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世説新語 書き下しについて
再読文字が二つ繋がっているため、以下の書き下し方が分かりません。 分かる方がいらっしゃいましたら、教えていただけると嬉しいです。 猶当無一豪可論 ちなみに世説新語第三十一忿狷篇の一文になります。 調べても分からなかったのでよろしくお願いします。
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No.1です。 王右軍聞きて大いに笑ひて曰く、「安期をして此の性有らしむとも、猶ほ當に一豪の論ずべきこと無かるべし。況んや藍田をや」と。 でした。(明治書院・新釈漢文大系『世説新語 下』) (お分かりだと思いますが、「當」は「当」の旧字体です。) 巻数・編名を書いて下さっていたので、すぐに調べられました。 こういう配慮をしてくださる質問者ばかりだといいのですが……。 なお、筑摩書房の高校用教科書『古典』も、「当」になってはいましたが同じ読みです。 文法的には、再読文字と使役形、それに抑揚形がポイントですね。 「安期」は王藍田の父親。「名声徳望があった」とのことです。 ちなみに筑摩の『古典』には「王承。述の父」としか注がありません。(「述」は藍田の本名。藍田が字〔あざな〕) 抑揚形がきちんと頭に入ってないと、安期がすぐれた人物であることは、かなり読み取りにくいですね。読解の大きなポイントです。 http://zhidao.baidu.com/question/134191971 この人ですね。本名が「承」、字が「安期」です。 『蒙求』にも登場しているようです。 http://homepage2.nifty.com/tyosaku/3kan/251252.htm の「普及版」の「また、夜行禁止の法令を犯した者がいた。」以下の部分。 王右軍は書道で有名な「王羲之」。 「豪」はやはり「毫に通ずる」との注があります。 以下、ネタバレ(漢文大系の現代語訳を書いておきます)。 「(王述の父)安期(王承)だって、こんな気性があったならば、毛すじほどの取り柄もなくなろう、ましてや藍田など。」
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- kogotokaubewe
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もう少し調べて見たいと思うので、とりあえず中間報告ということで。 「猶」の方は、再読文字ではなく「それでも」「やはり」といった意味の副詞ではないでしょうか。 「一豪」は「毫も」という意味だと思います。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%94%E3%81%86%E3%82%82&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=07305706231300 「猶ほ当に一豪の論ずべき無し」かな? (「論ずべきものなし」あるいは「論ずべきもなし」でもいいかもしれません) 中国・台湾でもこの『世説新語』の王藍田の話は、古典として生徒を苦しめているようですね。中国語が分かれば、その現代(中国)語訳をもとに、もっとはっきりと回答できたのですが、残念ながら全然わからないので申し訳ありません。(Googleの中国語翻訳はひどいものだと実感できました。yahooは、まだましなような感じです。)
お礼
二度にも亘る丁寧なご回答ありがとうございました。 言葉の意味が理解できていないと分からないものですね。 調べていただき、本当にありがとうございます。 勉強に役立たせていただきます。