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先進国が途上国を喰い物にして、先進国の豊かさを守っている?
- 先進国が途上国を利用して豊かさを守っているという問題について、番組で取り上げられた事例がある。
- 途上国の地主が外国の企業から多額のお金を受け取り土地を売却したが、その金額は生計を立てるのに足りず結局困窮する結果となった。
- この問題については池上彰さんの古い番組や「世界一受けたい授業」などで詳しく取り上げられている可能性がある。
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「先進国が途上国を喰い物にしている」という考え方は当然、ラテンアメリカや中近東など途上国で力があります。先進国にとっては都合の悪い考え方ですから、それを否定することは御用学者の重要な仕事です。開発経済学(参考 URL)の他、経済発展論、経済成長論などでも扱うことがありますので、検索してみてください。 日本は先進国側にいますから、大概の論説は欧米で主流の主張である「先進国は途上国の発展を助けているのであって、喰い物にしてるなんて大嘘」に沿ったものです。解説も「先進国が途上国を喰い物にしているという考え方もあるけど、どうよ?」程度の、腰の引けたものがほとんどです。 「先進国が途上国を喰い物にしている」という主張をしたラテンアメリカの有名な経済学者としては、アルゼンチンのラウル・プレビシュ http://en.wikipedia.org/wiki/Ra%C3%BAl_Prebisch やブラジルのセルソ・フルタード http://en.wikipedia.org/wiki/Celso_Furtado がいて、両者とも故人です。現時点では、どちらも日本語 Wikipedia には紹介すらされていません。彼らは「途上国は発展途上にあるわけではなく、先進国に喰い物にされ続けている限り、永遠に先進国にはなれない」と言います。途上国なんて、まやかしの呼び方だ、と言うわけです。 プレビシュやフルタードの考え方は、よく構造主義経済学と呼ばれます。途上国の後進性には構造的な理由があるとするからです。(構造主義経済学が出現したのは哲学の構造主義が流行する前ですので、哲学の構造主義とは、おそらく無関係です。) 私はブラジルの国立研究機関で経済学の手ほどきを受けました。その当時ブラジルは、アメリカの援助で成立した軍事独裁政権のもとにありました。だからフルタードの説は危険思想で、触れもしませんでした。このようにラテンアメリカでは、先進国側に立つ大地主および軍部と、いわゆるポピュリズム政権との対立の中で、「先進国が途上国を喰い物にしている」という考え方は生々しく政治に直結しています。
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- katsuragii
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そういうことはあるんじゃないでしょうか. 安い価格で買い叩いて,中国産のものが100円ショップで売られています. 私たちが100円という気にもならない値段でジュースから果ては雑貨まで手に入れられるのは,海外から無料同然のものが入ってきているからです. ベトナム,インドネシア,フィリピン,インドなどの国の製品が日本では実現できないほどの値段で輸入され,私たちは簡単にそういうものを手に入れることができています. こういう考え方をマルクス経済学の「世界システム論」といいます.あるいはより広く「従属論」といいます. 私はマルキストではないので詳しい説明は省きますが,ネットで調べるなどされたらいいと思います. 簡単に言えば,低開発国(途上国)の上に開発国(先進国)は成り立っているということでしょう.そこで先進国は途上国を収奪しているというお決まりのマルクス的考え方です.
お礼
ありがとうございます。 どちらかというと、具体例を(特に日本がかかわる事例)が知りたかったのですが、 マルクスから勉強しないといけないという事実に驚いてしまいました。
- tanuki4u
- ベストアンサー率33% (2764/8360)
大枠で言うとフェアトレードの話の中での説明のような気がする。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E6%AD%A3%E5%8F%96%E5%BC%95
お礼
ありがとうございます。 ご指摘いただいたところの分野でした。 もっと勉強していきたいと思います。
お礼
お礼が遅くなりもうしわけありません。 ありがとうございます。 大変勉強になりました。 英訳するのが凄い時間かかりましたが、自分の知りたかったことを知れたような気がします。