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蛍の短歌
「あこがれいづる 魂かとぞみる」の上の句を教えてください。
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伏拝王子にまつわる伝説として熊野詣の和泉式部の有名な歌ですね。 もの思へば 沢のほたるもわが身より あくがれ出づるたまかとぞ見る (巻二十 雑六神祇 1162) 思い悩んでいると、沢を飛ぶ螢の光も我が身から抜け出た魂かと見える。 この歌に対して、神様からの返歌があったそうです。貴船明神の歌です。 奥山に たぎりておつる滝つ瀬の たまちる許(ばかり)ものな思ひそ (巻二十 雑六神祇 1163) 奥山に滾り落ちる滝の瀬の水の玉、そのように魂が散るほど思いつめるなよ それで夫の愛を取り戻すことが出来た伝説の歌でね。 田辺聖子は【古典の森ヘ】集英社の中で 男に捨てられて、気が沈んでいるとき、 飛び交うホタルを見てつくった歌で、優婉な歌で、 それでいて凄艶な、ぞくぞくとするような色っぽさのある 歌だと評を書いています。
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- minatouri
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回答No.1
物おもへば 沢の蛍も 我が身より あくがれいづる 魂(たま)かとぞみる 和泉式部の歌で,「男に忘られて侍りける頃、貴船(きぶね)に参りて、御手洗(みたらし)川にほたるのとび侍りしを見て」とあります. 後拾遺和歌集に収録されています.