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bicoid遺伝子はなぜ調節因子なのでしょうか?

morphogenとして核内で濃度勾配をつくるためシグナル分子であるというのはわかったのですが(もしちがったら訂正お願いします)調節因子である理由がわかりません。 核内に局在化しているためでしょうか?しかし調節因子とはマスタージーンの作るカスケードを活性化や不活性化化を担うタンパク質であるとならいました。 そうすると、bicoid遺伝子のどこがカスケードの活性化をしているかよくわかりません。 すいません。書いていてやはりなぜ濃度勾配を作る(morphogenである)ことがシグナル分子であるのかもわからなくなってしまいました。 ご教授おねがい致します。

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  • otx
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回答No.1

文章を読んでみると、どうも質問者さんは用語の意味を今イチ理解されていないように思います。 bicoid遺伝子はショウジョウバエで最も有名な遺伝子の1つでありますし、 発生生物学の語る上で良き例となるため、教科書やネットにも多数情報があります。 まずは、落ち着いて勉強されることをお勧めします。 さて、 >morphogenとして核内で濃度勾配をつくるためシグナル分子である 確かに、bicoidは転写因子ですので核に局在しますが、そのことがmorphogenとしての機能を説明するわけではありません。 まず、こちらを見てください。 http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textlife/maternRNA.jpg ここに示してあるのは、ショウジョウバエの卵子内でのbicoid mRNAとタンパク質の分布です。 bicoid mRNAとタンパク質は、共に図で言うと左側で濃度が高くなっています。この卵子内での濃度勾配が重要なのです。 核内で濃度勾配を作るのではありません。 次にここを見てください。 http://scienceblogs.com/pharyngula/upload/2006/07/bicoid_summary.jpg bicoidタンパク質の濃度によって、卵子(ここでは受精しているから正確には、胚)の中で、次に発現してくる遺伝子が場所によって異なります。 このようにして、bicoidはmorphogenとなりうるのです。 >しかし調節因子とはマスタージーンの作るカスケードを活性化や不活性化化を担うタンパク質である この文章は、あまりに大雑把に一般的に言っている文章です。 ここでは「bicoid」についての話ですので、もっと正確に基本的なことを理解しておかなければなりません。 前述の通り、「bicoid」は転写因子です。 なので、その存在によって遺伝子の発現が調節されて、それによって作られた因子によって、 その機能によってはカスケードを活性化したり、不活性化したり、もしくは別の遺伝子を発現させたりとかするわけです。

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