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お客は神(あるいは人間ではない)である思想
日本では、売る側と買う側の高低さが激しいのはなぜなのだろうか?
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単純に需要と供給のバランスの問題でしょう。 我が国においても戦後の物不足の時代には、お客の方がありがとうと言っていましたよ。 現在でも殿様商売をしている業種もあるでしょう。 また、現代では米や石油などの生活必需品よりも嗜好品や贅沢品に費やす費用が多い為、本来生活に必要ない物やサービスを売りつけるにはそれなりの努力が必要です。
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- mr19m
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【お客様は、神様です】の思想というのは、商売人から出てきた思想ではありません。 よって、売り手(店)と買い手(客)との取引関係に、神様は存在しません。 三波 春夫さんを、ご存じですか? http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%B3%A2%E6%98%A5%E5%A4%AB 彼が、良く舞台で、【お客様は、神様です】と言っていました。 「金銭的な報酬を与えてくれる観客を神様と持ち上げていると思われがちだが、三波自身は神の面前で歌を披露する存在」 【お客様は、神様です】の意味・思想を誤解されていると思います。 売る側と買う側の高低差が激しいのは、近江商人や大阪商人の伝統や精神を引き継ぐ店が無くなったからでしょう。 商人思想の根本は【三方良し】です。
- ENTROPY_VS
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一つの要素では片付けられない現象であろうと思います。 まず、 1.思想的にお金のめぐりをどうとらえるか、その観念に特徴があること。 売り手側には「今日もご飯が食べられるのは、お客様が来てくれ商売がなりたっているから」という謙虚な教えがあります。 仮にアメリカにどうしてご飯が食べられるんでしょう?という疑問を持っていけば、「働いているからに決まっているだろう」で終わりです。どうして働けているのか、とんでもない不況になっても考えない、というより教えがないので彼らには考え付きません。なので、売る側の横柄な態度はどこの店でも見られます。 2.役割で動く国民性があること。 日本は個性よりも、集団で機能することに重きをおくため。(individualism vs collectivism) たとえば一人の女性は、旦那の前では妻、子供の前では母、パート先では(仮に)レジ係、PTAでは書記係など。お前と呼ばれたり、○○ちゃんのお母さんと呼ばれたり、○○さんと苗字で呼ばれたり、下の名前で呼ばれないことが個性より役割という文化をよく表していると思います。 ひとたび売る側に自分の役割を置くとき、その責任を会社の一員として負います。なので、会社の理念に逆らって「お客様は神様です」を無視することはもちろんありません。 これまた個人主義のアメリカにもっていけば、会社は会社、自分は自分、一度雇われたらよっぽどのことがないと首にできない法律にのっとって仕事を進めます。 日本は首にするのが結構簡単にできますし、首にされても「不当だ!」と逆切れする人も少ないですし、社訓に沿う厳しさに対しても自己管理ができていると思います。 3.買い手側が厳しい。 1.の精神に通じていますが、払う身は「買ってやってる」意識が強いです。お前さんのところがいい仕事をしなければ、他にいくらでもあるよ・・という強み。 こんなような要素が混ざり合って売り手と買い手の高低が発生するのではないでしょうかね。
- Us-Timoo
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確かにお客様は商売人とっては神様です。 ですが、神様のなかには崇める必要のない貧乏神のような神もいますし、ご利益の全くない(商売人からいうなら何も買わない人)神は神でも何でもありません。 また、神様のいうことが絶対の全てではありません。 しかしながら、日本ではこの言葉がエンターテイメントで使われたこと(南はるおの歌やテレビの番組など)により流布されたことにより、意味が誤って解釈され、更には曲解され 『神様のいうことは絶対(服従)である』 と勝手に思い込む馬鹿が増えてしまったことが、『お客様の立場の人間が偉いのだ』と思い違いする原因なのです。 『王様のレストラン』というドラマの第一話でこういう思い違いした客を名ギャルソンの千石が追い返すというシーンがありますが その時に客に言い放った言葉に現代の誤った『お客様は神様です』に対する答えがでています。
日本人は物事の「違い」に対して、すぐに「優劣」を付けたがるからだと思います。 この場合もあくまでも「お客さんは神様」というのは比喩的表現です。 しかし、それを真(ま)に受けた人が極端に解釈し、何が何でもお客さんが正しいと捉え、それでは当然矛盾が発生しますが、それを正当化するため、さらに厳しくするという悪循環なのでしょう。 ですから、逆に独占的な企業だとその立場が逆転していることもよくあることです。(私が売ってあげているのだから)
日本は国土が狭い割に人口が多く、 いわゆるうまみを独占的にできるような仕事が少ないのです。 どうしても過当競争、廉価販売が常態になり、 その中に「お客様は神様です」的な発想が 売り手の側に出てきます。 すると、そういう売り手の意識を逆手にとって、 買い手側にも商品だけではなく、売り手の態度まで 値踏みするような意識が出てきます。