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シューマンの作品名についての質問
- シューマンの作品名についての疑問について解説します。
- シューマンが恋人との交際が反対された期間に作られた作品についての情報をまとめています。
- シューマンの作品名の解釈について混乱している状況についてお伝えします。
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こんにちは。 幻想曲Op.17とピアノ・ソナタ第1番Op.11嬰ヘ短調で良いと思います。(この場合英語表記のようですが,シューマンの作品は普通Fantasie,Sonate,fis-mollのようなドイツ語表記だと思いますが…)但し,#1さまのご回答の通りピアノ・ソナタ第1番は着想が1832~1833年,完成が1835年です。私はクララとの交際を反対されたのが1836年と認識していますが(100%の自信はないですけど)それでも交際を反対される以前に作曲された作品のはずですね。それに加え,この作品には第3番のピアノ・ソナタのような『クララの影』がなく,シューマン自身を象徴する『フロレスタンとオイゼビュウス』が初版では著作者として印刷されていたらしいですね。 ピアノ・ソナタに関して言えば,第3番Op.14ヘ短調がクララとの交際を禁じられていた時期のシューマンの作品…という認識が私の場合強いです。 この作品は1835~1836年に作曲されたものですが,曲の冒頭から『クララ~!』とシューマンが叫んでいるかのような?作品で,クララの作曲したロマンスを主題に用いた第3楽章に重点が置かれており,この冒頭の動機によって曲全体が関連づけられています。第1楽章第1主題はクララの動機に基づくものですし,第2楽章スケルツォもクララの動機に基づく下降形の主楽想で始まります。 第3楽章は『クララ・ヴィークのアンダンティーノ』とその4つの変奏曲で構成されており,ある評論家は『クララの父に交際を禁じられていたシューマンの,彼女への熱い想いを感じさせる』と,この第3楽章を評しています。 この他,シューマンがクララと交際を禁じられていた辛い時期に作曲された作品として,#1さまのおっしゃる通り『幻想曲』『幻想小曲集』『クライスレリアーナ』『子供の情景』などの傑作があります。 という訳で ピアノ・ソナタ第1番が何故,交際を禁じられていた時期に書かれた作品として扱われていたかは解りませんが,年代や作風から考えれば このように推測できるのではないかな…と思います。 ご参考まで♪
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- SPS700
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シューマンの作品は、次の表で調べました。 http://www.classical.net/music/composer/works/schumann/ ”f sharp minor sonata”は、おっしゃる通り「ピアノ・ソナタ第1番、嬰ヘ短調」で作品番号11、1833-5の作曲です。 Fantasy 「幻想曲」は、作品番号17番で、1836年の作品です。 シューマンがクララの父親に話をして断られたのは、1837年です。従って「ピアノ・ソナタ1番」がその前に作られたのは事実です。 1837年前後の作品には 「ピアノ・ソナタ第3番、ヘ短調」作品番号14番(1835-6、1853改訂) 「ピアノ・ソナタ第2番、ト短調」作品番号22番(1835-8) Fantasiestuecke「幻想小曲集」作品番号12番(1837) Kinderszenen「子供の情景」作品番号15番 (1838) Kreisleriana 「クライスレリアーナ」作品番号16番(1838) があります。1839年にはクララと結婚していますから、「辛い時期」は上の5曲で終わったのでしょう。曲の邦訳には下記を参照しました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3
お礼
早速の回答をありがとうございました。 交際を禁止されたのは1836年で 結婚は1840年と思っていましたが、 別の説もあるのでしょうか。 とりあえず曲名がわかりホッとしています。 お礼が遅くなってすみませんでした。
お礼
詳しい解説まで、ありがとうございます! 本当に助かりました! 交際を禁止された時期は、 私も調べた限りでは 1836年との認識で同じです。 作曲された時期が 「交際を禁止されていた辛い時期」と 書かれたものを目にしてしまい、 曲のタイトルに自信がなかったのですが、 はっきりして納得できました。 お礼が遅くなってすみません