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リチャード・ファインマンとは本当に天才だったのですか
物理学史の本を見ると、リチャード・ファインマンという物理学者が天才のように扱われていますが、本当に天才と呼べる物理学者だったのですか。 ファインマンについての本はいくつか出版されており、それらを読みましたが、いろいろな奇行について詳しく書かれていますが、科学的業績については、ファインマン・ダイアグラムを考案してノーベル物理学賞を受賞したくらいしか書かれていなかったので、天才かどうか自分には判断できないのですが、本当に物理学者として天才とよべる人物だったのかどうか、物理学にお詳しい方に教えていただきたいと思うのですが。 マレー・ゲルマンは、「ファインマンは自己宣伝をしていた。」というような意味のことを言っていましたが、本当でしょうか。 ファインマンは天才と呼ぶに値する科学者なのか、それとも何百人もいるノーベル賞受賞者の一人にすぎなかったのか、ぜひ教えて下さい。
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#1です。ファインマンとフォン・ノイマン・・・。同じ「フ」で始まる二人で取り違えました。すいません。前も別件で間違えたおぼえがあります・・・m(__)m。
- boson
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「観測者の意識」を量子力学的な観測過程に持ち込んだのは ファインマンではなくフォン・ノイマンではないでしょうか? 「量子力学の数学的基礎」 J.V.ノイマン著 みすず書房刊 http://www.amazon.co.jp/dp/4622025094/ 第VI章 測定の過程 をご参照ください。
天才の定義を述べよ!、などどいう野暮な話はいたしません。一般的な話として、ノーベル賞を取るような人は、一般人に比較すると、やっぱり天才の部類に入るような気がします。この前、英語をまるで(?)喋れない日本人がノーベル物理学賞を取りましたが、これは考えてみれば、とんでもない話です。ノーベル賞には、かなりの政治的判断が働くというのは、事実と思いますが、それにしてもこの教授は、「物理的業績だけで、ファインマンのように自己宣伝もせずに」ノーベル賞を取ったという事になります。性格的にも、そんな人には見えないですし。 ファインマンですが、彼は、ボーアに代表される量子力学のコペンハーゲン解釈と観測理論に最後まで納得できませんでした。発展途上の量子力学において、誰よりも妥当な計算はするくせにです。ファインマンは、アインシュタインと同じくらいに、量子力学の問題点を深く理解していたと思います。それが「量子力学は誰にも理解できない」という逆説的な言葉です。 ファインマン・ダイアグラムも、そうした逆説的な姿勢から生まれたと思います。何故ならボーアのコペンハーゲン解釈は、現象を一つ残らず解釈できるからです。そこで彼は、コペンハーゲン解釈が正しいとしても、古典力学が破綻しない事を望みました。その結果が、量子過程と古典力学とを直接対応させる、経路積分法です。それはファインマン・ダイアグラムとして結実し、今では超弦理論などで、欠かせない道具になっています。 そして物理に「観測者の意識」という何かを持ち込み、ボーアの観測理論を完成させたのも彼です。納得していなかったのに!。言ってしまえば、「わからない、わからない」と言いながら、それでノーベル賞を取ってしまう辺りが、ファインマンのすごさです。 >「ファインマンは自己宣伝をしていた。」 のかも知れませんが。そんなの勝手にやらせてあげましょうよ。ノーベル賞は、そんなに甘くないです。
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ご回答どうもありがとうございました。 ddtddtddt様のご回答を読むと、結局ファインマンは普通のノーベル賞受賞者の一人に過ぎなかったような印象を受けます。 天才の定義とはうまく表現出来ませんが、十把一からげのノーベル賞受賞者の枠から飛び抜けた科学者である人のことを言うのではないでしょうか。例えば、アルベルト・アインシュタインやアーネスト・ラザフォードのような。 ファインマンは通俗的なベストセラー本を書いたおかげで、普通のノーベル賞受賞者より有名になっただけのような気がします。
お礼
ありがとうございました。