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川端康成の「伊豆の踊り子」について教えていただきたいことがあります。
川端康成の「伊豆の踊り子」について教えていただきたいことがあります。 夜明けに踊り子に会った主人公が、その顔に「昨夜の化粧が残っている」ことに感動するシーンがあります。 これは、どういう意味で感動なのでしょうでしょうか? 何かエロティックな意味が隠されているのでしょうか? 教えていただければ幸いです。
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おそらく厳密には「唇と眦の紅が少しにじんでいた」ことが「私の胸を染めた」のではないかと思われます。 つまり、仕事をしている時と同じように化粧をしていながら、それが少し崩れているところに、隙というか無防備さというか、プライベートな一面を見た気になった、ということでしょう。より親しくなったような気がしたわけです。 ちなみに、これはラストの方にある「眦の紅が怒っているかのような顔に幼い凛々しさを与えていた」と対比されます。 あのときは無防備で、なんとなく親近感を与えていた眦の紅が、この時はもはや無くなってしまっているわけですね。
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noname#115524
回答No.1
そのシーンは良くおぼえていないですが、川端康成の小説でエロを読まなかったら何を読んでるのかという感じですね。 肉感的というのとは少し違うけれども主要なテーマだと思います。 身体芸術の世界でのファンタジーと現実の存在としての少女という、重っていなかったもの、観客としての思い入れが現実の生身の少女の身体に重なって行くような、そういう芸能特有の感覚が他の作品でも繰り返し取り上げられているように思います。 「女芸人が、遊び人的な自分と…」というお話が他にもありますよね。 川端康成は浅草のレビューが大好きだったそうで、大衆芸能や風俗(と自分の幻想)というのも、モチーフ・モチベーションの芯としてひとつあるように思います。
質問者
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お礼
ありがとうございます! モヤモヤが晴れました。