- ベストアンサー
ラテン語を勉強している人って
こんにちは。つまらない質問です。 ラテン語は日本ではマイナーな外国語ですが、欧米では教養人の嗜みとしていまだに広く学ばれていますよね。それで少し疑問に思ったんですが、日本でラテン語を学習している人ってどんな人たちでしょうか? 先ず、中国語や韓国語のように英語はあまり得意ではないけれど、とりあえず簡単な会話を覚えてみようと軽い気持ちで始める人はいないと思います。ラテン語を勉強するくらいの人は 英語がかなり得意で文法も好きで、特に文学などを読むことに重点を置いてきたんではないでしょうか? また、これは私の推測ですが、おそらく4割近くの人はフランス語の学習経験があると思います。 そこでラテン語を学習したことのある人に質問です。 ラテン語を学習しようとしたきっかけは何でしょうか? ラテン語を学習して役に立ったことはありますか? 英語はどれくらいできますか? 英語の次でラテン語の前には何語を学習されましたか?
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
#1さんは文系の視点のみで答えていますね。 私は理系選択者でラテン語を学習した経験を持つ者です。 ラテン語と聞いて理系の人たちが真っ先に連想するものといえば「学名」。 また、生物や医学、有機化学、無機化学に関連する専門用語には おびただしいラテン語由来の語彙があります。 (ラテン語のほかにギリシア語由来の語彙もあります。 なお、おそらく物理学用語にもラテン語系の専門用語はありますが、 当方はそちらの専門知識を持ち合わせていないためその点を明確にはできません。) これらの学名や用語は、言うまでもなく、文章ではなくてただの単語ですが、 名詞や形容詞の活用を学んだり、簡単な文章を作ってラテン語の文法や構文法を覚えたりすることは、 そのままでは意味不明な理系の専門用語をうまく記憶する一助となるものです。 たとえば「スタフィロコッカス・アウレウス」などと言われてもどんなものかイメージがわきにくいでしょう。しかし、 ・「スタフィロ(staphylo)」は「ブドウの房」 ・「コッカス(coccus)」は「漿果」 ・「アウレウス(aureus)」は「金色の」 とラテン語の語源を知っていれば、「金色をしたブドウの果実」というイメージを作り出すことができ、 これが食中毒菌の代表である「黄色ブドウ球菌」の学名であることと、 その鏡検像がまさしくブドウ状に見えることが難なく理解できます。 また学名に限らず、たとえば「シクロペンタジエン」などという物質名でも、 「『輪になった』『五つの』『二つのエン』」という単語図式が理解できていれば、 どんな構造であるかが全く労することなく理解できます。 むろんこれらはごく簡単な例を挙げたまでに過ぎません。 これらのラテン語起源の語彙は、ヨーロッパ系言語で書かれた論文では広く用いられているので ラテン語を学ぶことが論文を読むときの苦労を軽減するのにも活用できるといえます。 さて最後に挙げてらっしゃる4つの質問ですが、私の場合は、 ・ラテン語を始めたきっかけは、これら学術用語を系統立てて覚えるための一助にしたかったから。 またラテン語はヨーロッパの各言語に大きな影響を残しているので、 ヨーロッパの言語を学ぶときに覚えておくと理解が進むから。 ・役に立ったかといいますと、上記の目的においてはかなり有用でした。 ・英語はそこそこ。TOEICスコア900程度。 ・ラテン語を学ぶ前には、ドイツ語、スペイン語、フランス語、中国語、ロシア語を学習してきました。 といったあたりです。
その他の回答 (5)
No.2の方が理系のことについて書かれておられますが、植物などの学名はラテン語で付けられることになっているようですね。だからと言って、日本人の生物学者がラテン語を使いこなすほど身につける必要があるとは思いませんが、認識不足でしょうか?
>>wy1さんは少しでもラテン語を齧ったことがあるんでしょうか?<< 私は相当昔にドイツ語を第一外国語として学びドイツ文学を専攻しました。現在はドイツ語や低地ドイツ語をぽちぽちやっております。専門家でではありませんが、まともにドイツ言語学をやろうとすれば、ラテン語の知識がなければちゃんとしたことはできないなと感じております。 大体、ヨーロッパの言語の古典的規範はラテン文法ではないでしょうか。それと、中世文学でもキリスト教会関係のものを読もうとすればラテン語は欠かせません。 大学は学部止まりでしたからラテン語までは手を出しておりません。ラテン語を履修するのには非常に良い環境の大学だったのですが。
日本でラテン語を学ぶ人々には: 1.言語学者 2.古代ローマ文化、歴史などの研究者 3.キリスト教の神学を学び、神父や牧師、神学者などになる人々 4.中世ヨーロッパ特に西ヨーロッパの研究者 などでしょう。 ヨーロッパでは長らくラテン語が学問に於ける唯一の言語でニュートンの論文などはラテン語でかかれております。20世紀の半ば過ぎまで、ドイツのギムナジウム(大学進学希望者が通う中等学校)では必修だったと聞いております。ラテン学校なんて名前も過去には存在しました。
日本でラテン語を学ぶ人々には: 1.言語学者 2.古代ローマ文化、歴史などの研究者 3.キリスト教の神学を学び、神父や牧師、神学者などになる人々 4.中世ヨーロッパ特に西ヨーロッパの研究者 などでしょう。 ヨーロッパでは長らくラテン語が学問に於ける唯一の言語でニュートンの論文などはラテン語でかかれております。20世紀の半ば過ぎまで、ドイツのギムナジウム(大学進学希望者が通う中等学校)では必修だったと聞いております。ラテン学校なんて名前も過去には存在しました。
日本でラテン語を学ぶ人々には: 1.言語学者 2.古代ローマ文化、歴史などの研究者 3.キリスト教の神学を学び、神父や牧師、神学者などになる人々 4.中世ヨーロッパ特に西ヨーロッパの研究者 などでしょう。 ヨーロッパでは長らくラテン語が学問に於ける唯一の言語でニュートンの論文などはラテン語でかかれております。20世紀の半ば過ぎまで、ドイツのギムナジウム(大学進学希望者が通う中等学校)では必修だったと聞いております。ラテン学校なんて名前も過去には存在しました。
お礼
回答ありがとうございます。 wy1さんは少しでもラテン語を齧ったことがあるんでしょうか?
お礼
回答ありがとうございます。 >学術用語はラテン語に由来するものが多いですね。しかし、新しく作られる用語がラテン語でなく、英語の固有語から作られるものが増えていますね。 >・英語はそこそこ。TOEICスコア900程度。 steinflussさんなら英語をベースにラテン語を学習することも可能でしょうね。 >・ラテン語を学ぶ前には、ドイツ語、スペイン語、フランス語、中国語、ロシア語を学習してきました。 といったあたりです。 なるほど、中国語はラテン語とはかかわりがありませんが、めぼしい西洋の言語は押さえてらっしゃいますね。