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先進国と途上国における関係
戦後、先進国の援助活動は確かに行われていると思いますが、未だにその効果が現れているとは思えません。双方に問題が有ると思いますが、それぞれどのような原因が有ると思いますか?是非、御意見をお聞かせ下さい!
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- eroero1919
- ベストアンサー率27% (3007/11113)
かつての日本のODAに否定的に思える見解をみせる方もいますが、確かにかつての日本は何の産業もないような国に巨大なダムと水力発電所を作ったりしていました。もちろん、現地ではそんなものを建設する技術も能力もありませんから、実質的な工事は日本のゼネコンが請け負っていたりしたのです。ま、それが日本の中でお金をぐるぐる回しているだけだと批判もされたんですね。何しろその国には産業が何もありませんから。 ところが、時代が進みその国が産業を興そうという段階になります。工場を建設し、順調に稼動するためには大量の工業用水と大量で安定した電力供給が欠かせません。ここにきて日本のODAの「本当の意味」が発揮されるようになりました。今まで無意味だったダムと発電所が非常に重要になったのです。思いっきり日本政府の肩を持てば、国の復興にはインフラの整備は不可欠だということを日本は戦後の復興からよく知っていたということですね。 さて、日本のODAがどれだけ役に立ったかどうかはさておき、現在日本を除くアジア諸国は成長段階となっています。何が起きているかというと、安いコストで生産して、高い消費能力を持つ日本に輸出しているのです。日本では、コスト競争で太刀打ちできないので安いアジア製品に押されて工場が閉鎖されたりします。現在、特に地方では産業が育たず相変わらず深刻な不況にあえいでいる街が多くあります。 いつかどこかのアジアの国が大きく成長し、日本の伝統あるメーカーが倒産したり、有名なビルが買われてしまうかもしれませんね。かつて日本がアメリカにしたように。ジャパン・アズ・ナンバーワン。そんな時代もあったねといつか話せる日は来るんでしょうかね。
- animex
- ベストアンサー率34% (30/88)
基本的には現地の情勢が不安定と言うのが一番大きいでしょう。 例えば資源のある国だと一部の独裁者が資源の利権を使い圧倒的な富を得て、殆どの人は貧困になる。 資源のない国では民族やら部族、宗教間での抗争があり国として全くまとまらない。 そもそも今の途上国の殆どは戦争の時欧米に勝手に国境を引かれてしまった国々ですから、一致団結しろと言っても不可能なのは明らかです。 人材を育成しないといけないなんて事は援助する側も援助される側もわかりきった事で、大学が建ち、外国に留学生を大量に送り込んでも、結局その人材を使えない、有能な人材は欧米諸国に行ってしまう。と言う状況です。 これは援助される側の国が先進的な国として体裁をなしてないからです。 利権におぼれた独裁のコネ優先の社会で、共産主義が色濃く残った資本主義を受け入れきれない社会で、国内紛争の続く情勢で、どんないい人材を作っても扱いきれずに外国に逃げられてしまうのです。 実際に資本主義を実質受け入れた中国やインド、多くの経済援助を受け社会体制を整えてきた東アジアは途上国から脱すべくどんどん成長してきているのが現状です。 未だに成長軌道にすら乗れずに貧困に苦しむ国は、世界がどんなに頑張って援助しても発展させるのは「無理」と言ってしまってもいいと思います。 先進国としては途上国が発展してもらっては困ると言うのも大きいです。 単純に、日本人と同じ生活を人類みんながしたら地球が4個いる、アメリカ人と同じだと7個いる、と言われますよね。 つまり今の生活は貧困に苦しむ人が億単位でいるからこそ成立するものであって、中国のごとく世界中の国が発展してくると困ります。 中国が発展するだけでも既に困り物なわけですがね。 結局の所、根本的には先進国は途上国の発展を抑え付けなければいけないので、「援助」なんてのに効果を求めるのがナンセンスだと思います。 当然瞬間的な効果は生まれますが、国の発展となると別です。 結局は援助される側が国内紛争など解決し社会体制を整え資本主義を受け入れれば、嫌でも貧困からは脱出する事になると思います。 それが出来ないならどんな援助も無意味でしょう。
- trajaa
- ベストアンサー率22% (2662/11921)
先方のニーズに合ってない援助をしても無駄。 例えば、発電用ダムを造ったけど、送電網が未整備とか ハードを整備してもメンテ能力が無ければ無駄。 例えば、道路のアスファルト整備はしたが、補修の技術や資機材が無く数年後には跡形もなしとか 箱物を作っても、人材やノウハウが無ければ無駄。 例えば、病院を作って最新の医療機器を設置したが、マニュアルが日本語しか無くて使いこなせなかったり、誤使用で故障しても修理できなかったり 他にも、現地の有力者の意向に従って事業を行うために 目先の問題解決に偏ったり、資金が賄賂などで消えてしまったり 事業を受注するのが日本企業なので、ノウハウが現地に残らない。 など、誰の為の援助活動か?が置き去りにされているのも一因かと。 まあ、現地側にも問題が無いとは言いませんが
- vaio09
- ベストアンサー率37% (756/2018)
最近もニュースがありましたが、ODAでばら撒いた大金が、ほとんど正規の用途に使われずに使途不明になるケースが多いとか。 日本のODA(政府開発援助)、現状と課題 http://allabout.co.jp/career/politicsabc/subject/msubsub_017.htm にもありますが「援助の質」が一切考慮されていないのが現状です。 お金を渡しておしまい、ではなく、もっと考慮して欲しいところです。 どこかで搾取しているヒトがいるのでしょうが、北朝鮮への米支援と同じですね。
- kasutori
- ベストアンサー率26% (308/1163)
例えば、日本。日本が東南アジアを中心に政府開発援助で工場などを造ります。でも、そういった工場を使い続けると、ガタが来ます。そのガタを治す技術がない為に、結局は使えなくなるってのがあるそうです。日本が海外で援助したモノで一番使えたのは大八車や猫車だったという話がある位です。政府開発援助ってのは、自国の企業がその国へ進出する足がかりにしかなっていないという現状がありました。 また、最近ですが、日本の援助で作った発電所を他国の企業に売りつけた国があります。全く機能してないですね。その為に10年前から見直しが為されています。ODA大綱って奴ですね。国民の税金を湯水の様に使って、それで成果が出なきゃダメでしょって考えになったみたいです。 一番必要なのは人材教育です。人間開発(ヒューマン・デベロップメント)と言いますが、インフラが整ったら、それを維持するのは現地に居る人間です。教育設備の充実・安価の海外留学推進などを柱にしているそうですよ。 今、中国から日本企業が撤退が始まっているそうです。確かに中国の規模と物価安は魅力でしたが、働いている人の教育。というかモラルが全くなっていない為、生産性が悪いそうです。なんとも難しいですね。
お礼
貴重な御意見有難うございました、援助する側が見返りのようなものを求めているという話しも聞きますし、今の状況では解決するはずもありませんよね。一人一人が、色々な事を考え直すべき時期なのかもしれないですね。