方で興味ある方は原文をご覧ください。todayの次のthatはいるでしょうか。記者はきっと文章の達人のはずです。でも、文法に忠実に解釈しますと、どうなるのでしょう。個人的にはこのthatは不要だと思います。文法的にどう解釈したらいいのでしょうか。 ------------------------------------------------- Hubble Telescope Detects Planet Formed 13 Billion Years Ago By JOHN NOBLE WILFORD 1."Astronomers reported today that measurements showing that a giant gaseous object, orbiting a pair of burned-out stars, is the most distant and oldest planet known in the universe." 2."The observations challenged a widely held view among astrophysicists that planets could not have formed that early because the universe had yet to generate the enough heavy elements as raw material needed to make them." ------------------------------------------------- 原文が文法的との前提で忠実に訳してしまいますとおかしくなることもありえます。1と2は少し離れて書かれています。2のthat earlyのthatは副詞的な働きをしています。 「そんなに早く」=so early このthatを接続詞とか関係代名詞などと考えてしまいますと、きっと変な日本語になるものと思っています。文の構造をきちんと理解していれば、このような誤訳に相当することはしないことでしょう。 文法にこだわりすぎるのもよいとは思いませんが、私がこれまでに回答した中でも回答しないロム中にでも文の構造を把握しないでなんとなく訳しているケースはあります。英訳にもこれは言えることです。 文法的にわからないことがあれば、勝手に意訳する傾向があります。言語は文法って言う人も居ます。文法があるから、今まで聞いたことがない文でも理解でき、また発言できるのです。 誤訳がすべて文法からくるものとはいいませんが、一部には違いないでしょう。文化的なこともきっと関与あることでしょう。 誤訳とわかっている段階では、もうその文は誤訳でないのでしょうか。誤訳とは何かっていう問いに、誤訳とは誤訳とわかっていないこと、っての答えも可能です。指摘されてその訳語をおかしく思う、その時点で誤訳ではないかと思うのです。だから、個人が自力で誤訳と思うのはよほどでない限りないかもしれません。少なくとも私の独力では思わないことが多いです。 以前にOnly one out of five people exercise(s) for more than 30 minutes each day of the week. に似た一文がありました。少し前と都合で変えました。 今、訳すと「5人のうちで一人しか常日頃から30分以上運動していません。」 とかにするかもしれませんが、1週間後には訳が変っているかもしれません。訳し終わった訳が最終の適訳とは限りません。誤訳であり続けるのです。私はそう思っています。この文は多くの方に構文解析が難しかったようです。これは構文上の誤訳の代表でしょう。 海外生活が長いからその人の訳が正確だとか、バイリンガルだからとか、翻訳を専門にしているからとか、英語が専門だからとか、英語の学習時間が長いからとか、すべて誤訳とは関係ないとは思いますが、その人がそのことに執着していれば、文法以外のこのような要素が誤訳を招くことになるかもしれません。 誤訳をなくすことはできないかもしれませんが、きっと原文と日本語との翻訳を私にはできませんが、少なくできる人がうらやましいです。誤訳をなくすコツをご教授ください。 何か私の考えばかりですね。すいませんでした。 長文乱文、余計でえらそうな発言、ご了承ください。
お礼
再度、CrackerBoxさんに感謝いたします。 今後ともよろしくお願いいたします。
補足
ご回答・ご意見ありがとうございます。CrackerBoxさんの回答を読んでいまして、次の点が思い浮かびました。[順不同] 1.原文の作者にわからない点を尋ねる。 2.原文のジャンルが専門性高い場合、専門家に聞ける状況作りしたり専門書で勉強する。 3.逆に専門性が高い場合、やらない。(できる場合想定) 4.得意分野のみ引き受ける。(できる場合想定)←3と意味同じ? 5.訳を人に見てもらう。(できる場合想定) 6.訳してある訳の見直し(時間が空くほどベターで、できる場合想定) 7.誤訳は起きるものと諦める(あまり誤訳を気にしていたら精神衛生上よくない?) 無理やりラッキー7にした気もしますが、いかがなものでしょうか。翻訳本業の人はきっと翻訳文法とか勉強しておられるのでしょうか。詳細は知りませんが、聞いたことがあります。ここではいわゆる翻訳作業に限らず、単に英語から日本語、日本語から英語と訳す作業でその過程で誤訳をどう減らすかを考えています。特に、英文の文構造の分析エラーを取り上げていますが、誤訳は文法以外にも上記のほかにもいろいろ関与していると思います。誤訳をなくすことができるかはわかりませんが、少なくとも減らす努力はできるはずです。直訳か意訳か、名訳とは何か、などは誤訳の問いにはよく出てきます。逐語訳、特に後ろから訳すやり方か、前から訳していく方法、なども訳出では何かと問題になります。 個人的には自分の勉強のためにも専門とか無視して、いろいろな質問に回答することが多いです。誤訳をやると逆に勉強になります。締め切った(またはしていない)回答を見たり、ただロムしている質問を自分だったら今こう訳すだろうと言うのもあります。 残念ながら、新聞英語とかには詳しくありませんし、英米の違いにも不慣れですので、指摘されてなるほどと思いました。一つだけ思うことがあります。あのthatって、私が下の補足中にしているミスと似た感じの編集中のミスプリ・誤植かもしれませんね。 最後に、私もそう思います。英訳の誤訳もよくありますね。最近ではスペルチェッカーも進化して、文法もチェックしたりすると思いますが、そうしたものに頼るとしましても最近では「使える英語」を重視し、文法を学習することが少なくなっていることも誤訳が多いことの原因の一つかも知れません。 では、今回も自己主張型でしたね。 きっとあとから読み直すと、後悔いっぱいの文章になっているかもしれません。 失言などご勘弁ください。