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業務純益と預金残高のちがい
銀行に関しての本を読んでいますが 業務純益と預金残高のちがいってなんでしょうか。 業務純益は、会社でいう粗利益・・・ なにかの利ざやでもうけたお金 預金残高とは文字どおり企業や個人の預金 の今ある総額ということだと思いますが 預金は、粗利にはならないのですか。
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どこまで細かいところをお知りになりたいかにもよりますが…。 銀行決算での業務純益は、普通の企業で言うところの粗利益とはかなり違うものです。普通の企業の粗利益に相当するものとして、銀行の決算には、業務粗利益というものがあります。業務純益は、それから人件費・物件費などの経費を差し引いたものです。預金の受け入れや債券の発行等で調達してきた資金を、貸付等で運用して得られる利鞘は、業務粗利益の大部分を占めている「資金運用収支」になります。 業務純益は、銀行本来の業務から得られた利益を示すものとして、一般企業で言う「営業利益」に近いものとして扱われる事が多いようです。(参考URLの前の方の「営業利益項目名」をご覧下さい。) 業務純益のより詳しい事がお知りになりたければ、全銀協のHP(参考URLの後の方)にリンクがある「損益計算書とは」(pdfファイル)をご覧下さい。 それから、B/S(=貸借対照表)項目と、P/L(=損益計算書)項目の違いを知っておくといいと思います。B/Sとは、『ある瞬間』に、誰からどんな風に金を借りているか、借りた金を使ってどんなものを持っているか、を示すものです。一方、P/Lとは『一定期間内』に発生した収入と支払を示すものです。預金自体は、預金者から借りている金ですから、B/S項目です。預金利息は、預金から発生した、一定期間(一日なり1年間なり)の支払なのでP/L項目です。(例えば)1年分のP/Lから出てくる利益の額だけ、B/S上の株主資本(=株主から借りている金と思えばよい)が1年前と比べて増える、という点に於いて、B/SとP/Lはつながります。業務純益と、預金残高の決定的な違いは、P/L項目とB/S項目の違い、って事になると思います。 預金利息とその預金を運用して得られる利息収入(いずれもP/L項目)の差額が、業務純益(P/L項目)を構成する一要素、というのは既に他の方が回答されたとおりです。
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#1の追加です。 >預金自体は原価みたいなものなのですね・・・・ 預金は原価とは違います。 原価は、販売業では仕入れたもので、一旦、自分の所有物になり、売却して、購入者のものになります。 預金は預かっているもので、預金者からの求めで返還する必要がありますから預り金です。 この預金を預かっている間に、他人に貸し出すことで、利息を受取ります。 この、預金者に支払う預金利息と、貸出先から受け取る利息との差額が、銀行の業務利益になります。
お礼
なるほどーーー 銀行の純利益とは、 ●貸した金利 - 預かった金利 = 業務純益 なのですね!! kyaezawaさん ありがとうございました。
ご質問の通りです。 業務純益は、会社でいう粗利益で、なにかの利ざやでもうけたお金 。 預金残高とは文字どおり企業や個人の預金。 預金残高は、預金者から預かっているもので、利益にはなりません。 その預金を貸し付け等で運用した結果の利息収入などが利益になります。
お礼
回答ありがとうございました。 預金自体は原価みたいなものなのですね・・・・
お礼
とても詳しい解説ありがとうございます。 確かにP/LとB/Sは知っといたほうがいいですね。 サイトもよさそうなサイトですね。 ありがとうございました。